職人は体が資本!けれど、誰でも避けて通れない病気・怪我があるものです。
思わぬことから入院生活を余儀なくされている時、仲間の職人や親方、部下や弟子の励ましはありがたいですね。
でも!一歩間違うと、良かれと思ってのお見舞いが迷惑行為になってしまう場合があります。
普段が元気なだけにご縁が薄い「お見舞いのマナー」を知っておきましょう。
基本中の基本「いつ行く?」「行ってもいい?」は必ず確認すべし
お見舞いがマナー違反になりやすい一番の原因は「時間」と「タイミング」を考えないこと。
ほとんどの病院は、お見舞を含めた面会の時間を決めています。
面会時間外に押しかけたり、病室に入れない時に、ズカズカと直行してしまったりするのは、入院している鳶にも迷惑をかけることになるので、絶対避けるべきです。
また、手術直後などで患者である鳶職人がグッタリしている時や、手術前検査などで慌ただしいときなど、落ち着いて面会できないタイミングも避けるべきでしょう。
他にもお見舞いそのものを遠慮したい状況というのも考えられるので、「行ってもいいか?」も事前に聞いておくようにしましょう。
病状、怪我の状況によっては、精神的な落ち込み、ショックがあったりして、家族や本人の意向で「しばらくそっとしておいて欲しい」という場合もあるかもしれません。
こちらは善意のつもりでも、相手の気持ちを傷つけてしまっては意味がないので、強引な押しかけにならないためにも、本人の意向を大切にしましょう。
見舞の品イチオシは娯楽品!
仲間だから、入院している職人を元気づけたい!そんな気持ちを伝えてくれるのが「お見舞いの品」です。入院生活はボーっとする時間が長いので、暇つぶしに役立つものがイチオシです。
昔なら本や雑誌、将棋盤から小型ゲーム機などが喜ばれましたが、今の時代だと、スマホゲームで課金に使えるカード類、Amazonギフトカードなども良さそうです。
入院は何かと物入りですから、現金をお見舞いにするのもいいですね。
目上の上司や親方の場合は、お金そのまんまだと失礼に当たる場合も考えられるので、ギフト券などで渡すのもいいでしょう。連名でまとまった金額にするのも一つの方法です。
お見舞いでNGなのは、生花や鉢植え、食品類、酒類など。花は管理が大変ですし、鉢植えは「寝付く」に通じるとしてお見舞いでは絶対NGです。
食品やお酒は、本人が食べられない上、食事制限などを受けている可能性があるので、嫌味と誤解される危険もあります。
また、改まった見舞の場合は、服装も気をつけるように言われます。
職人の場合、仕事帰りにちょこっと立ち寄って顔を見せる程度ならば、作業服も仕方ないですが、相手が動きたいのに仕事着を見せてしまうと、後で辛い思いをさせるかもしれません。
相手の性格も検討して、無難な服装で訪問するようにしましょう。
友達にも鳶の事を教える。