新年あけましておめでとうございます!2019年も鳶人をよろしくお願いいたします!
新年一発目の鳶人は基本の基本、鳶服に関する記事となっています!
意外と違う?東西鳶服文化
職人の文化ってありますよね?
例えば、関西で「クリッパー」って呼ぶ道具が、関東では「デカクリ」になってたり。
地域によって、同じようでいてなんとなく「違い」ってあるもんです。
鳶職人の世界でも、足場屋と鉄骨屋で違うとか。野帳場と町で違うとか・・・
じゃ、西日本と東日本では違いはあるのか!?
ハイ、違うんですよ。それも「服」に現れるんだそうで・・・
今回は皆さんおなじみの鳶服について、東西対決いってみたいと思います!
ココが違う!西仕様と東仕様の鳶服
東日本で鳶服のメーカーと言えば、種田、上田屋、関東鳶。
西日本の鳶服メーカーだったら、丸源、カセヤマ。
ここ最近は鳶職人も個人事業主でワタリをやる人よりは、どこかの足場会社とか、鉄骨建方業を専門でやる株式会社なんかに所属するサラリーマンで、作業服も会社支給の標準仕様化して、以前ほど個性を主張する感じではなくなってきているようですね。
でも、やっぱ、鳶職って「現場の華」ですからっ!
土方とか、大工とは違った、鳶職人ならではおしゃれポイントみたいなもんもあるんです!
鳶は芦葉や鉄骨の上での視認性をよくするためか、目立つ色の服を着る人も多いようです。
そんな鳶服、西と東で微妙にデザインが違うことを、東京スカイツリーを建てた鳶職人多湖弘明さんが著書やブログで指摘しておられます。
東京の鳶ズボンは関西よりも細い!
関西の鳶ズボンはややだぼっとしている。
関西から来た職人さんが自前の鳶服で仕事に来ると、「やっぱり、西の人は鳶服も関西流だな。」なんて言われることもあったらしいです。
とはいえ、平成も末に近くなってくると、ゼネコンなどでは昔ながらの七分は履かなくなってきているとのこと。
「見た目がガラ悪く思われる」などの理由から、徐々に衰退してきている様子がうかがえます。
その他に、袖口のボタンの数も東日本と西日本で違うといわれます。
近年の鳶服は「西からのカジュアル旋風が関東に襲来中!」
そんな鳶服の世界、ここ最近の傾向は
カジュアル化
が一番大きな特徴になってきているそうです。
シャツやパンツの素材にデニムが使われ、デザインもオシャレな印象のものが急増中!
あの、飛び道具名人、中村さんもデニムの鳶服におしゃれな刺繍を施した鳶服を着ておられましたね。
東日本は伝統を重んじる気風から、最初はカジュアルな鳶服が受け入れられなかったそうです。
「箱根の山を境に、売れるものがガラッと変わる」という言葉もあるとのこと。
素材では従来一番主流だったサージも、
ストレッチサージ
が導入されて、より動きやすい服が次々登場しているそうです!
東西鳶服対決はこれからも続きそうですね!
友達にも鳶の事を教える。