どんな場所でも人間関係は大切です。特に鳶職人の世界ではチームワークや段取りが仕事の質を左右するため、一人でも何を考えているか解らない職人がいれば重大な問題になりかねません。
そこで毎日のコミュニケーションが必要となってくるのですが、世代や趣味が違えば話す内容なんて何も無いなんて珍しくもなんでもないことです。
よく耳にしませんか?「いまの若い奴は何を考えているか分からない」と。
これは昔から言われてきましたが、実はちょっとしたコツさえ掴めば、共通の話題なんて必要ないんです。
そのコツとは、これもよく言われている「話し上手は聞き上手」ってことなんです。
話すとは喋ることではなく、喋らせるということ
「話す」って言葉から、自分が口を開いて言葉を発するのが「話す」って事だと思われがちですが間違いです。
確かにこっちから口を開いて言葉を発するんですが、それらはすべて疑問系なんですよ、質問なんです。
では、何を聞けばいいのでしょう?それは、「相手の好きなこと、興味があること」です。
相手に興味を持ち、相手の好きそうなことを聞く
人間って自分の興味のあることに興味を持ってもらうことが何より嬉しいんです。
そして、自分の興味のあることならずっと喋ってられるんです。
ではなにが相手の興味のあることなのかどうすればわかるのでしょうか? それはまず観察です。 相手の乗っている車や住んでいる場所や、着ている服や吸っ てるタバコや出身地など。 見て分かる情報を仕入れて、相手の好きそうなことをインプットしておきます。 それでも相手の興味のあることが分からなければ絶好の質問があります。
「休みの日、なにやってるの?」という武器
日常会話の範囲内で、相手の趣味を聞きだせる使えるコミュニケーションツールが「休みの日、なにやってるの?」という質問です。
ここで注意なのですが、もしあんまり興味の沸かない趣味だったとしても興味のあるフリをしましょう。演技でもかまいません「それっていいの?」とか「楽しそうだね」など、さらに相手の発言をうながします。
ここでそれでも喋らない相手には、ついにこちらから攻める必要があります。
心を開いて自分から話しかける重要性
心を開かない相手には、人は心を開きません。
もし、ココまで聞いても相手がなにも喋ろうとしないなら「俺は休みの日にはこれやってるんだよね」などと自分の話しをします。ここでは本当に自分の興味のあることを心を開いて話さなくてはいけません。自分が本当に好きなことを相手にぶつけて見るのです。すぐには反応が無いかもしれませんが、自分から心を開くことはコミュニケーションにおいて大きな一歩なのです。
それでも人間だから
ココまでやっても上手くコミュニケーションできない相手もいるでしょう。それはちょっと距離をとるしかないのです。
こっちから心を開いたのですから、キャッチボールのボールは相手側にあります。
適度な会話で、向こうからボールが投げ返されてくるのを待ちましょう。
友達にも鳶の事を教える。