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フェイルセーフで転落事故を防ぐ!新名神高速道路工事に学ぶ

関西地方に住む建設業者なら、2016年4月に起こった「新名神高速道路有馬川橋橋桁落下事故」は記憶に新しいでしょう。

建設中の高速道路工事現場で、送りだし工法で施行していた橋桁が落下し、10名の死傷者を出す大規模な事故になりました。落下した道路上には、事故時に走行していた車がなかったのは不幸中の幸いでした。落下に巻き込まれた死者2名、橋桁落下で周辺交通にも大きな影響が出ました。

現在も工事が続く有馬川橋では、これらの反省を活かして、徹底した安全対策が採られています。

事故の振り返りとともに、新たな安全対策についてお伝えします。

事故続きで工期延長の新名神高速道路工事

実は、こちらの工事では、昨年度中に3度も事故が起こっているんです。橋桁落下事故翌月の19日には、仮設施設(ベント)の倒壊事故、10月3日には転落事故1件、命綱をつけていなかったことで死者が出ています。

事故は国土交通省でも検証されてこちらから詳細も見ることができます
こうした事態を重く見て、NEXCO中日本では、安全管理強化を目的には、専門部署を設置、現場の巡回強化を行って事故予防に努めていましたが、今年6月19日には、箕面市で鉄板敷設の作業中にトラックのクレーンから鉄板が落下して、作業員1名が下敷きになる死亡事故が起こってしまいました。

7重フェイルセーフ!大規模落下事故を教訓に安全策を徹底強化!

建設現場での転落事故は深刻な事故になりやすいものです。これらの事故を教訓として、転落事故の対策を徹底するために、実施されているのが「フェイルセーフ」です。

現在、工事が進んでいる橋脚には、なんと7重ものフェイルセーフが設置され、事故への備えが行われているそうです。

フェイルセーフ、とは安全対策に関する用語で、「安全設計」を意味するシステムのこと。人間は必ず間違える、を前提として、何かのミスやエラーが起こっても常に安全が保たれるような仕組みを講じることを言います。

事故を教訓として、何重もの安全措置を重ねて講じることは、当然、費用も手間もかかることでしょう。けれど、人の命は失われたら戻ってはきません。現場は安全第一に、フェイルセーフが講じられているか?ぜひ、一度チェックしてみませんか?

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