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たかがスプレー缶と侮るなかれ!札幌市のスプレー缶爆発事故から学べ!

昨年末に発生した札幌市の不動産会社で起こった爆発事故

ニュースなどで見聞きした職人も多いと思います。原因は何とスプレー缶のガス抜き中に引火して起きたとのこと・・・怖いですね。

スプレー缶って、今の日本の生活でごく当たり前に使っているものですよね?
整髪料とか制汗剤、住宅用洗剤やガラスクリーナー、職人お馴染みの工具・インパクトドライバーのメンテナンスに使う使う潤滑油、グリスなんかも缶入りスプレーになっているものが珍しくありません。

スプレー缶の廃棄処分に注意すべく、事故の教訓をまとめてみました。

なぜ起こった?札幌の不動産会社スプレー缶爆発事故とは?

今回札幌で起こった爆発事故のニュースをもう一度おさらいしてみましょう。

こちらの動画によると、そもそも原因となったスプレー缶は室内の除菌消臭に使われるものでその在庫処分の為だったようです。
120本もの在庫を一度にガス抜きをしよう!なんてことそのものもなんだか、かなり奇妙ですよね。

さらに追及を重ねると、実は「やりました」 と会社には報告しながら、除菌消臭の施工を行わないで顧客から料金だけを受け取っていた疑惑ももたれているようです。業務として行なった作業なので、 爆発事故を起こした店長のみにとどまらず不動産会社の責任も追及されそうな状況になっています。

どんな種類のスプレー缶に限らず、爆発事故が発生してしまうとその被害は並大抵ではありません。関わる人すべてに、大きな影響が及ぶことになります。

・閉め切った室内でエアゾルのスプレー缶を大量に使用しない

・引火の危険があることを考えて、ガスコンロライター湯沸かし器などの使用はしばらく控える

などの注意も必要ですね。

スプレー缶が爆発した時の破壊力はどのくらい?

ところでスプレー缶が爆発するとどの程度の破壊力があるのか?
120本ものスプレー缶を使わなくても一本だけでもかなり危険だということが分かっています。

こちらは東京消防庁で行われた実験の動画。

・カセットコンロの爆発事故

・ガス抜き中に引火して火災

・ファンヒーターの前に誤ってエアゾル缶を置いて爆発事故

どれも1本だけなのに大参事です。

スプレー缶の中のガスが「可燃物」というイメージはない人も多いようです。まずは、可燃性ガスなんだ!と忘れない心掛けも大切です。

スプレー缶処分の方法は自治体によってばらつきが!

一歩間違えると大惨事を引き起こすスプレー缶ですが、困ったことにその処理の仕方は自治体ごとにかなりのばらつきがあるようです。

不燃ごみとして捨てる場合に「ガス抜きをしてください」というのは前々から言われているのですが、ガス抜きの方法など、あまり丁寧な案内がない自治体もあるのだとか。
抜かないで、そのまま捨ててしまうというルールのところもあるかもしれません。

これもある意味良い機会です!スプレー缶を出す時の不燃ゴミのルールも確認しておくといいでしょう。

友達にも鳶の事を教える。

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