海外旅行や海外派遣が長引くと色々辛くなるもんですよね
「お米のごはんが食べたい!」とか
「ベッドじゃなく、畳が恋しい!」とか
気候、言葉、などなど、戸惑いが避けられない生活習慣の違い。
これからやってくる外国人労働者は大丈夫なのか!?
不安に思っている親方も多いと思います。
そこで、既に技能実習生の雇い入れ経験がある企業や、留学生などを中心に、「日常生活のお悩み」について聞いてみました!
問題視されやすいトップは「食習慣」
衣食足りて礼節を知る、なんて昔のエライ人が言ったとか、言わなかったとか。
とにかく生活の基本はこの3つがちゃんと足りてるか?ってことになるのは国に関係ないようです。
この中で、外国人と日本の習慣の違いが問題になる可能性が高いのは、ダントツ
食の問題
だと考えられます。
もうちょっと具体的には、
・食の禁忌(宗教上、民俗の伝承などのタブー)
・味付けのちがい
・食材(日本では入手しづらいもの、反対に相手国では食べないもの)
などがきっかけになりやすいようです。
食事は毎日絶対必要になるものですから、一つ一つは小さくても、短期間で不満がたまりやすく、生命維持とストレスにも直結していることなので、軽く考えていると大きなトラブルにつながりかねません。
反対に、故郷の味が手軽に楽しめる機会があることや、日本人も和気あいあいと食卓を囲んで楽しく過ごせたりすると、ホームシック予防の効果があると言われています。
「味付けはセルフで!」を自由にして調味料を置いておく
都市周辺では外国料理の飲食店も割と多く、緊急的に食べに行くことも難しくないし、寮で自炊OKの環境であれば、ある程度はカバーできる点があります。
問題は、仕事中の昼食や食事提供をするタイプの雇用契約を結んでいる場合。
和食はもともと薄味のため、多くの外国人は「味がない」と感じやすいのだとか。
また、アジア諸国では日本よりも辛い味付けが一般的なので、物足りなさを感じる人も多いようです。
こういう時の対応策は、「味付けはセルフで!」を基本にして、外国人が自分のお皿に盛り分けた者に関しては、調味料を足して好きに味を調えて貰う方式にするといいでしょう。
日本ではご飯は白いまま食べるのが基本ですが、国によっては色々なものをかけたり混ぜたりするのが当たり前という場合だってあります。
あまり目くじら立てず、味については個々人の好みを尊重するとよいようです。
禁忌・マナーは初めにリサーチして予防!
禅宗の人は肉・魚は食べない、ムスリムは豚肉NGなどなど、宗教上の理由で肉類を食べられない人は雇い入れの時に雇用条件を説明するついでに、リサーチをしておくといいでしょう。
実際に生活が始まってから、日本特有の食材がどうしてもNGという場合もあり得ます。
欧米人は納豆や辛子明太子、海苔はなかなか馴染めない一方、アジア圏では似たような食材があるためか、さほど抵抗感なく受け入れてくれる人も多いようです。
原則は「嫌がるようなら無理強いしない」が一番大切だと思われます。
日本人から見ると、自分たちの好物だとか、普通に食べているものを極端に抵抗されると、心情的に面白くない時もあるかもしれません。
ここは、お互いに譲り合うことで上手く対処できるといいでしょう。
鳶の仕事は肉体的にもキツいし、体を作るためには食はしっかり確保しなければならないもの。
外国人労働者にとっては、楽しみの一つでもあるので、ぜひ、働く意欲をUPできるような対処を心掛けていきたいものですね。
友達にも鳶の事を教える。