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【鳶と現場】まさかの電柱衝突!電柱と事故ったときの事故処理ポイント

朝っぱらからドカーン!と大音響!

事務所の外に慌てて飛び出してみたら・・・部材を積んだ軽トラが電柱と接触!!
運転者はアワアワしてるし、相手は電柱だし、どーすんだ?

交通事故の中でもちょっと気を付けたい物損事故が「電柱」相手のパターン。他の物損や人身事故とは違った注意が必要になるからです。
今回は、電柱とその付属物との交通事故処理の注意点を見ていきましょう。

実はとても危ない!電柱とその付属物との接触事故

電柱との交通事故、と書きましたが、正確には2つのパターンがあります。

①電柱本体と車が衝突する場合

②電柱の「引っ張り線(弓支線といいます)」などを車が引っ掛けてしまう場合

①の場合は車は大破することが多く、ドライバーの被害も深刻になりがちです。

こちらの事故では車体が真っ二つになった死亡事故。目撃者によれば100キロ超えで走行していたのではないか?という話ですが、怖いですね。

電柱や信号機などを壊してしまって停電する被害などが起こった場合、賠償額も大きくなります。

一方、引っ張り線を引っ掛けてしまう②は車が横転しなければ車そのものの損傷は軽くて済む反面、
「電力会社が受けた被害」によってドライバーに請求される内容が変わってきます。

事故発生直後は「安全確保」を第一に!

電柱と車が衝突する事故では、車が炎上したケースもあります。
事故発生直後は、人命最優先で安全確保を第一の対応を心がけましょう。
まずは、運転者・同乗者の避難、そして周囲の車両が二次災害に遭わないための措置(発煙筒・三角表示板の設置)をとり、それから救急車・警察への通報を行います。

引っ張り線との接触事故では、車を安全に引き離せるかの見極めが重要です。
無理に引き離そうとすると、電柱が揺らされたり、倒れたり、電柱に繋がっている電線、トランスなどへも影響が発生する恐れがありますから、無暗に動かそうとするのは危険です。

JAFや修理工場など救済を専門にしている人達の助けを借りつつ、通行の邪魔にならないよう誘導や路面の片づけなどをして、二次的災害が起こらないための処置をします。
警察が来るまでに事故の状況をスマホのカメラなどで撮影しておくと、なお、良いでしょう。

事故った時は保険会社に電話する!

保険2

電柱との事故も物損事故となりますから、保険での補償範囲になり得ます。
事故の状況を伝えて、指示を仰ぎましょう。電柱との事故の場合は、電柱の所属(持ち主)を確認する必要もあります。
電柱に取り付けてあるプレートが目視で確認できる場所で、電話をかけると良いでしょう。

電柱との交通事故で発生する賠償金額は、車そのものの損害を除いて数万~数百、数千万まで幅があります。電柱そのものを破損した場合30~60万と言われており、決して安い金額ではありません。保険が利用できるなら、負担が軽くできます。

事故はできるだけ起らないほうがありがたいものです。
不運にも事故に遭ってしまったときのために、「何をしなければならないか?」をちょっとだけ心に留めておくと安心ですね。

友達にも鳶の事を教える。

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