体が資本の職人で一番怖いのはケガと病気ですよね
病気は健康管理の問題だけど、現場でのケガは安全管理の徹底が問題。
ヒヤリハットを減らし、思わぬアクシデントが発生してもカバーできる安全対策を構えておくことがポイントになります。
特に、
・転落事故
・落下物による事故
は注意が必要ですね。
今回は、足場や鉄骨で起こりがちな「部材受け渡し」で起こる落下物事故についてまとめてお伝えします。
高所からの落下物は「地上に落ちる」ばかりではない!?
高所で働く鳶職人にとって、転落事故は直接命の危険につながることから、注意も対策も手厚いもの。
一方で落下物については、アサガオ等の転落防止板やネットの設置で予防できるためか、「地上に到達しなかった落下物の事故」は軽視されている傾向がみられるようです。
地上に到達しない落下物=足場や鉄骨の上で止まったもの、と考えると「歩行者やら通行車両やらを巻き込まないで済んで良かったじゃん!」なんて、ポジティブに考えがちですよね。
ところが、こうした落下事故ではえてして
鳶職人のケガ
が発生することが多いんです。
部材の受け渡しでヒヤリハット案件!
足場や鉄骨の途中で止まった落下物の事故とはどのようなものなのか?大きく分けると、3つのパターンがあります。
①部材送り手側の不備
上階の職人が手を滑らせた、誤って部材を蹴り出したなどの原因で、予期せぬタイミングで上から部材が突然降ってくる
②受け手側のミス
部材のキャッチミスで部材と職人の身体が接触してケガをする
・落ちてきた部材と手指画接触、足場板に挟まれて骨折する
・部材をしっかり受け止めきれず顔面が接触し歯が欠ける、顔にあざなどの受傷をする
③足場材や鉄骨そのものに関するもの
足場材や鉄骨の仕上げ面に接触して切り傷が起こるもの
どの案件でも命を落とすまでには至らなかったとしても、ケガでしばらく不自由を強いられますし、労災事故として調査が入れば現場を止めてしまうことにもつながります。
事故防止には声掛けの徹底と着衣のけが防止対策を!
立て替えブームや五輪関連建設が急ピッチですすんでいる今、足場鳶や重量鳶などの需要はとても多いです。70年代インフラの点検も進んでいて、橋梁鳶のメンテナンス関連の仕事も増加しており、工期のタイトな仕事も多くなっていることでしょう。
部材受け渡しの際のケガを防ぐには、
・コミュニケーションエラーを予防する「声掛けの徹底」
・部材接触時のケガを防止する「着衣の安全対策徹底」
がポイント!どちらも今日からすぐに実行できることなので、ぜひ、現場の安全対策を見直してみましょう!
友達にも鳶の事を教える。