資材の搬入搬出は鳶職人の仕事のひとつ。
特に足場は組立とバラシ(解体)の時が搬入搬出が集中するときですね。当然、クルマのお世話になるタイミングでもあります。
クルマを使えばガソリンが減るのは当然。事務所に戻る前に給油しないと明日の搬送に困るな~なんてこともありますよね。「あー、セルフ給油メンドクセ・・・ってか、明日の段取りのハナシもしとかなきゃなんねーのに。」
そんな給油の時に、意外と気づかずにやってしまう危険なヒヤリハットについてお伝えします。
給油中のNG行動とは?セルフスタンドでも監視員がいるワケ
セルフのガソリンスタンドで給油!カードを突っ込んで給与口を開けて、ホースを入れてグリップを握ってもガソリンが出てこない?あれ?おかしいぞ?なんて経験はないでしょうか ?
すかさず店員さんが出てきたり、アナウンスで「○番の形給油中のお客様、危険ですので給油中の電子タバコはおやめ下さい」と言われちゃったりして・・・。
なんて声をかけられてしまうかもしれません。
「何で?電子タバコだよ? 火がついたタバコじゃねーよ?」
など不満に思われる職人もいるんじゃないでしょうか?
最近主流になってきつつあるセルフのガソリンスタンド、 実は完全オートマチックではなくて、給油中の危険行動については監視員が目を光らせているんです。
給油こうのキャップを外した段階で利用する人が危険行動と判断されることをしていると監視員はガソリンを手動でストップして給油できなくするという方法がとられています。
「危険行動なんて大袈裟な。」とかキレる前にちょっと待って!最近話題のとある行動がとても危険だということが広まりつつあるんです 。
給油中の「ながらスマホ」は絶対危険!?動画で検証してみた
こちらは海外の動画。 若いお兄さんがセルフのガソリンスタンドで給油をしていると別の一人が持った携帯電話に着信が ・・・何が起こったかは是非見てください 。
幸い大事に至らず鎮火ができたようですが、 給油している時に近くで電子機器を扱うことは基本的にやってはいけないことだとわかります 。
スマホが着信している時は、微弱電流が発生するため、そのわずかな電流にガソリンが引火して発火するという可能性はゼロではないということです。
実験的に似たような状況を作ることはできます。こちらは立証のため、家庭でもできるもので実験した様子。
フライパンの上に、台になる折った紙を置いて、その上に丸めたアルミホイルをセット、ほんのちょっぴりガソリンをかけて、近くで携帯電話を使ってみたら・・・という実験です 。
1分20秒くらいから見てみてください。
どちらの動画も利用されている携帯電話はかなり古い型のようで、現在のスマホで同じような事故が起こったという事例動画は見つけられませんでした。とはいえ、リスク管理の意味では、給油中のながらスマホは危険行動であることはかわりありません。
ほとんどのガソリンスタンドでは、給油中の携帯電話使用を禁止しており、張り紙などで注意喚起も行っています。
意外と知られていないセルフのガソリンスタンドでやってはいけない NG 行動
セルフのガソリンスタンドは危険物取扱法によって、一般の人が給油をする時にも安全が確保できるよう、細かいルールが決められています。
しかし、私達一般人が意外とそのことを知らないために、ながらスマホのように、気づかずやってはいけないことをしてしまっていることがあるかもしれません。
給油でヒヤリハットにならないように次のようなことは特に気をつけましょう。
給油が自動で止まった後のちょびちょび継ぎ足し ・・・吹きこぼれ予防のための「4分ルール」により自動停止するように決められています。 自動停止後に継ぎ足しでちょびちょびと手動で給油するのは吹きこぼれの危険あり
エンジンかけっぱなしで給油・・・最近の車はキーがなくても給油口が開くものが多いので、エンジンかけっぱなしでも給油できてしまいます。でもスタンド内は火気厳禁ですから、エンジンをかけて おくことはそもそも法律違反でもあり、とても危険!
キャップの閉め忘れ・・・キャップと給油口の蓋が一体化していないタイプのものだと、キャップ置き場の置き忘れが結構多いらしいです。古いタイプの車を使っている時は、確実に閉めたかを確認するのも大切かも。
鳶職人にとって仕事に必ず必要な車たち、安全確実に利用したいですね!
友達にも鳶の事を教える。