夏らしくなりましたね!
ここ数日、「熱中症警戒アラートがやかましいな」と思っている鳶職人の皆さん、多いんじゃないでしょうか?
気温が35°から40°近くまで上がる地域もあり、人が暑さで亡くなる恐れがあるほどの気温になっているそうです。各県でも救急搬送される方の中に、熱中症が多数いるとのこと。
熱中症警戒アラートの「屋外での活動は控えましょう」に
「馬鹿野郎、俺達は年中屋外だよ!」
とか怒っていらっしゃる職人も多いかもしれませんね。
ほとんどの場合が屋外での作業、冷房なんて休憩室にしかねえぞ!という皆さん、熱中症で救急搬送されるべきタイミングとはどんなものかピンと来ますか?
今回は現役の消防署職員にインタビューして、熱中症で救急搬送をお願いするタイミングについて調べてみました。
通報の説明は「よくわからないけど・・・」が最多!?
質問に答えてくれたのは、消防士になって 40年以上、現在、消防署で救急搬送の受付を担当されている大ベテランです。
「これだけ警戒アラートが鳴ってるから、電話する人たちは重症の自覚があると思われやすいんですけど、実際は熱中症とはっきり分からないで、とにかく救急搬送をというパターンが実は1番多いんですよ。」
と教えてくれました
搬送される人の主な症状は、
「どこがどうとうまく言えないけど、なんとなく気分が悪い」
「調子が悪い」
「ふらふらする(めまい)」
頭痛、吐き気、などなんだそうです。
搬送されてから病院で熱中症だと判断され、即座に点滴すると、比較的すぐに回復していく、というケースが非常に多いのだとか。
熱中症の症状について、頭ではわかっていたり注意喚起がされていても、今自分が襲われている症状がそれだ!とピンとくることは、あまりないようですね。
怪しいと思ったら即搬送で!症状が出た時は実はかなり深刻
「実際の通報例は、年寄りの案件の方が多いのですが、若い人ほど我慢してしまうので、搬送された時は実は中程度というケースも 多いですね。」という話も
「中程度」なんて言うと、大したことなさそうに見えますが、熱中症の中程度ってつまり重症の一歩手前。意識がなくなるほどまで行ってしまったら、ヘタをすると命の危険もあるそうです。逆にお年寄りは意識がない状態で家族の発見で搬送されるというケースも多いのだとか。
「体力がある!と過信して、無理を重ねてしまうことが多いのが、若い人の熱中症の特徴。」
だそうです。「なんか変だなと症状を感じるところまで行ったらすぐに応急処置を取り搬送をお願いしてもおかしくはないとのこと
予防は積極的に水を摂ること、塩分を一緒に補給するのも忘れずに、体調の異変を感じたら無理せず涼しい場所でお福を緩めて休憩することなども教えて頂きました。
たかが、と言わず、命にかかわることもあると肝に命じて対策したいものですね。今日もご安全に!
友達にも鳶の事を教える。