今年は寒暖の差が極端で、春になったと思ったら突然の夏日に見舞われたり、体がなかなか慣れない時期ですね。
今年から職人としてのキャリアをスタートさせた初々しいワカトビたちもたくさんいらっしゃることでしょう。
これからの鳶職人ライフをアップグレードさせるために不可欠な資格取得についてまとめます。
新人が受けるべきはコレだ!鳶職人のスタートアップにマストな2つの講習とは?
一昔前であれば、「中卒、無資格、未経験者でもすぐ働ける」が鳶職人の仕事と思われていました。しかし平成の半ばから事情がちがってきて、今は足場の上に上るためには安全教育を初めとした所定の認定資格を受けなければならない、という決まりになっています。
新人の鳶職人がまず、取る必要がある資格は2つあります。
・足場の組立て等作業従事者特別教育
・フルハーネス型墜落制止用器具特別教育
平成に入ってから、足場作業員の転落事故で死傷者が出る労災事故が少なくなかったこと、また、2018年に、それまで多種多様だった転落防止具がフルハーネス型のみに一本化され、安全教育の徹底が法改正で義務化されたことで、鳶職人が一定以上の高さの足場の上で作業をする場合は、これらの講義を受講しなければならない、という決まりになりました。
「資格???勉強なんかやりたくねえんだけど?試験とかどーすんだよ!?」とか焦って慌てる必要はありません!
どちらの資格も基本的には決められた講座を受ければ取ることができる、比較的優しい資格です。仕事を本格的に覚えるためにも取らなければ困る資格でもありますから、まずは安心して、受講のタイミングを会社と相談しましょう。
web受講もOK!資格取得方法について解説!
2つの資格とも、色々な職能団体が講座開設をしていて、1年を通じて取得できるタイミングはあります。元は所定の受講会場に出向いて座学で勉強するなどしていましたが、コロナ禍で三密対策のため、web受講での取得もできるようになってきています。
それぞれの受講内容の例を見てみましょう。
「足場の組立て等作業従事者特別教育」
①足場及び作業の方法に関する知識 3時間
②工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識 30分
③労働災害の防止に関する知識 1時間30分
④関係法令 1時間
内容で分かる通り、こちらは基本的に座学だけでとれる講座になります。受講料も9900円くらいで、1万円と思っておけば良いでしょう。
「フルハーネス型墜落制止用器具特別教育」
フルハーネス墜落清拭具特別教育については、実技が入るため、学科だけでは修了しない点に注意が必要です。
講座の内容は以下のようになります。
学科 作業に関する知識 1時間
墜落制止用器具に関する知識 2時間
労働災害の防止に関する知識 1時間
関係法令 30分
実技 墜落制止用器具の使用方法等 1時間半
2019年2月1日以降は、この講座を修了していない人は足場の上での作業を行うと違法になってしまいます。会社としても積極的に取得を勧めてくると思いますので、なるべく早めに取れるようにスケジュール調整などで協力するのが望ましいですね。
なによりも、職人の命と健康を守る安全教育としても必要な講座なので、積極的に受けてくださいね!今日もご安全に!
友達にも鳶の事を教える。