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地味につらい・・・冬はしもやけ対策をしっかりと!

一仕事終えて真っ暗になった現場帰りの夜道。車のヒーターをつけていい具合にあったまってきたところで「足がカイいいい!!」・・・水虫じゃありません。しもやけですね。

大寒波でいよいよ冬も本番となる今の時期は、しもやけ、手荒れのシーズンとも言えます。冷え込みがキツイ高所は、ある意味しもやけ対策必須地帯です!・・・と言うことで、今回は鳶のしもやけ対策をまとめます。

しもやけになりやすい鳶は食生活をチェック!

よく、「しもやけになりやすい人は、体質の問題」なんていわれますね。これは、あんまり正確ではありません。しもやけは体質以上に食習慣や、防寒対策の方法などの方が大きな影響があるようです。

しもやけは、医学的に言うと「凍傷」の一種。直接的な原因は「血行不良」です。

人体はもともと、体が冷えると血行を促進させて体温を上げることで、「冷え」から体を守る働きがあります。ところが、手指の先や鼻先などは、心臓から遠い末端部で、血管の中でも一番細い毛細血管が走っているところです。心臓を出た時は「たぎる熱き血潮」でも、手足の指先まで行くころにはいくらか温度が下がってしまっています。そうでなくても末端部は冷えやすい場所ですから、気温の低い場所で、吹きさらしの状態でじっと動かず作業していれば、あっという間に凍えてしまいます。

低温で血流が低下すると、細胞は必要な酸素や栄養素を受け取り、老廃物の排出することができなくなり壊れてしまいます。これが、しもやけの正体です。

手指など末端部の血行不良は低血圧の人に起こりやすく、普段の食事でビタミンE、C、βカロチンが不足していると、更に起こりやすくなります。これらの栄養素を含む食品は、

●カボチャ
●ホウレンソウ
●にら
●わけぎ

また、ウナギはビタミンEを多く含んでいます。冬野菜は風邪やインフルエンザ予防にも効果的ですから、ぜひ、しっかり食べるようにしましょう。

昔の鳶はしもやけになりやすかった?

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鳶独特の事情として、一昔前の鳶の足元は、実はしもやけになりやすい事情があったようです。それは「鳶足袋」が標準だったせい。足にピッタリな足袋をはくと、ダイレクトに締め付けが起こるせいでつま先に血行不良が起こる場合があったそうです。

古い時代の職人に聞くと、地方や山間地では、足袋靴下の外側に唐辛子粉を少しふって足をマッサージすることで、しもやけを防いだ、なんて話もあったのだとか。唐辛子には、血行を促進するカプサイシンが含まれていて、これが辛味の元になっています。あまりたくさんかけると、足が大変なことになりそうですが、現代でも通用しそうな昔の知恵ですね。現代の鳶職人でも、末端を冷やさないよう、カプサイシン配合の靴下、手袋などを使ってみるのも良さそうです。
また、足元を暖める、という観点で見るとカイロを靴に仕込むのも、低温やけどに注意して行う限りは有効な対策です。下半身全体の血行を高める「腰カイロ」などと組み合わせて上手に利用するといいでしょう。

血行促進には、マッサージも効果的です。「温めるとかゆい」という段階ならば、お風呂でしっかりマッサージして血行促進をはかることで、早く治すこともできます。しもやけが悪化すると、手足がパンパンに腫れてしまって、指を動かすことも難しくなったりするので、早目の対処がたいせつです。入浴後はクリームなどを縫って保湿につとめましょう。

まとめ

しもやけは予防が7割です。しっかりと対策を練っていれば防げるし、逆に一度なってしまってから治すのは時間がかかります。
なったかな?と思った程度で早く対処すれば、短期間で良くなります。足元、指先の防寒対策をしっかりしておきましょう。

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