今回の記事は鳶職の一人親方さんではなく、職人さんを何人か抱えて法人化している社長さん向けのお話です。
使用者賠償責任保険ってご存知ですか?
この保険、入っていないととんでもない目にあうかもしれませんよ。
保険の空白に気付いていますか?
事業を進めるときには保険はどうしても必要です。
いくら気を付けていても万が一が起きるのが世の常。
それに備えて加入しておくのが保険です。
では皆さんはどんな保険に入っているでしょうか。
おそらく
人 車 現場
に対する保険に加入されていることと思います。
人 傷害保険
車 自動車保険
現場 工事賠償責任保険
ですね。
でもこれらではカバーできない事故があるってご存知ですか?
1億円以上の負担もあり得ます
それは「使用者賠償が認められたときの賠償金」です。
これは簡単にいうと
従業員が仕事中に大けが、死亡し
会社側が安全管理を怠っていたと裁判所が認めた時
遺族に支払う賠償金
のことです。
「え、傷害保険から死亡時の●千万円を支払えるようにしてるよ」
と思われるかもしれませんが、この使用者賠償は高額になりがちで、1億円以上の賠償命令も実際に出ています。
そこまで手厚い傷害保険に加入していることはあまりないでしょうし、何より傷害保険金は使用者賠償の賠償金に充当されないことが殆どです。
つまり
裁判所「使用者賠償1億円支払いなさい」
会社「傷害保険から死亡時3000万円が出てるからあと7000万円か」
裁判所「その傷害保険は賠償金の1億円とは無関係、1億円支払いなさい」
となる場合が多いんです。(詳しくはお付き合いのある保険会社さんにお問い合わせください。)
※過去の判例では保険会社から遺族に直接保険金が支払われるタイプの傷害保険の場合、使用者賠償の賠償金の一部に充当されるようです。
鳶といえば墜落災害の危険とは常に隣り合わせ。
いつ自社でそういった災害が起こるか、誰にもわかりません。
使用者賠償、認められてしまったら・・・
会社は遺族に賠償金を支払うほかありません。
もちろん大事な仲間の死亡、少しでも多くの金額でお詫びを形にしたいところですが1億円なんて簡単に出てきません。
それに備えるのが使用者賠償責任保険です。
この保険に加入しておけば万が一の際にも保険会社があなたの会社に代わって遺族に賠償金を支払ってもらえます。
もちろんそうならないためには普段から安全教育をしっかり行い、
災害が起きない環境づくりが一番大事なのは言うまでもありません。
また、普段から安全教育をしっかり行っていれば会社の過失責任を問われた時にも堂々と自社の立場を説明でき、使用者賠償が認められる確率をぐっと抑えられるでしょう。
「鳶が知っておくべき保険の極意」はこちらで読めます。
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