転職が多いと言われる建設業界
鳶職人も例外ではないようで、最初に入社した会社に退職年齢まで勤めているという人は稀なようです。
特に職人歴をスタートするのが10代からと若い傾向があるせいか、まだ20代なのに2社目3社目という方も・・・アルバイトで鳶を始める人も多いのだとか。
そんなワカトビの中には
「辞めた会社から、健康保険やら厚生年金の請求が来たんだけど?これ、払わなきゃなんないの?」
なんて相談が持ちかけられることもあるようです。
「保険証なんかもらってねーし。年金なんて二十歳になってねえのに、なんで払わなきゃいけねーの?これバックレちゃだめなの?」
などなど、なんだか理不尽ですよね。
退職後の厚生年金や健康保険の請求について調べてみました。
退職した会社からどうして健保や年金の請求がくるの?
「だいたいさ、 俺はもうこの会社辞めてるわけだから。使ってもいない健康保険とか厚生年金とか請求されるわけがないじゃん?」
はいそうですね。使ってないのにどうして健康保険や厚生年金の対象になるのか保険証ももらってないしおかしいじゃん?という疑問はよくわかります。
とはいえ請求が来たということは、 在職中に健康保険や厚生年金社会保険の対象になっていたために、自動的に加入していたものだと思われます。
健康保険や厚生年金は、本来本社機能がある事業所の管轄の社会保険事務所で作られることになっているので、例えば本社が東京で大阪の事業所でアルバイトとして鳶職人をしていた場合、東京の社会保険事務所で手続きが行われるせいで実際の保険証の到着が遅れることがよくあるんです。
国民健康保険と社会保険の二重加入になっていないか?を確認すべし!
健康保険証が到着していないのに、保険料の請求が来た!というパターンだと、国民健康保険と社会保険の両方に重ねて加入してしまっていたのではないかという疑いがあります。
特に働き始める前に、親の健康保険の扶養に入っていた場合は要注意です。
つまり保険料二重払いしてしまうことになるわけで、 かなりもったいないですよね。
まずは辞めた事業所に電話をかけて、健康保険証が届いていないのに保険料の請求が来ているんだけれども、いつから健康保険に入っていたことになってるのか?保険証は送ってもらえないのか?確認してみましょう。
もしも二重加入になっている場合は、健康保険の加入や脱退などの手続きが必要になる可能性があります。
まず最初に「今、どうなってるのか?」を確認しておきましょう。現時点で国民健康保険に加入しているなら市役所の国民健康保険の係に、 親の健康保険の扶養になっているならば、親が加入している健康保険組合に問い合わせをして、加入状況を調べてもらうといいでしょう。
未成年でも厚生年金は加入義務が生じることもある
国民年金は二十歳を過ぎてから加入ですが、厚生年金に関しては未成年でも一定の条件に該当すると加入しなければならないという決まりがあります。
ですから15~19歳までのワカトビでも、厚生年金の請求が来る可能性はありえます。
とはいえ未成年の就労には時間の制限や深夜労働の禁止、やらせてはいけない業務の内容など結構厳しい規定があるはずなので、厚生年金に加入するほど働くというのはほぼフルタイムということになると思われます。
厚生年金にしろ健康保険にしろ、正当な請求であれば支払わないと取り立てを喰らう恐れがあります。
とはいえ、保険制度はワカトビにとってはややこしいもの。間違って請求されている可能性もあるし、なんだかよくわからない払わなきゃいけないの?と迷っているなら、社会保険労務士に相談してみましょう。
こちらから、全国の社会保険労務士を捜すこともできます。とりあえず電話で相談してみるか、自治体の行っている無料相談を利用してみるのも良い方法です。
友達にも鳶の事を教える。