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【知って得する!足場の種類特集】 脚立足場、棚足場 編

  様々な足場の種類を解説していくこの企画もいよいよ最終回です! 今回ご紹介するのは脚立足場と棚足場。どちらもピンポイント気味な活躍となる足場ですが、いざという時(?)の為にもぜひ知っておきましょう!   ちょっとした作業に!ワンポイントリリーフの脚立足場! (http://blogs.yahoo.co.jp/kamo73/folder/415270.html?p=7より) そもそも脚立とは「うま」とも呼ばれる、持ち運びが可能な折り畳み式の踏み台のことです。自宅でも電球を変える時などによく用いられますよね。この脚立を均等に並べ、間に足場板を通してゴムバンドで固定したのが脚立足場になります。壁の低層部の塗装やオフィスの天井部分を通るダクト整備など、足場を使うまでもないが、普通に作業するのは困難な高さでの作業時に使われます。 脚立足場のメリットはなんといってもそのインスタントさです。脚立と足場板を用意し、板が動かないように脚立に固定するだけ、前回紹介した移動式足場より更に簡単に準備が可能です。 一方で、つくりが簡単な分安全性、安定性には不安が残ります。ですので使用時は必ず脚立を設置する床面が水平であることを確認し、足元に注意して作業をするようにしましょう。   気分はまるで舞台の上!?広大な作業床が特徴な棚足場!   棚足場はステージ足場とも称され、平面的な広がりを持つ作業床を、枠組や単管などの支柱で支えている足場です。 荷受けスペース確保の為に作られることのあるステージ、あれが何倍何十倍にも広がっているのを想像してもらうとわかりやすいかもしれません。 (http://www.yamato-kasetsu.com/case/detail_-12f.htmlより) この足場はとにかく横に広い作業エリアが特徴です。 足場と言えば柱を避けながら人が一人通れるかどうかのアンチを歩いて移動するイメージが強いですが、この足場はひたすらにアンチが敷き詰められており、遠慮なく自由自在に歩けて非常に気分がいいです。 (かといって調子に乗って走ったりするのは非常に危険なので絶対にしないようにしましょう!笑) この足場は、体育館、劇場のように階高が高く、面積の広い場所などでの天井仕上げ作業や配管作業などに使用されます。 また、型わく支保工として組み立てられたものをコンクリートの打設作業が完了した後、型枠、根太、大引き及び上部の支柱を解体し、残った型枠支保工の上部に足場板及び手すりなどを取り付け棚足場として使用する足場も存在します。   まとめると、足場の立てられない(立てにくい)ようなちょっとした低層作業で活躍する脚立足場、天井仕上げや配管作業で活躍する、とにかく横に広い作業床を持つ棚足場ということですね!   さて、今回を持ちまして知って得する!足場の種類特集は終了とさせていただきます。皆さんの「聞いたことはあるけど、どういうものかよくわからない」「ほかの足場と比べて自分の普段触れている足場がどう違うのか知りたい!」なんて思いが、これらの記事で少しでも解消されていれば幸いです! それでは、また別の記事でお会いしましょう!

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下請【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 下請 したうけ 【解説】 工事を受注した者が、その工事の一部を専門業者に請け負わせること。あるいはその専門業者を指す言葉。 我々足場鳶は、基本的に下請けの立場で現場入りすることが多い。ゼネコンや工務店から仕事を受け負い、求められた仕事をこなすためその腕を振るうのだ。下請けと元請けの関係は傭兵とその雇い主のそれに近い・・・と考えるとわかりやすく、かつかっこよく見えてきたりするかもしれない。

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今日の現場 第一五枚目 『足場とマンション』

―――今日の一枚は、マンションに架けられた足場を撮った一枚だ。 十層を超える高さもさることながら、やはり目につくのは根がらみ部分ではないだろうか。この足場工事は切り立った斜面からマンション屋上までの範囲に足場を架けるというものだが。普通に地面に足を立てようとしても躯体と距離が離れすぎてしまい、まともに作業ができなくなってしまう。ならばどうするか? その答えがこの写真にはある。対面から補強をしつつ、斜面の上に浮かせるようにして、てっぺんまで届く柱を垂直に立てる。これが内柱となって、写真の面の足場の基準の骨組みになるのだ。・・・簡単に書きはしたが、実際の施工は困難を極めることになるだろう。何せ斜面には足を立てられない以上、作業員が直接斜面に立ち、不安定な状態の中で組んでいかなければならない。少しでも手順を誤れば大事故は必至だ。素人ではもはやどうやって組むのか作業風景すら思い浮かばないのではないだろうか。 こんなまるで翼でもなければ不可能じゃないかと思われるような場所で平然と足場を組み立ててしまうのが、鳶職人という生き物なのである。

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ちゃんと守ってる?これだけは押さえるべき作業着のルール!

鳶の皆さん、今日も現場作業お疲れ様です! 鳶職人と言えば、オシャレな作業着で現場入りしている若い職人さんを多く見かけますよね。中には「それ私服じゃないの!?」と思うようなカジュアルな恰好で足場に上がっているワカトビなんかも時折目にします。 確かに、足場鳶は現場内で火気や機械類、薬品などの危険な存在と触れることがほぼないため、他業種の現場作業員と比べてかなり作業服の選択の幅が広いです。 ですが、そんな中でもやはり守らなければならないポイントはあり、そこを押さえていない限りは作業服として認められないこともあります。特にゼネコンが元請けで入っているような大きな現場ではチェックの目はかなり厳しくなることも・・・。 そこで今回は、足場業界に入って日の浅いワカトビ諸君に向けて、作業服装のルールについてお話ししたいと思います!   服の乱れは気持ちの乱れ!正しい作業服装を心がけよう!     人が行動する場合には、その行動に適した服装があります。服装が乱れていていては良い仕事は出来ません。更に、服装の乱れは気持ちのゆるみを表し、これが原因となって事故を起こすことがあります。正しい服装は作業がしやすくなるのみならず、災害から身を守ることに繋がるのです。 では、その正しい服装とは具体的にどのようなものなのでしょう?その疑問の答えとして建設業労働災害防止協会は、このように定めています。   ①作業服は、体にきちんと合ったものを着用する。上着やズボンのすそが機会に巻き込まれたり、突起物に引っ掛かったりしないよう、上着のボタンを止め、ズボンのすそ及び袖口をしぼる。タオルを腰にぶら下げたり、首に巻き付けて作業をしない。 ②ほころび等は、すぐにつくろっておく。 ③いつも清潔に保っておく。油のしみついた作業服は火が付きやすく危険である。 ④肌を出した作業(作業服)は危険であり、夏期や暑い場所でも、肌を出した状態で作業をしてはならない。また、肌を出すとかえって疲労しやすい。   では、早速各項目についてみていきましょう。   まずは①ですが、これは足場上のコブや立ち上げ中の柱の先端が引っ掛かって手元足元が狂い、作業員や工具、足場材の飛散落下事故を防ぐ意味合いが強いですね。特に足元は作業中おろそかになりやすい部分です。 作業服には袖口をしぼれるニッカボッカや、裾がひらひらしないストレートタイプのパンツなどが望ましいでしょう。   ②、③に関しては身だしなみの点や、ほつれから出ていたくず糸が作業中突起物に絡まり、①と同様に飛散落下事故の原因になる場合があります。これらはちょっと意識すればすぐに改善できる部分なはずなので、常に気を付けましょう。   そして④ですが、肌を露出しての作業は本当に危険です。足場のコブにぶつけて負傷したり、夏場の熱された足場材にうっかり触ってしまってやけどしたりと、生傷の確率が大幅に上がってしまいます。 現場監督からも真っ先に注意を受ける項目で、下手をすると一発で現場出禁を喰らう可能性すらあります。間違っても半袖半ズボンでの現場入りは避けましょう。 それでも夏場は暑くて仕方ない、どうしても半袖がいい・・・というワカトビ諸君は、「アームガード」と呼ばれる二の腕に付ける薄手のタイツのようなアイテムを使うようにしましょう。 通気性抜群で殆ど半袖と変わらない快適さを維持しながら、しっかり腕をカバー出来ます。(ただし、特別厳しい現場ではこれも注意を受けることがありますので、あくまでご使用は自己責任でお願いしますね!笑) (商品名:HUMMER クールアームガード) こちらがアームガードです。この商品以外にもさまざまな種類があるので興味があれば探してみてはいかがでしょう?   さて、これらの項目以外にも、作業服装についていくつか気を付けなければならない点があるので触れておきましょう。   最初に半ばガテン系のトレードマークと化している「頭にタオルを巻く」行為について。私たち足場鳶の中にも特に夏場の汗ばむ季節は、ヘルメットの下にタオルを巻いて汗が垂れるのを防ぐ人がいますが、これは厳密にいうと危険行為に当たります。 というのもヘルメットと頭の間に厚みのあるタオルを挟むことでヘルメットがずれやすくなり、作業中にヘルメットがずり落ちてしまう可能性があるからです。もし頭に何かを巻いて作業をしたい場合は、薄手の手ぬぐいやバンダナを用意するとよいでしょう。   そしてもう一つ、作業服の「色」についてです。基本的にここはあまりうるさく言われるところではないのですが、ごくまれに「赤」の色が禁止になる場合があります。 それはどんな時かというと・・・JRなどの鉄道関係の施設が絡む工事です。なんでも、電車の運転手が赤い作業服を見て緊急信号と勘違いし、急ブレーキを踏んでしまう可能性を排除するためだとか。 こちらに関しては噂の域を出ない話ですが、覚えておいて損はないのではないでしょうか・・・。 …

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【知って得する!足場の種類特集】移動式足場

多種多様な足場の種類をご紹介していくこの企画。 今回はこれまでの足場とは一味違う、足場でありながらも自らが移動することが出来る「移動式足場」を取り上げていきます!   自在に移動できる小回りの良さがウリ!お手軽便利な移動式足場! (ネットストアモノタロウより)   移動式足場は、タワー状に組み立てた枠組構造、作業床及び手すり等の防護設備、脚輪、昇降のためのはしご等によって構成され、ローリングタワーとも呼ばれています。移動式足場については、厚生労働省が指針を公表しています。また、人力によって容易に移動させることが出来るため、天井、壁などの仕上げ工事及び設備工事等に使用されています。 天井付近の設備は配置されている範囲が広いですからね、普通に足場を組むと大規模なステージ上にする必要が出てきてしまい、非常に資材と手間がかかります。そこでこの移動式足場を使うと、触りたい場所にピンポイントで足場を運べるのでとても効率が良いのです!   一方で、この足場には取り扱い上で気を付けなければならない点があります。この足場を人力で移動させる時、床面のこう配、床面の凹凸、小部材への乗りあげなどによって転倒してしまう危険があるので、事前に床面の状況について注意しなければならないのです。また、この足場は「移動式」であるため、作業地点まで移動した後はしっかり脚輪のブレーキ機構をかけ、足場を固定しなければ不意に動いてしまったり、倒れてしまったりする可能性があるのでそちらも注意しなければならないでしょう。   ちなみに余談ですが、移動式足場は枠組足場の場合とクサビ式足場の場合で、微妙に特徴が異なります。枠組足場の場合はそれ自体が「ローリングタワー」という足場材セットとして存在し、現場で指定のパーツを組み立てたのちに使用する、という形になります。専用の足場材ということで取り扱いも容易で、この「ローリングタワー」単体でのレンタルサービスを行っている会社も複数存在します。 対してクサビ式足場の場合、移動式足場用の足場材は脚輪くらいのもので、それ以外の部位に関しては通常のクサビ足場用の足場材を流用して組み立てます。「ローリングタワー」と比べて形状や高さを容易に変更できる他、専用の足場材を殆ど使用しないので足場工事の片手間でお手軽に組めてしまうメリットがあります。   以上をまとめると、天井や通常の足場では触りにくい壁など、厄介な部分にもピンポイントに対応できる小回りの良さが移動式足場の最大の特徴と言えるでしょう! さて、永らく続けてきた足場の種類特集も次回がいよいよ最終回となります!こうご期待ください!

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安全通路【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 安全通路 あんぜんつうろ 【解説】 作業者が移動時安全に現場内、また工場内を移動できる通路をいう。 作業に夢中になるあまり、間配りした資材が道をふさいでしまい、スムーズに行き来出来ない・・・という光景は足場工事ではおなじみと言えるが、これでは作業効率が落ちてしまうばかりでなく、万一のトラブルが起きた時に作業員のとっさの逃げ道がなくなり、労災を起こしかねない。また、安衛則においてもこの安全通路の確保は命じられており、現場監督の巡回や安全パトロールでも強く指摘される部分である。

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ちょっとした工夫で劇的改善!腰に良い寝方、悪い寝方とは!?

鳶の皆さん、今日も現場作業お疲れ様です! 秋晴れの爽やかな朝。今日も一日頑張ろう!と布団から跳ね起き・・・られない時、ありますよね笑。 疲れであったり、二日酔いであったり、理由は様々ですが、中でも特に厄介で、鳶職人の職業病ともいえるのが「腰痛」です。 鳶職人に限らず多くの人が悩まされているこの腰痛。 日中から日が暮れてまで慢性的な痛みに悩まされ、酷くなると夜寝ることさえ辛くなってしまうなんてことも・・・。 そんな腰痛ですが、実はちょっとした工夫で大きく和らげることが出来る場合があるのです。 それは何かというとずばり、「正しい姿勢で寝ること」です!たったそれだけかと思うかもしれませんが、実は腰痛と寝ているときの姿勢には、大きな影響があることが分かっているのです・・・と、いうことで、今回は「腰痛を和らげる寝方」について特集します! これで今日から快眠!?腰に良い寝方、悪い寝方!   腰痛の原因は様々ですが、寝る時に腰が痛くなる原因は大きく二つ。 「背骨が自然なS字型になっていない」、「筋肉が緊張しっぱなしになっている」ことです。それでは初めに、この二点について軽く触れていきましょう。 まず一つ目ですが、S字型とはなんだ?と思う人がいるかもしれませんね。 実は人間の背骨というのは真っ直ぐ伸びているのではなく、緩やかなSの字になっているのが理想的だと言われています。そのS字型が崩れてしまうと背骨を支えている腰に余計に負担がかかり、腰痛が悪化してしまうのです。 二つ目の話についてはシンプルで、筋肉が緊張したままでは負担がかかり、疲れてしまいますよね。 つまり、寝ているときには「背骨が自然なS字になること」「筋肉がリラックスできるようにすること」。これらを気を付ければよいということです。 では、具体的にどのように寝ればいいのか?という話になりますが、これはその人の背中のタイプによって二つに分けられます。     ①反り腰の場合 腰が普通よりも反っている人は、仰向けに寝ると腰が反った状態を維持しようとしてしまい、筋肉が緊張しっぱなしになってしまいます。 ですのでこのタイプの人は横になり、腰を曲げて寝ることを心がけましょう。   ②猫背、ストレートバックの場合 猫背気味の人や背が真っ直ぐ伸びている人は背骨がSに保たれていない状態なので、腰の下にタオルやクッションなどを入れ、腰が浮いてS字になるように意識しながら仰向けになって寝てみましょう。   これを見ると、どうやら仰向けか横向きで寝るのが腰に負担をかけない寝方のようですね。これは単純な腰痛時以外にも効果的なようで、ぎっくり腰になった際には横向きで、椎間板ヘルニアになった際には仰向けに寝ると痛みが和らぐそうです。 さて、腰に良い寝方はわかりました。では、逆に腰に負担をかけてしまう寝方とは何でしょうか。 ・・・正解は、うつ伏せで寝ることだそうです。うつぶせには、下にあるような欠点があると言われています。   ・頸椎をひねる必要がある。 ・気管が狭くなる ・心臓、肺、内臓が圧迫される。 ・背骨が自然なS字型にならない。 ・寝返りを打ち辛い。   デメリットの多さにも驚きますが、何よりも怖いところは腰だけではなく気管や内蔵、首など全身に負荷がかかるということです。体に余計なダメージを与えたくないなら、あまりうつぶせはおすすめできないようですね・・・。   と、いうことで今回の内容をまとめると、自分の腰のタイプに合わせて横向きか仰向けで寝ると腰痛が和らぎ、逆にうつ伏せで寝ると痛みが悪化してしまう可能性がある、ということですね。腰痛が辛くて夜も眠れない・・・という皆さん!試しに今夜から、自分の寝方を意識してみてはいかがでしょうか!上手くいけば一気に調子が良くなるかもしれませんよ!   参考サイト:http://it-kaden.com/youtsuu-nekata/

Posted in 職人インタビュー, 平尾化建 青川治正

鳶の仕事はしんどい、だからみんなで乗り越える

青川さんの所属する営業所は現在6人。人数が少ない分、職人間の仲は良好だという。ヤード内の様子を少し見ただけでも、明るく和気あいあいとした雰囲気が伝わってきた。トラックの積み込みも、担当関係なく6人全員ですべてのトラックを片付けているそうだ。 (第一回インタビュー記事はこちら!) 「鳶の仕事はやっぱりしんどいですからね。ぎすぎすしながらやるより、みんなでわいわい楽しくやった方がいいですよ。」 簡単に言ってのけるが、同じ会社内であっても、それぞれが譲れないプライドを胸に秘めている職人たちが、意見や考え方の相違でぶつかり合うことは珍しくない。 職人たちがいい関係を作れているのには、彼らを纏め上げる気安くて頼れる親方の存在があることは間違いないのだろう。 そんな彼も、今の鳶業界について思うところがあるという。それは、若い鳶の人材不足だ。 現在の若年層はとにかく辛い仕事を嫌がり、見習い期間を経て鳶として大成するよりも、コンビニバイトで安くともそこまで肉体的に負担なく働いた方が・・・と考える人が多いと感じるという。 「確かに身体的にも給料的にも最初はしんどいですよね。ある程度仕事が出来るようになれば稼げるようになるんですけど笑。」 それでも、彼は知り合いの若者に声をかけることはしないという。鳶という仕事が肉体的に辛く、向き不向きがある仕事であることは間違いない。そんな世界に甘いことを言って誘い込むのは、フェアではない。鳶をやるかどうかは、自分の意志で決めるべきだ。 そんな感情が、言葉の先々から見え隠れした。彼の優しさと、同時に彼の持つ鳶職という仕事へのプライドが垣間見える一幕だった。 最後に一つ、尋ねてみた。「自分にとって、鳶とはどんなものであるのか」と。彼はこう答えた。 「飯を食うためにやらなきゃいけないことですね。しんどいことはしんどい、でもそこは割り切って、仲間たちと楽しくやりきる。」 鳶は甘い仕事ではない。だからこそ、気の置けない仲間とその困難を分かち合って乗り越える。下手に気取ることのない、素直で重みのある言葉。だが、それを口にする彼の表情は、これまで以上の笑顔であったように見えた。 どこまでも自然体で、力みすぎることなく、それでいてプロフェッショナルとしての意識は人一倍強いものがある・・・青川治正という職人は、ほかの職人とは一味違う、しかし不思議な魅力を持っていた。 将来のことはまったくわからない。知ってたら教えて欲しいくらいだ、と笑いながら語る青川さん。無論、筆者にもそんなことを知るすべはない。 が、きっとこの人は5年後も10年後もこんな風に笑いながら足場に関わっているのだろう。そう、思わせてくれる人物だった。

Posted in 職人インタビュー, 平尾化建 青川治正

肩の力は抜き、仕事は手を抜かない

鳶職人は現場の花と言われる仕事だ。高所をものともせずに、重い資材を運搬して瞬く間に足場を組み上げていく。そんな職人の姿に憧れ、高い志を持ってこの世界に入った、という人は多い。・・・とはいえ、当然これがすべての職人に当てはまるわけではない。 「子供が出来たからですかね。それまでは現場系の仕事をふらふらしてたんですけど、きちんとした仕事就いて稼がなきゃいけないってなって。そんな時、友人に誘われて、ちょうどいっか!ってことで足場を始めました。」 今回のインタビュー先である青川治正さんは、そう言って笑った。足場だけで16年、現場に入ってからは20年以上の大ベテランである。現場から帰ってきたばかりで忙しい合間をぬっての取材にもかかわらず、彼は気さくにこちらの質問に応えてくれた。 「鳶という仕事のいいところは、毎回違うところで仕事ができることですね。現場によって仕事の内容も周囲の景色も全然違うんで、飽きないですね。」 同じような作業を同じ場所で延々と繰り返す、そんな仕事は性に合わないという。彼にとって、あちこちに飛び回り、日々新しい現場を前に頭を悩ますことになる足場鳶の仕事は、まさに天職なのだろう。 今年で39歳。肉体的にはピークを過ぎ、現場仕事にもしんどさが出てきたというが、「そこはきつい部分は若い子に頑張ってもらって。笑」とジョーク気味に語る。この適度に肩の力を抜けたスタンスこそが、彼が鳶という過酷な仕事を長年続けていられる秘訣なのかもしれない。 一方で、いざ現場に入れば決して手を抜くことはない。仕事へのこだわりに関して聞くと、「たとえどんなに厄介であっても、お客様からの注文は極力聞くこと」だそうだ。シンプルだが、足場を組むうえで最も難しいポイントでもある。 「工事の終わり際ぎりぎりで、突然ここに追加で架けて欲しい、とか言われると特にめんどいですよね笑」 それでも、その「めんどい注文」を断ることはない。自分の受け持った仕事には責任を持ち、出来る限り完璧な状態でお客様に渡す。当たり前のことを当たり前にこなす。こなすことが出来る。それが、鳶職人青川治正なのだ。 インタビュー第二回へ続く・・・

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インターチェンジ【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 インターチェンジ いんたーちぇんじ 【解説】 高速道路の出入口、すなわち一般道と接続する施設のこと。高速道路等相互を接続する場合にはジャンクションという。 我々現場系職人にとってトラックは欠かせない存在である。そんなトラックが目的地に一刻も早く到着するためには。必然的に高速道路を利用することになる。毎朝早朝からスタートし、積載量たっぷりの資材を乗せたトラックを安全運転で定刻までに間に合わせるのは並大抵の技量ではない。足場職人たちが皆運転上手になるのも納得だ。

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【知って得する!コンビニ調査会】第一回 最強はどれだ!?缶コーヒー売上ランキングベスト5!

さあ、唐突に始まりました新企画! この「知って得する!コンビニ調査会」では、皆さんが常日頃から愛用しているであろう現場系職人の頼れる味方、「コンビニエンスストア」の様々なデータを調査してしまおうというものです! 記念すべき第一回目のお題は、一服休憩の相棒として名高い「缶コーヒー」の売上ランキングベスト5です!ちなみに今回は10月24日~30日の1週間に、コンビニで販売されていた缶コーヒーの売り上げを集計データをもとにランク付けしております。あなたのお気に入りのコーヒーは、一体何位にランク入りしているでしょうか!?それでは早速いってみましょう!   サントリー無双も一位は・・・!?衝撃缶コーヒーランキング!!   第5位:サントリー『ボス エメラルドマウンテンブレンド』 第5位にはサントリー社のエメラルドマウンテンブレンドがランクインしました!グアテマラ全国コーヒー協会が7つの推奨エリアから厳選し、認証を与えたスペシャルブレンド「エメラルドマウンテン」で作られたコーヒーです!高い香りとコク、そして飲み応えがウリです!   第4位:サントリー『ボス 贅沢微糖』 第4位もサントリー社で贅沢微糖がランクインしました!4種類の高級豆を中心にブレンドし、おいしいところだけを「ぜいたくドリップ」した逸品!「豊醇のコク」を引き出した、贅沢な微糖です。黄金の缶が絶妙な贅沢感を演出してますねー!   第3位:サントリー『ボス 無糖ブラック』 第3位にもまたまたサントリー社でボスの無糖がランクイン!低温ドリップとエスプレッソ抽出を組み合わせることで、コーヒーのコクはあるのに、雑味がない味わいに仕上がっております!コーヒー感とすっきり感を両立した、仕事の切り替え時にぴったりのブラックです!ブラックコーヒーならこれ!と考える職人さんは多いのではないかと思います!   さて、ここまで3連続でサントリー社がランクインしていいますが、この快進撃はどこまで続くのでしょうか!?気になる方も多いとは思いますが、ここでいったんピックアップを挟みましょう!   第24位:花王 『ヘルシアコーヒー』 ベスト5からは大きく離れてしまいましたが、名だたる有名どころに混じってあまり見ない名前がランクインしていました!洗剤でおなじみの花王社から出ているこのコーヒーは、なんと特定保健用食品に登録されており、飲むと脂肪の消化を助けてくれるのだとか!がっつりめしが大好きなガテン系職人にとっては心強い味方になるのではないでしょうか!   さてさて、それでは改めましてベスト1と2の発表です!サントリーが表彰台を独占してしまうのか、それとも・・・?まずは第2位!   第2位:サントリー 『ボス カフェオレ』 第2位はまたしてもサントリー社でボスのカフェオレです!なめらかな北海道産生クリームと厳選した良質な牛乳が、香り豊かな深煎りコーヒーとバランスよく溶け合って、さらにまろやかで深いコクのあるおいしさになった大人のカフェオレ。飲みやすさの中に光るコーヒーのコクが大人の男性のみならず子供から女性まで幅広く支持を受けているのではないでしょうか!   ここまでなんとベスト5中2位までがサントリーという結果に!そしていよいよ栄えあるベスト1の発表です!   第1位:コカ・コーラ 『ジョージア エメラルドマウンテンブレンド』 ここにきてサントリーを打ち倒し頂点の座を勝ち取ったのがコカコーラ社の誇るジョージアエメラルドマウンテンブレンドでした!コロンビアコーヒーのなかでたった1~2%しか選ばれないという特別な高級豆エメラルドマウンテン豆を贅沢に使用した一品!俳優である山田孝之さんがイメージキャラクターを務めていることでもおなじみですね!職人人気も抜群に高い本商品、まさしく納得の結果でした!   と、いうことで缶コーヒーランキングでした!あなたのお気に入りの缶コーヒーはランクインしていましたか?今後もこのコーナーでは同様のランキングや、その他面白そうなデータをもとに記事を掲載していく予定です。それでは次回もこうご期待! 参考サイト:http://www2.fgn.jp/mpac/_data/2/?b=1813

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R階【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 R階 あーるかい 【解説】 屋上のこと。RはRoof(屋上)を略したもの。 屋上での作業、それも特に高層のビルになんてなると、足場架設作業は大変に効率が悪くなる。まず床に防水措置が施されている場合は養生なしで資材を仮置きすることは許されないし、屋上階で作業をするとなった場合は内部の昇降を使うにせよ外部から受け渡してあげるにせよ大変な手間だ。時にはエレベーターを利用できる現場もあるが、それはそれでエレベーター内を傷つけないよう細心の注意を払って使わなければならず、とにかく神経を使う・・・皆さんの中にも、「R」の文字にあまりいい印象を持っていない職人がいるのではないだろうか。

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安全衛生責任者【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 安全衛生責任者 あんぜんえいせいせきにんしゃ 【解説】 統括安全衛生責任者と安全衛生業務の連絡、調整を行う下請の責任者。 安全衛生責任者は、その現場における各作業のリーダーとなる役目である。親方と呼ばれる人間がこの役になることが多い。 元請けに提出する安全書類にも名を書かれることになる重要な立場で、作業員たちの代表であるとともに会社の看板を背負って作業をするということにもなる。ワカトビたちの憧れの役割であるとともに、現場作業員と会社の間に入り板挟みにあい、苦労しなければならないポジションともいえるだろう。

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安全衛生協議会【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 安全衛生協議会 あんぜんえいせいきょうぎかい 【解説】 元請が複数の下請け業者の混在作業による労働災害などを防止するために設置、運営する協議組織。安全計画や各業者の作業のスケジュール調整、安全パトロール計画、防災訓練などを定期的に協議する。 規模の大きな工事はそれだけ多くの業種の人間が現場を出入りし、時には同時進行で作業を行うことになる。そんなときにそれぞれの業者に作業計画を丸投げしてしまうと、意図せぬ作業個所のブッキングや労災などが起きかねない。そうならないように現場全体をまとめ上げ、行動方針を一つにするために元請けが設置する組織が安全衛生協議会である。

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足場屋には必須!?足場作業主任者って何?

鳶人読者の皆さん、本日も現場作業お疲れ様です! さて、いきなりですが鳶人を見てくれている鳶職人の中には、足場の技術も一通り身に付け、仕事もある程度任せてもらえるようになった。そろそろ次のステップに進みたい・・・なんて考えている人が少なからずいるんじゃないかと思います。 そんな向上心のある皆さんに是非おすすめしたいのが、「足場の組立て等作業主任者」講習です!職長となるうえで必須ともいわれているこの講習、足場に関わっている方なら、一度は聞いたことのある言葉なのではないでしょうか? 今回はその「足場の組み立て等作業主任者」・・・通称足場作業主任者とはどんなものなのか、なぜ必要なのか、どうしたらなることが出来るのか等詳しく紹介していきます!これを読んでくれれば、きっとあなたも足場主任者になりたくなるはず!? 一人前の証!知識と経験なくして足場作業主任者にはなれない!? まず、そもそも足場作業主任者とはなんなのかについてお話していきます。足場作業主任者とは法令に則り、現場作業を行う作業員たちを監督、指揮する役割の人です。詳しくは労働安全衛生法によると、このように規定されています。 「つり足場(ゴンドラのつり足場を除く。以下同じ。)、張出し足場又は高さが5メートル以上の構造の足場の組立て、解体又は変更の作業」を行う場合は、事業主は足場の組立て等作業主任者技能講習を修了した者のうちから作業主任者を選任し、その者に当該作業に従事する労働者の指揮を行わせなければならない。 つまり、5m以上の足場工事を行う際、作業主任者がいないとそもそも工事を始められないということですね。5mというと3層以上(一層は1.8m)の足場はすべて該当するので、大半の工事が該当してしまう基準と言えるでしょう。 特に大規模工事においてはかなり厳しく足場作業主任者の有無が確認されるため、職長に万一のことがあってもいいように、正と副、二人以上の作業主任者が決められるケースもよくあります。 各現場に最低でも一人はいなければならない存在・・・もうこれだけで、足場作業主任者がいかに大切な存在かということが分かっていただけると思います。 これだけ重要な立場ということは、当然誰もかれもがこの講習を受けることが出来るわけではありません。足場作業主任者の講習を受けるためには、以下の資格が必要になります。 1.満21歳以上で、足場作業に3年以上従事した経験を有する者 2.満20歳以上で、大学、高専、高校、中学において土木、建築又は造船に関する学科を専攻した者で、その後2年以上足場作業に従事した経験を有するもの。 (出典:労働技能講習協会より) すなわち現場入りしてすぐのひよっこには取ることは出来ず、2~3年間現場作業経験のある人だけが受けられるわけですね。足場に関する知識がなければ現場での指揮を執ることなどできませんから、これは当然と言えるでしょう。 ちなみに、足場作業主任者の講習内容は以下のようになっています。 作業の方法に関する知識 7h 工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識 3h 作業者に対する教育等に関する知識 1.5h 関係法令 1.5h 学科試験 1h 計13時間、2日分の講習を受けて最後の学科試験に合格出来れば、晴れて足場作業主任者になれるということです。 学科試験と聞いてちょっと嫌な顔をした人がいるかもしれませんが大丈夫!聞かれる内容は現場で用いられるルールが大半で、それに付け足して講習を真面目に聞いていれば、問題なくクリアできるようになっています。 注意点としましては、「関係法令」の項では○○は何m以下にしなければ~等、細かい数値を問われることになります。ここの問題は特につまづく受講者が多いようなので、しっかりと覚えておくようにしましょう。 最後にそこで講習を受けられるかですが、これは各都道府県で講習会を開催している団体が複数あるので、ネットで調べて会場に連絡をすればすぐにわかるはずです。検索時は「足場作業主任者 〇〇(お住いの都道府県名)」と調べればすぐに出てくるでしょう。 なお、受講の際には受講料が必要になりますので、その点はお気を付けください。(テキスト代含め12,000円前後必要になります) いかがでしたでしょうか?繰り返しになりますが、足場作業主任者は現場において必須の存在、この資格を持つかどうかで現場での監督や施主様からの信頼感や、はては自身の日当まども大きく変わってくるはずです。皆さんも是非足場作業主任者になって、鳶職人としてステップアップを目指しましょう!

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安全点検【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 安全点検 あんぜんてんけん 【解説】 足場の中を巡回し、足場内に安全対策の抜けはないか、またそれ以外にも使用時に危険と思われる個所がないかを確認する作業。 足場内での作業は必然的に高所作業となるため、一歩間違えれば即大事故に繋がりかねない。その為、ある程度の規模の現場では定期的に安全点検が行われることになる。 また、当然ながら足場はただ架けさえすればよいというものではなく、完成した後に作業員たちが使用する際に初めて本来の能力を発揮する。点検の際には、足場鳶だけでなく、足場を利用する職人全体が作業をするうえで危険と思われる部分がないか注意する必要があるだろう。

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安衛則【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 安衛則 あんえいそく 【解説】 労働安全衛生規則の略で、労働の安全衛生についての基準を定めた厚生労働省令である。労働安全衛生法に基づき定められている。 これは一言で表すならば労働者が安全で快適な仕事環境で働けるために国が定めたルールである。足場をはじめとする建設工事全般においては、この安衛則を基準として各種の仕様が決められている。安全点検の際の点検項目も、この安衛則に定めた仕様をクリアしているかどうかを重点的に見られることになる。

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きょうの現場 第十四枚目『足場工事中 営業中』

――今日の写真は、改修工事中のビルの風景を映した一枚だ。 大規模改修工事の工期は数か月に渡ることもある。そしてそのほとんどの期間中、建物には足場が架かっていることになる。 工事が続き、足場内で職人が作業している間も、建物に入っているテナントは休むわけにはいかない。そんな現場に足場をかける時は、職人側にも建物の利用者側にも、どちらにも余計な負担がかからないように細心の注意を払わなければならない。 利用者が足場で怪我をすることなく開口部は広く取る。店舗の看板はきちんと見えるように避ける。それでいて、現場の職人が利用するように不便にならないようにする。これらをすべてクリア出来て、はじめて「良い足場」と呼ばれるようになるのだ。そこまでの道のりは長く険しいが、十分にやりがいはあるはずだ。

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労災【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 労災 ろうさい 【解説】 労働災害を略した用語で、業務中や通勤途中に事故を起こす、或いはその被害に遭ってしまうこと。 現場系の作業員における労災とは、まさしく現場作業中の事故や負傷を指す言葉だ。特に事故に関してはほとんど必ず管理者責任を問われることになるため、全工事施工者が何よりも優先して気をかけている。工期を確実に守りつつも、いかに作業員たちが労災を起こさない安全な作業を行えているかを監視するのが、現場監督の重要な仕事なのだ。

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1本のペンがBVLGARIに変わるわらしべ長者!?【建設職人甲子園】

鳶の皆さん、本日も現場作業お疲れ様です! さて、以前こちらでも紹介した、『建設職人甲子園』様がまた面白い企画をもって勉強会を開催したとのこと! 現場だけではなかなか学べない、日々の業務で必ず活躍する知識や経験を建設業界で活躍する皆さんに身に付けてもらおうという趣旨で行われているこの勉強会、今回はどんなことになっていたのでしょうか! わらしべ長者から学ぶ「目標の在り方」と「当事者意識」 あなたの会社に目標はありますか? それは全社員に浸透していますか? あなたの目標は会社の目標と一体化していますか? 全く別のものに分離していませんか? 今回の勉強会のテーマは「目標設定」 ただこなす業務と目標の元にある業務、どんな違いが生まれるの? 実験してみました。 というわけで、各チームに1本の「ただのペン」を、今もらっても…(汗)と誰しもが言葉を詰まらせ振り返って見知らぬ人に助けを求めたくなるような「ただのペン」を授け、街に繰り出していただきました。 さて、物々交換で何をゲットしてきたのでしょうか。 1回目はなんの前置きもなく、ただいってきてーのわらしべ。 2回目はチームの目標設定をし、時間内に必ず達成して戻ってこいとそれはそれは温かく送り出したわらしべ。 そう。それはご想像の通り。 目標が決まればターゲットが決まる。そしてそのプロセスが決まる。 最初はどう声を掛けたらいいかオドオドするところから、2回目は2チームが目標に挙げた成果物を持って帰ってきてくれました。(惜しくも時間切れでしたが時間も大切な目標達成の一部なので審査員たちは一切妥協しません。一切。) ここで大事なのは、チームの目標を達成したかではなく、前回のテーマであった当事者意識を実践できたかです。 各個人がどうチームに貢献したか、 目の前にあるやるべきことを自分にも責任があると感じ、実行できたのか。 それを持って、初めてチームで何かを成し遂げることができるのです。 今回で職人甲子園参加企業がごちゃ混ぜになったチーム編成は終了なのだそうですが、初めて伺ったときには無かった、わらしべ長者までやり遂げてしまうほどのコミュニケーション力、チーム力が備わっていることに感動しました。   次回からは企業ごとのチームに変わり、取り組んでいくそうです! 初参加はどしどし募集中! みなさんも行ってみてはいかがですか? ご興味がある方は、こちらの『建設職人甲子園』公式サイトまでぜひぜひお越しください!

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鳶職人に朗報!コンビニでの職人は「良いお客様」だと思われている!?

我々現場で働く職人とコンビニは、切っても切り離せない関係にあります。 今回はそんなコンビニで働くアルバイトたちが常日頃感じているお客様の「質」のお話です。我々足場鳶にも関係の深いお話なので、読んで損はありませんよ!   コンビニバイトがストレスを溜めてしまう理由とは?   まずはこちらの記事の内容をご覧ください。   (http://style.nikkei.com/article/DGXMZO07284750V10C16A9000000?channel=DF180320167076)   この記事は一部ネットで話題となったコンビニバイトが客の写真を悪口と共にSNSにアップし問題になった事件について、ライターさんがとあるコンビニの店舗経営者にインタビューを行ったものなのですが、この記事内でインタビューを受けた彼はこんなことを言っているのです。   「(事件の内容は)バカすぎて話にならないが、犯行理由を聞かれ『接客のストレスがたまっていた』と答えたというその言葉は、ちょっとだけわからないでもない・・・」(記事内容一部抜粋)   彼が言うには、コンビニは昼夜を問わず若い人から老年の方まで、非常に幅広い客層を相手にする。その客一人一人に合わせた対応をしなければトラブルになりやすく、常に気を使わなければならないのでストレスが溜まりやすい・・・ということでした。 そして、そんな幅広い客層の中にも、どうやら特に「良い人」が多い層と「悪い人」が多い層がいるんだそうです。   意外!?コンビニバイトが感じる「良い人」「悪い人」とは!   まず、悪い人が多い層ですが、これは「中堅サラリーマン」なんだそうです。   経営者「決めつけるわけじゃないですが、大ざっぱに言うとですよ。おおむね、ネクタイを締めた、ダークスーツ系の中堅サラリーマン、ですねえ。例外は、いっぱいあります、ありますよ。でもね、苦手だなあと感じる人の大半が、ネクタイでダークスーツの中堅サラリーマンだとは言えます」   嫌な点、困る点としては会計の際にこちらが声をかけても、黙ったままでコミュニケーションを取ってくれない。それでいてこちらが少しでも間違っていたり気にくわない対応を取ったりするといきなりキレたり、大声で怒鳴り散らしたりすることがある。こういった部分なんだとか。 もちろん全員が全員そうだというわけではないでしょうが、こういったトラブルを起こすのは彼らのような三~四十代のビジネスマン層が多いそうです。ストレス社会で戦う彼らが、こういったちょっとした買い物の場面で、ついつい気が大きくなって隙を見せてしまうのかもしれません・・・。   さて、それでは逆に「良い人」が多い客層は何なのかという話ですが・・・実はこれこそが、我々ガテン系職人のことだったのです!   「いい人の代表は、いわゆる<ガテン系>の皆さんです。こわもてな感じがするかもしれませんが、作業着で来店した方で、嫌な思いをしたことは一度もない。うちのバイトの子たちもほぼ例外なくうなずきます」   特に印象の良い点としては、職人たちの「フレンドリーさ」にあるのだとか。   「声を出してくれるっていうのがうれしいですね。<店のなかはポカポカしてていいねえ><このジュースうまい?><へえ、よかった><細かいお金で払っちゃっていい?><ありがとね~>。レジでのわずか数十秒間のやりとりで、こちらの緊張がすっかりほぐれる。新人なんかは特にそうですよ」   レジでのお会計にかかる時間はほんのわずかと言えど、レジに入っているのは紛れもない人間。何の言葉も返してくれないくれない冷たい対応ばかりではだんだんと気持ちも落ちていってしまうでしょう。 そんな折に、喜作に話しかけてくれる職人たちの存在は、彼らバイトにとってちょっとした癒しになっているのかもしれませんね。   さて、今回は我々職人はコンビニ店員に印象がいい!というお話でした。そこで最後に皆さんにお聞きしたいのですが、皆さんは日頃コンビニではどんな態度で店員と接していますか? 「普段からよく声かけたりしてるよ!」って人もいれば、中には「やべえ、悪い客みたいな愛想悪い対応しかしてないかも・・・」なんて人もいるかもしれませんね。 中にはシャイであまり他人と気軽に打ち解けられない、という人もいるとは思いますが・・・せっかく彼らから印象がいいということで、今後はコンビニを利用する際に、少しだけでも意識してみてはいかがでしょう? 我々職人の多くが一日の始めと終わりにお世話になるコンビニ。利用する方もされる方も、接してて気分が良いに越したことはありませんからね! …

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安全靴【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 安全靴 あんぜんぐつ 【解説】 足場組立て作業中に、落下物で足を負傷しないように、つま先に金属を入れて補強してある靴。 知っての通り、足場材は重く、また先端が尖っている場合が多い。また、つま先というのは神経が人間の体の中でも特に神経が通っている部分であり、同時に怪我をしやすい部位でもある。 このため手袋と同じく安全靴の装着は、あらゆる工事現場で常識であり、ビジネスマンが真っ先に相手の靴を見て品格を定めるように、現場で最初にチェックされる個所となっている。うっかり普段の靴やサンダルで現場入りしてしまい、監督に大目玉を食らったことがあるワカトビ諸君は決して少なくはないはずだ。 また、「足」を酷使する足場鳶が利用する安全靴は意外に寿命が短い。早ければ2~3か月もすれば使い潰してしまう、なんて職人もざらにいる。安物の安全靴を履いている場合は更にすぐに駄目になってしまうだろう。上記の通りよく見られる部分であることもあるので、多少値段は張っても、安全靴は可能な限り質の良いものを買うようにすると良い・・・かもしれない。

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SFの世界!?「建設ロボット」は足場鳶になれるのか!

突然ですが、日本はロボット大国と言われていること、知ってました? ドラ〇もんやガ〇ダム・・・とかいう話ではないのです。日本のロボット技術はかなり進んでおり、一部業界では既に産業用ロボットが使用されています。そして、今回はそのロボットの波が建設業界にも・・・!?という話題です。   重い荷物も楽々運ぶ!人件費を削減できる「建設ロボット」!   まずはこの写真と記事をご覧ください。 (http://toyokeizai.net/articles/-/137404)   その千葉県市川市のトンネル工事現場に、重い鉄筋の配置作業を支援するロボットが登場した。清水建設とロボットを製造・販売するアクティブリンク、建設機械のレンタル・開発などを行うエスシー・マシーナリの3社による共同開発で、実用化に向けた稼働テストが行われている。(中略) ロボットは人間の右腕と同じような仕組みで、右肩、上腕、ひじ、下腕、手にそれぞれ相当する5つのパーツと制御盤で構成される。作業をするにはまず、右肩に当たる「肩旋回部」を柱に固定した後、手の部分である「把持部」に鉄筋をつかませる。昇降ボタンで鉄筋を持ち上げ、作業員がロボット先端に付いているグリップを押すと、簡単に鉄筋を移動させたい方向へ動かすことができる。   ・・・皆さんのイメージするロボットとはちょっと違ったかもしれませんね笑。ですが、このロボットの実力は本物。これまで7人程度の作業員で運んでいた200キログラム前後の鉄筋を、このロボットがあれば半分以下の3人で運ぶことができるのです。 資材の運搬は建設業において避けては通れない作業で、肉体的負担も非常に大きいです。「建設業がきつい、危険」とイメージされる原因の一つが、まさにこの重い資材の運搬作業と言っても過言ではないでしょう。今はまだサポートに留まってはいますが、もしそんな作業をロボットが代わりにやってくれるようになれば、作業の効率化が図られ、作業員の肉体的負担も大きく減るかもしれませんね。 また、この記事で他にも自動で障害物を避けながら溶接していくロボットや、自動でコンクリート床の仕上げを行うロボットの紹介もされています。ロボットの建設業界進出も、そう遠い未来の話ではなくなりつつあるのです。 (http://toyokeizai.net/articles/-/137404?page=2) 建設ロボットは足場の世界で活躍できるか!?   建設ロボットが便利なのはわかった。で、この建設ロボットが肝心の我々足場の世界で活躍できるの?そんな風に考えた方は少なくないでしょう。結論から言いますが、現在のままではあまり活躍は見込めないかもしれません。理由は、足場組み立てという作業が複雑すぎるからです。 今回紹介したロボットはどれも、シンプルでわかりやすい動きの作業をサポートするものでした。対して足場作業は、「現場に合わせての足場材間配り」「作業の進行度に応じてその度に適切な足場材を受け渡し」といったように、シンプルな運搬作業一つとって見ても考えることが多く、ロボットにこれらの作業をスムーズに行わせるのは難しいでしょう。足場の立ち上げなどの工具を用いる細かい作業となれば更に難しく、それこそ人とほとんど同じ動きや思考が出来るロボットでも出来ない限り、足場業界にロボットが参入するのはだいぶ先の話になりそうです。   以上のように残念ながら、まだまだロボットパワーで足場作業が楽に!ということにはならないようです。ですが、建設ロボットの存在自体はとても夢のあるものだと言えるのではないでしょうか。ロボット業界は日々世界中で研究され、進歩しています。将来的には、肉体的に過酷な仕事はロボットが行い、技術的な仕事は職人が行う・・・といったように力を合わせ、スムーズに仕事ができるなんて光景があり得るかもしれませんよ! 参考記事:『東洋経済 首都圏工事で活躍!「建設ロボット」大革命』

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相見積もり【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 相見積もり あいみつもり 【解説】 工事の施工業者を決める際に、より良い条件を求めて複数の会社に見積もりを依頼すること。あいみつと略す場合が多い。 足場を頻繁に使用する建設会社は、基本的に一つの会社とのみ取引をしているということはない。不義理ではないかと不満に思う人もいるかもしれないが、会社としては少しでも価格を抑えて工事を行いたいと思うのは当然と言えるだろう。かといって価格競争に乗っかり価格を無理に下げ過ぎてしまうと、最終的に損をするのは施工する我々足場会社の方なので気を付ける必要がある。

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軒【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 軒 のき 【解説】 外壁より外側にでた屋根の下の部分の呼称。軒内、軒下ともいう。 建物の周囲に足場を立てる際に軒の有無にはしっかりと気をつけねばならない。柱を伸ばしていく時に軒の存在が足場組み立ての邪魔になることはよくあるからだ。その場で跳ねブラケットなどを使って回避できることもあるが、軒の出次第では根がらみの段階で回避できる場合もある。より効率的にきれいな足場を組むためには、様々な部分に注意を払っておかなければならない。

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千鳥(足場)【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 千鳥(足場) ちどりあしば 【解説】 本足場のように毎スパンごとに内柱を立てるのではなく、スパン毎にブラケットと内柱を交互に設置する足場。千鳥足場とも称される。 作業能率の向上と、必要な資材数が減ることで工賃の軽減が狙えることが大きなメリットだが、一方で耐久性で本足場で劣るために、大規模修繕時などには向かないという欠点もある。主に戸建てや低層の倉庫の改修工事などで使われることが多いだろう。

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今日の現場 第十三枚目 『足場を覗くと』

―――今回の写真は、とある大型ショッピングモールの改修工事の為に組まれている足場の中を撮影したものだ。 足場は様々な現場で使用される。戸建ての改修に用いられることもあれば、大型ビルの大規模修繕工事に使われることだってある。建物がある以上、足場がなくなることはない。 そして、同時にどんな現場であっても、足場の中の風景は皆同じだというのがまた面白い。足場鳶であれば飽きるほど見たであろうこの光景。この写真を見て「おいおい、プレイベートまで足場のことを考えさせないでくれよ」と思うのか「よし、明日も気合い入れていい足場を組もう!」と思うのか・・・足場との付き合い方は、人それぞれだろう。 (撮影:Kカメラマン)

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SRC造【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 SRC造 えすあーるしーづくり 【解説】 鉄骨鉄筋コンクリート造(Steel Reinforced Concrete)の略で、鉄筋コンクリートに鉄骨を内蔵させた建築構造のこと。 RC造と比べると強度に優れており、柱や梁を細くすることが可能となっており、全体の重量を抑えることが出来る。そのため、高層現場に用いられることが多い。一方で鉄骨造や、RC造と比べると建築コストは高くなるので、低中層の建物にはあまり用いられない。

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Aばり【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 Aバリ えーばり 【解説】 スチールのA型バリケードの略。 工事区画が一目でわかるように設置されるバリケードがAばりだ。黄色と黒の警戒色で色付けされた姿は皆さんお馴染みのことだろう。 ちなみに同様のバリケードとしてはBバリの存在がある。判別方法としてはAバリは横から見るとAのように見え、BバリはΛのように見える(よこーが無い)というのがある。

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玉掛け【知って得する!足場用語辞典】

【読み方】 玉掛け たまかけ 【解説】 資材などを吊り上げる時にワイヤーなどを掛けること。 高層ビルなどの大規模現場での作業時に、高所への資材運搬のために行われるのが玉掛けである。こうして文字だけでみると随分とお手軽に見えるが、実際には束ねた資材のバランスが崩れないよう重心を見極めなければならず、ワイヤーの掛け方も一歩やり方を間違えれば運搬作業中に資材が抜け落ちたり崩れたりといった大事故に繋がりかねないという、非常に責任重大にして繊細な作業なのだ。 このように玉掛けは危険かつ重要な作業であるため、行えるのは玉掛け技能講習を修了した者のみとなっている。