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ハツリ【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 ハツリ はつり 【解説】 建設、建築、土木工事現場などでコンクリート製品を削ったり、切ったり、壊したり、穴を開けるなどの作業全般をハツリという。 一般的な語源は石材加工からとされているが、もともとは木材を削ったり加工する刃物の呼称である。 足場鳶の場合、壁つなぎを躯体に打ち込む際にドリルを用いてはつり作業を行うことがある。基本的に開けた穴は解体時に補修するので問題はないが、だからといってむやみやたらと要らない穴を開けてしまってはよろしくないので気を付けよう。

鳶職人にとっての永遠のテーマ「高所」について
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鳶は、街を創り上げていくクリエイター! 中編

鳶という仕事の奥深さ、素晴らしさを追求していこう!というこの特集 第二回となる今回は、出来る鳶は普段、こういう風に仕事をしているんだぞ!というお話です。皆さんは普段、どんなことを考えながら足場に上っていますか? 鳶こそ想像力を養おう!もっと楽しく働ける! 何もない場所に、図面を基にしてモノを造っていくのが鳶の仕事ですから、 想像力が無ければ造っていくことはできません。そこで想像力を養うことが大事になります。 想像力があるからこそ、「ここにこういうモノができあがる」 というイメージが沸き上がり、それによってどうやって造ればいいか、何が必要か、 という段取りも見えてくるのです。これはクリエイターと同じです。 では、どうやって想像力を養うのか? まず大事なのは、「これを造った先に何があるのか?」を考え、意識することです。 家であれば、そこに住むであろう人がどういう気持ちになるか? 駅であれば、それを使う人がどういうふうに駅を利用するのか? 道路であれば、それを使う人はどういう使い方をするだろうか? ということを考えていくと、想像力がどんどんハイレベルになっていきます。 モノを造るのが仕事であるとはいえ、ただ造って終わりになるわけではないのです。 造ったモノを使う人がいて、「これが出来上がってほんとに良かった!」と 思ってもらえて、初めて造った意味があるのです。 これが解っている人は、仕事ができるだけではなく、その作業の意味をしっかり理解し、 それを派生させて次の作業に取り掛かっています。 だからどこが危険なポイントで、何に気を付ければいいか?も、見えるようになり、 「そこ、危ないから気をつけろよ!」と注意を促すこともできるのです。 優秀な職長さんは、こういうことを常日頃やっておられます。 「これを使う人はどんな人なのか?どんな車が通るのか?誰がここに買い物にくるか?」 ということを考えておられます。 そこから、「じゃあ、図面にはこう描かれてあるけれど、こういうモノも 一緒に造ったほうがいいんじゃないか?」 「図面はこうなっているけれど、この部分は余計じゃないか?」 ということが、ゼネコンの社員に対して言えるようになります。 ただ造っているわけではなく、その背景とか出来上がった先をイメージしているのです。 つまり、「真のゴールとは何か」を考えているので、そこからの逆算が働き、 そこに向かって何が必要で何をしなければならないか、大事なポイントは何か? を抑えることができます。 若手の鳶でも、仕事がデキる人はこういうイメージを日々しておられます。 なので質問をしても的確に答えが返ってきます。 そして、図面を見て出来上がる予定のモノをかなり精度よく思い浮かべて 仕事に取り組んでいるのです。 「これを造った先に何があるのか?」を考えること。この積み重ねで想像力が養われ、成長速度も格段に速くなっていくのです。 まとめ 鳶は身体を動かすだけでなく、頭も同時にフル回転させなければこなせない仕事です。決して楽な仕事ではありません。 ですが、そこでしんどいからと言ってさぼってしまっては仕事が出来るようになりません。 …

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方杖【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 方杖 ほうづえ 【解説】 建築物や橋梁で、垂直材と水平材がつくる隅の部分を固めるために材の中間から中間を斜めに結んで取付ける斜材。柱と敷桁、柱と胴差および梁などの取付け部分が、地震、風圧などのために変形するのを防ぐ役割となる。「ブレス」が同様の役割を持つ

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鳶だからこそ、本当に気をつけよう糖尿病! 第三回

糖尿病特集第三回となる今回は、生活習慣病やダイエットをする際には必ず話題にのぼる「カロリー」についてのお話です。 しっかりとカロリーを意識して食事をとることで、糖尿病を予防するだけでなく引き締まった細マッチョになれるかも・・・!? 目指せ細マッチョ鳶!食事は一日2000kcalを目指そう! 糖尿病治療が必要になる一歩手前、いわゆる「糖尿病予備軍」の方々で、一番重要なのが適度な運動とカロリーコントロールです。運動の方は鳶職人なら全く問題はありません、がカロリーに関しては意識をしていない場合には、なかなかに難しい所もあります。 毎日の朝、昼、晩ごはんの3食と、おやつなどの間食などのカロリーを計算する事が出来るようになるだけでも、「デキる鳶」、「カッコイイ鳶」への近道になるかもしれません。計算といっても難しいことはほとんどないので、これを機にいろいろ覚えてみましょう! まずは「一般の成人男性が日常的に摂取すべきカロリー量が2000kcal」と覚えておきましょう。鳶職などのガテン系職業では、基本的に職務中ではハードな運動をする事が多いので、+100~200までは消費すると考えていいかもしれません。つまり一日2000~2200以内を目指せば健康的な生活に一歩でも近づけるといえるでしょう。 (社内での事務が中心であれば、もう少し落としての1800kcalや1600kcal前後あたりが望ましいでしょう。) お茶碗1杯分のご飯がだいたい200kcalになるので、 それを考えて、おかずなどを考え、3食それぞれを600~700kcal前後に抑えてセーブしておくと、日常的に身体が使うカロリーの基礎代謝と呼ばれるカロリー消費が必ず多くなるので、肉体を絞る事や健康的な体、生活への近道、第一歩にもなります。カロリーはチェーンの飲食店やコンビニであればほぼ必ずメニューにデータが載っているので目を通しておくといいですよ! 鳶に重要な筋肉の再生、筋肉を鍛える為に必要なのは十分な休息とタンパク質、ビタミンB群なので、脂肪分の少ない鶏肉や白身魚類を優先的に選んでいく事によって、身体の脂肪となる脂肪分をあまり摂取せずに、タンパク質などの栄養分をかんたんに摂る事ができます。他にも野菜類であれば豆類がタンパク質が多くなります。 他にも、お昼が定食屋さんであれば、ご飯などをおかわりせずにキャベツ盛りを増やしてもらい、キャベツ盛りや野菜を先に食べる等の工夫や コンビニ弁当の場合は大きめのサラダを1つ、毎回追加してみるなど、カロリーがほとんどなく栄養価も高い野菜でお腹を膨らませる、というのもシンプルですが効果的です。カロリーの低く、栄養価の高い食べ物を選んで食べるようにするだけで、健康に大きく近づいていきますよ! 最後に気を付けたいのがお酒です。お酒は基本的にカロリーがかなり高くカクテルをジュース1本分単位などで飲んだ場合だと、予想以上にカロリーが跳ね上がる事が多いので注意が必要になります。こちらも基本的にラベルや商品の側面に表示があることが多いのでよく見てみるとよいでしょう。 例を挙げればコークハイなどのコーラベースのカクテルの場合は、コーラ自体のカロリーも高いジュースということで1杯で200kcal以上もあります。甘いカクテルを複数杯呑むだけでご飯を食べたと同量以上のカロリー摂取量になってしまい、更に糖分を過剰に摂取する事になり、血糖値の急上昇などに繋がります。 まとめ カロリーを計算し、カロリーの低く栄養価の高い食べ物をなるべく多く摂るようにし、お酒、特に甘いカクテルの飲み過ぎに気を付ける・・・なんだかこれだけ見ると難しそうにも感じますが、要するに食べ物のカロリーを普段から意識するようにすることが何よりも重要ということです。どの食べ物や料理が高く、どういった食べ物なら低カロリーなのかということがわかるようになってくると、自然にカロリーを抑えるようになってくるはずです。カロリーが抑えられれば糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防になるだけでなく、ダイエットにもつながり体も絞られていく、まさに一石二鳥です! 皆さんもカロリーを普段から気を付けるように心がけ、糖尿病を予防しながらもてもて細マッチョ鳶を目指してみませんか?

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チェーンバックル【知って得する!鳶用語辞典】

【読み】 チェーンバックル ちぇーんばっくる 【解説】 チェーン(鎖)を用いた簡単な構造の物上げ装置。 平歯車型、ウォーム歯車型、内歯車型などの種類があるが、平歯車型が最も普及している。基本構造は平歯車を用いた歯車装置、ブレーキ装置、手鎖車装置、巻取り装置 (以上が本体)、手鎖、荷鎖から成り、荷鎖の下端と本体上部にはフック (吊鉤) がある。

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KYM【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 KYM きけんよちみーてぃんぐ 【解説】 危険予知ミーティングの略。 危険予知とは、作業をする仲間同士で、あるいは一人ひとりが、作業の中に潜んでいる危険に気付くこと。当日の作業で危険が予想される点について、班の全員で意見を出しあい、その日の安全注意事項を決めること。 大きな現場ではまず間違いなく行うことになるこのKYM。基本的には職長やベテランが代表して行い、チーム全員の注意を喚起することになるが、たまに新人や油断している小方が指名され、しどろもどろになっている様子を見る。そうならないためにもKYMがある現場では、充てられてもいいように事前に内容を考えておくことをオススメする。

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鳶は、街を創り上げていくクリエイター! 前編

先に言っておきます。今回は、「鳶ってこんなにすごい仕事なんだぜ!」といった内容です!笑 皆さんは「クリエイター」という仕事をご存知ですか?クリエイターとは英語の『create(造る、創造する)』という単語からきた名称で、意味の通り何かを作るお仕事です。ゲームクリエイター、WEBクリエイター、メディアクリエイターなど、基本的にパソコンを前にして仕事をする人、という連想をする人が多いのではないでしょうか?もしくはインタビューに答えながらろくろを回すポーズをしている人たちのイメージ、なんて人もいるかもしれませんね笑。総合するとなんだかよくわからないけど、頭が良くてすごいものを作っている人たち、といった感じでしょうか。 今回の記事は、鳶職人もまた、そんなクリエイターたちの仲間なんだよ、というお話です。「え?どういうこと?」と、今はまだピンとこない方も多いかもしれませんが、記事を読み終わった後の皆さんは、きっと鳶職人という仕事のすごさを再確認するはずです・・・! 鳶ってほんとにクリエイター? 鳶職人は、ただ足場を造っているように見えて、実は想像しながら創造しています。 とは言っても、いろいろな現場で働いている鳶を見ると、とてもクリエイターというようには見えないことが多いと思います。 確かに、メガネをかけ、パソコンを仕事道具に街を颯爽と歩くような人たちと、日々黙々とハンマーや工具を振るい、泥臭く男らしく働く鳶という仕事は、直接イメージを結び付けるのは難しいかもしれません。けれど、その実態はまさしくクリエイターなのです! 鳶は紙に描かれている図を見て、それを立体的なイメージに落とし込み、実際の現場で足場を組み上げていきます。 クリエイターというと、依頼主が「こういうことをしたい!」「こういう足場が欲しい!」といった、抽象的な言葉から何か形のあるものを生み出す、という職業ですが、鳶職人も同じなのです。 図面という、紙に描かれた絵や数字、その他の言葉を読み取り、それが何を意図しているか、どんな形に出来上がるのか、どういう順番で造っていけばいいのか、を具体的に現場で目に見えるモノにしていきます。 重い資材をもって、忙しく動き回って、危険なところで仕事しているだけのように外からは見えてしまいがちです。ときには作業服が汚れてしまったり泥だらけになりながらも、一つ一つ丁寧に、しかも素早く、抽象的なイメージでしかない図面からモノを造り上げていきます。 さらに、鳶職人がただの肉体労働よりもすごいところは、職長たちがその過程やストーリーを言葉にすることができることです。 たとえば、ゼネコンの現場職員が「これ、どうやるの?」という問いに対して、「これはこういう順番で造ります。それはこういう背景があるからです」ということを、自分の言葉で語れるのです。 現場では、ゼネコンの社員が鳶さんたちにいろいろ聞いていて、それに対して丁寧に、しかもわかりやすく説明をなされているところを見かけますが、そういう面からも鳶は街を創り上げていくクリエイターだなと思います。 映像クリエイターも同じく、創ったものを依頼主に対して自分の言葉で説明する能力が必要だと聞いたことがあります。ただ創るだけではなくて、どういう背景で、どういう理由でこういうふうに創った、ということを自分の言葉で語れる。クリエイターであるとはこういうことなのです。 ここまでのまとめ 鳶職人は、ただ流れ作業で足場を組んでいるわけではありません。クライアント(元請け)の要望に応えつつ、現場の問題を解消しながら、常に先を考えながらゴールまでを見据え足場を組み上げていく。鳶職人は体を使うだけでなく頭を使って働いている、すごい人たちなのです! 次回も足場クリエイター、鳶職人のすばらしさについて語っていこうと思います。こうご期待!

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段取り【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 段取り だんどり 【解説】 工程や、仕事の手順を組む場合に、効率よくスピーディに作業が進むように、場所、人の動き、機械の動きなどの特性を把握して、上手に手配、配置、案配すること。 段取りの重要性は職長経験者なら間違いなく理解しているであろう。段取り次第で仕事の進みは大きく変わり、人工数などにもかなりの影響が出る。足場工事の出来の8割は段取りで決まるといっても過言ではない。そう語る職長は一人や二人ではない。

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鳶だからこそ、本当に気をつけよう糖尿病! 第二回

糖尿病特集第二回となる今回は、糖尿病の予防方法についてお話します。 糖尿病は恐ろしい病ですが、普段からのちょっとした心がけひとつで発症の確率を大きく抑えられるのです! これで完璧!?糖尿病予防のススメ! 鳶の皆様は「疲れた時の休憩時間に缶コーヒー」、「疲れたからこそ腹いっぱい飲み食べ」など 甘いドリンクや大量の食事、お酒などに頼る事が多くあると思いますが、 これが原因で食後の血糖値が急激に上昇してしまう事などがあり、 年1回の健康診断で糖尿病、もしくは予備軍と診断される事も・・・ 予備軍と呼ばれたと言う場合でも、日々の食事を見直してみることで 現場で働いてる人はちょっとづつでお改善が期待できる方法があります。 ①とにかく野菜の摂取を増やす これは野菜ジュースではなく、食物繊維類を摂取できる生野菜が望ましいです。 ご飯やおかずを食べる前にサラダを食べる事で、血糖値の上昇を抑える事ができます。 1本のトクホドリンク分のお金で買えるサラダでも、ご飯を食べる前に先に野菜類を食べる事で十分効果がある為、 日常的にサラダを追加するなど、休憩時間が無い時でもサラダ1つ追加しておく事で、ちょっとした違いが出てきます、ぜひお試しあれ! ②甘いものには気を付ける 日常的に飲みたくなる缶コーヒーなどの甘い飲料水などは、このサイトの他コラムでも紹介されていましたが 糖分がご飯1杯分以上含まれているので、疲れた時は反射的に飲みたくなるかもしれませんが、 コーヒーを飲むなら無糖ブラックがオススメです、夏であれば麦茶などのお茶がベストです。 また、甘いモノの類では、菓子パンなどの甘いパンは1つ500kcalオーバーになる為、 急いでご飯を食べたい場合、ボリュームが欲しい場合でも 「米などの炭水化物と一緒に食べない」等の対策が必要です。 ③お酒を飲む時はご飯を少なめに 焼酎、ウイスキーなどの蒸留酒は「優先的にエネルギーとして燃えやすい」タイプのお酒に属しているので 糖尿病患者さんがお酒を飲む時は愛飲している事が多いお酒です。 しかし、カクテルなどのお酒は糖分が大量に入っている事も多かったり、 日本酒なども糖分が多いお酒なのであまり飲む事はお医者さんからはオススメされていません。 無論、お酒のおつまみなどもモノによっては高カロリーになる為、アルコールなどの相乗効果で太ってしまうと言う事も・・・ そして、お酒を飲んだあとのシメのラーメンは高カロリー、400kcalオーバーは当たり前、さらには家系は超ボリュームなので、 もし食べたい場合は 「超ボリューム系を食べたい場合は、当日のご飯は抜き、なるべくお昼までの摂取カロリーを少なくしておく」、または 「飲み会でお酒を呑む日は夕飯は食べない」などの対策をしましょう。 それだけでかなり効果が違ってくるはずです。 ここまでのまとめ 糖尿病を予防するには、とにかく糖を体内にため込み過ぎないことが肝要です。食事をとる前には少量でもいいので野菜をまず食べる。ジュースは控えめにし、甘い菓子パンとご飯ものは一緒に食べない。お酒を飲む際にはおとものおつまみやシメのラーメンに注意する。・・・こうしてみると、結構普段からやっちゃってる人、多いんじゃないですか?笑 全て一度に!は無理かもしれませんが、出来そうなところから少しずつでもいいので改善していくといいのではないでしょうか。鳶職人にとって体は何よりの資本。一時の不摂生で一生を台無しにしてしまわないためにも、普段の食生活について少しでも見直してみることをオススメしますよ!

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定格荷重【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 定格荷重 ていかくかじゅう 【解説】 クレーンの傾斜角や、ジブの長さ等の条件によって変化する荷重のことで、フックなどの吊具の重量を差し引いた実際に吊上げることの出来る荷重のこと。傾斜角が少なかったり、ジブを伸ばしていると吊上げることの出来る重さは少なくなる。 「玉掛け」の際に特に気を付けなければならいことの一つが、この定格荷重をしっかりと計算して資材を吊ることだ。計算を誤り許容限界以上の資材を吊りあげ、数十メートルの高さでワイヤーが切れたり、クレーンが持ち上げきれず資材が落ちてしまえば大惨事となる。玉掛け作業員はこう言ったことが起こらないよう細心の注意を払って玉かけを行わなければならないのだ。

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建方【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 建方 たてかた 【解説】 建築物などを建てる方法、現場において構成材を組み立てること。木造建築では土台・柱・梁・小屋組を組み上げる棟上げまで、鉄骨造建築では仮ボルト締め・歪み直しまでの作業をいう。 建築現場では最高位にあたる作業のため、仕事の難易度も高く、一つ間違えれば命を落とす危険を伴う作業である。   (画像参照:http://blog.livedoor.jp/hasegawa_art/archives/51033838.htmlより)

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バインド線【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 バインド線 ばいんどせん 【解説】 電線を造営材などに括り付けるために使用する金属線。 鉄線に塩化ビニルコンパウンド被覆した「鉄バインド線」や、軽量でやわらかい銅で被覆した「銅バインド線」、アルミを被覆した「アルミバインド線」など、複数の種類がある。 (http://denzai39.com/products/detail.php?product_id=1399 より画像参照)

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鳶だからこそ、本当に気をつけよう糖尿病! 第一回

突然ですが、皆さんは「糖尿病」ってご存知ですか? 名前だけは聞いたことはある!という人はそこそこいるとは思いますが、どういった病気なのかと聞かれるとなかなか答えられる人はいないのではないでしょうか。 実はこの糖尿病、様々な危険症状を引き起こすだけでなく、日本人のなんと約5人に1人がその予備軍と言われている恐ろしい病気なのです!今回はそんな知っているようで知らない、現在日本の国民病とまで言われている「糖尿病」について解説していきます。不健康気味な生活を送っている自覚のある職さんは必見ですよ・・・! もはや国民病!?糖尿病ってどんな病気? 糖尿病と言う病気を物凄く噛み砕いて説明すると 「血液内の糖分が高くなりすぎて、尿として排出される」と言う病気で、 「幼少期の病気が原因で膵臓でのインスリンが作れない」I型糖尿病と 「生活習慣などが原因で膵臓が疲れて、インスリン効率が悪化している」II型糖尿病とがあります。 月次の血糖値指標であるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が6.0以上、 随時血糖値が200mg/dL以上、空腹時血糖値が126mg/dl以上、この数値を超えると糖尿病と診断されます。 また、それに近い数値の場合は糖尿病予備軍と診断されます。 糖尿病単体では、I型では日常的なインスリン注射が必要になりますが、 II型はなり初めの場合や、若者の場合では、薬や運動、食習慣の見直しでの血糖値改善など II型では多岐にわたる血糖値を下げる治療法が存在しており、現在では治療の為のお薬なども色々な種類が開発されています。 予備軍の場合は「血糖値が高くなる前に食習慣などのコントロールをする」ことで日常的にコントロールできますが、 昔と比べて、糖尿病患者になってもコントロールが簡易になった病気ではありますが、やはり恐ろしい病気です。 鳶で一番危ない症状なのが「現場での低血糖症状」で、 低血糖症状による計算能力の低下や、動悸、冷や汗など、現場でのヒヤリハットに繋がりかねない症状が出る事や、 最悪では昏倒などで作業中に倒れてしまう事もあります、 足場扱い中での低血糖症状は死亡事故に繋がりかねないので、特に注意が必要です。 そして、現場だけではなく、治療を怠っていたり、発覚が遅れた場合などでは 糖尿病合併症が発症してしまい、糖尿病網膜症による視力低下などが発生し、 鳶職の場合では、視力低下などで現場での作業がやりづらくなる事もあります。 さらには合併症により、痛覚の自覚能力の低下により怪我などに気づかなくなったり、再生力の低下での壊死による足の切断などもある上に 治療を怠っている場合、血糖値が高い状態で事故に巻き込まれた場合では、 血糖値の値によっては薬が使えないなどで病院での治療が遅れるケースもあり、 現場仕事メインである鳶だからこそ、なってしまう前には十二分に気をつけたい病気です。 ここまでのまとめ 以上が、糖尿病という病気の解説になります。現代ではコントロールが可能な病気にまでなってはいるのですが、身体に現れるまでは自覚症状が一切ない、と言う病気なので、自覚症状が出てからだとかなり治療が大変になるケースもあります。一度発症すると長いお付き合いをすることになってしまう病気でもあるので、出来る限り早い段階から予防を心がけるべきでしょう。 では、具体的に何をすればいいのか?といったことを次回お話ししましょう。こうご期待!

平尾化建 岩間貴史
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どんな場所でも鳶が足場を架設しないと現場が成り立たない。

どんな環境であっても安全に架設することを求められるのが足場。マンションや住宅ではない箇所での作業も珍しくない。   (インタビュー前半はこちら→『親方に求められる資質とは』)   意外だと思われるかもしれないが、日々、いろいろな現場で作業する鳶が、過去に組んだ足場を覚えているケースは少ない。 それでもなかには忘れられない現場もある。 「(千葉県)柏のショッピングモールで行われた増築工事は印象に残っていますね。足場を組んでバラして、だいたい1年くらいかかった規模の大きさもそうですが、親方として初めて行った大規模現場だったことがいまでも忘れられない理由なのでしょう」 2年前の現場についてこう振り返った平尾化建の岩間さん。 この他、メガソーラーのパネルを支える架台に単管で組んだ足場など、住宅やマンションとは形状が違うため時間がかかったことはいまでも憶えている。 足場を架設する場所はさまざま。どれだけ難しい場所でも鳶が足場を架設しないと建設作業が成り立たない。 足場は用途や仕様が決まっていない分、組む鳶によって多種多様に仕上がる。足場の詳細な設計図があるわけでもないので、現場ではとまどう若手も多い。 「働き始めた当初、いろいろな親方について現場に行きましたが、親方ごとに作業方法が違うんですよね。昨日はこうだったからと作業を進めると『違う!』と怒られたり(苦笑)。いまでこそ親方によって組み方には味が出るとわかりましたが、当時は納得いかなかったですよ(笑)」 現在、岩間さんは住宅ではなく石油タンクなどのプラント系や工場で足場を組む事が主だという。規模が大きいため足場の架設にかかる期間は3週間~2ヵ月にも及ぶことも珍しくない。大きな現場は作業の流れが組みやすく、小さな現場より体力を調整しやすいそうだ。 「初めて現場を任されたとき、時間はかかるし、組んだ足場はガタガタで最後に資材が繋がらないほどひどい出来でした。恥ずかしかったですね。以来、現場の環境、規模、工期に関わらず、どうすれば美しく組めるか、どういう流れにすれば早く組めるかを考え続けています。ただ、結論はでないでしょうね。鳶の性分で、常に上を目指していくでしょうから」

Posted in 職人インタビュー, 相模テック 及川政義

一人前とは周りに目を配れる鳶のこと

たくさん給料をもらうということは、それだけキツい仕事だという覚悟を持って仕事に取り組んでいる及川さん。親方になって4年が経つが、そんな彼が「一人前の鳶」をどんな風に考えているのだろう。   (インタビュー前半はこちら→『仲間がいれば忙しい現場も乗りきれる』)   同社の平均年齢は25〜26歳。みな若く、昔からの友だちも多いとあって、苦しいことも楽しいことも共にしている。それがキツい仕事を気持ち的に和らげてくれていると及川さんは言う。 だからと言って、ただ仲良しグループなのではない。一つの仕事に向かって、互いを気遣いながらそれぞれが責任感を持って仕事をこなすことが、及川さんたちの強みになっているようだ。 それをうかがわせるのが、及川さんのこんな言葉だ。 「一人前の鳶になると、周囲の人のことを考えながら仕事をするのだと思います」 例えば、あいつはちょっと疲れた顔をしているからそろそろ休憩を入れたほうがいいな、こいつは汗がひどいから水を補給させよう、等々。それは単なる仲間に対する優しさだけではない。 「休憩を適切に入れることで、かえって体の動きがよくなります。そのタイミングを上手く見計らうことは、とても大切なのだと、先輩たちを見て学びました」 実際、及川さんが初めての仕事で、がむしゃらに仕事をこなしていると、ふいに親方から「お前、少し水を飲め」と言われたという。肉体的なキツさとうだるような暑さの中、そういわれて初めて自分が少しふらついていることに気がついたそうだ。 言われた通りペットボトルで水を飲むと、少しシャキッとした。軽く柔軟をしてから再び仕事に取り組むと、ついさっきまでと比べて体が軽いことに驚いた。 それ以降何人もの親方と仕事をしたが、よく見ていると、よくできる親方ほど休憩の入れ方が絶妙だとわかってきた。 「そういった先輩たちが何人もいます。彼らを見て、そのタイミングを参考にしています」 絶妙な休憩の入れ方のタイミングとは、それだけ仲間の動きをきめ細かく見ていること。全体の進行具合からそうした一人ひとりの動きまで、心配りができてこそ、一人前の鳶なのだと及川さんは感じている。 「そのためには仕事の数をこなすことも重要です。だからキツいとか言ってられません。それに、この仕事はやればやるだけお金になるのだし(笑)」 一人前の鳶になるためだけに、数をこなすだけの日々は、時としてキツくなる。しかし苦楽を共にできる仲間がいて、仕事をしただけ給料がもらえる今は、とても充実しているのだと、及川さんの笑顔が教えてくれているようだ。

アップステップ 浜本健一
Posted in 職人インタビュー, アップステップ 浜本健一

印象深い架設現場とは

現場や用途により使い分けられる足場。日々、環境が違う現場で足場を架設するのが仕事だが、ときには変わった環境で作業を行うことがある。 工事現場に絶対欠かせないもののひとつが足場である。 足場の存在なくしては、外装、内装、塗装作業の工事は始まらず、もちろん建物が完成することはない。 足場は工事が完成すると撤去される仮設物ではあるものの、オリンピックを前に建設ラッシュが続く日本の建築現場を支える陰の主役なのである。 そんな足場の役割は、外装工、塗装工、配管工などの職人が人の手が届かない高所で安全に働くことができる環境となることはもちろん、高所からの落下物防止など多岐にわたるため、工事施設のニーズに合わせ架設しなければならない。 鳶にとって2階建ての住宅から高層マンション、ショッピングモール、各種スタジアムなどありとあらゆる現場で足場を組み上げないといけないものなのだ。 だが意外なことに、日々、違う現場に出ているためか自ら足場を組み上げたにもかかわらず過去の現場を憶えていないと話す鳶は多い。 「思い出に残っている現場といえば、ラブホテルの看板を設置するために組んだときですね(笑)」 そんな鳶のなかでは珍しく、笑顔でこう話してくれたのはアップステップの親方を務める浜本さん。思い出に残った現場について、さらに話を続けてくれた。 「あと、印象に残っているのはお寺の本堂。いつも足場を架設するマンションなどとは違いお寺は軒が出ているなど形状が大きく違っています。当然、組み方も変わりますし資材も多く使う必要があったため、時間もかかりましたね」 足場を架設するためには、現場の状況から必要な材料の必要数をその場で考えることが必要となる。 浜本さんは段取りを考え、資材の手配をこなさないといけない親方だからこそ、苦労した現場がいまだに記憶に残っているのだろう。 一見、体を動かすだけが足場を作る作業のすべてであるように思えるが、鳶は臨機応変な対応ができる判断力とビジョンが重要視される仕事なのだ。

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ローリングタワー【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 ローリングタワー ろーりんぐたわー 【解説】 移動式の仮設の足場のこと。主として室内で使用する。 床に接する部分にキャスターが付いているので、自由に移動できる。一から汎用の足場材を組み合わせて作るくさび足場と、ローリングタワー用に一式セットになっており、これ単体のレンタルサービスなども存在する枠足場とがある。前者は状況に合わせて気軽に組み替えられ、後者は組み立てに手間がかからないという利点がそれぞれある。 また、何段か積み重ねて、高くすることができるが、あまり高くすると危険である。3段以上に積み重ねるときには、足場施工の資格者が必要である。

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今日の現場 第十七枚目 『体育館とステージ足場』

―――今回の写真は、とある小学校内の体育館に架かった大規模なステージ足場だ。広大な体育館の一面に広がる柱と手すりの数々は、まるで校庭にあるジャングルジムを思わせる光景である。 室内の天井周辺の設備に手を付ける場合、通常の足場では作業範囲が限られてしまう。一部分だけを触るならば問題ないが、全域を整備するとなれば明らかに力不足だ。そんな時に活躍するのがこのステージ足場だろう。敷き詰められた大量のアンチの上を、悠々と歩いて作業を行う。普段の足場作業に慣れていれば慣れているほど、不思議な感覚に違いない。

Posted in 用語集, 足場・鳶用語集

根太【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 根太 ねた 【解説】 床板を支持するため床板に直角に配した水平材。 木造建築では一般に大引 (最下階床の場合) 、あるいは床梁 (最下階以外の床の場合) の上に直角方向に架け渡すが、ころばし床では玉石またはコンクリートスラブの上に直接根太を置くこともある。

Posted in 用語集, 足場・鳶用語集

布【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 布 ぬの 【解説】 布基礎や布丸太の略称で、水平や長手を意味する言葉。 「布地」ともいい、足場における長手方向の水平材のこと。枠組足場などでは布枠や、床付き布枠(鋼製布板)のことを指すこともある。 「布積み」は水平方向に並べて積み上げていく方法。石積み方法の一種。

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トラロープ【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 トラロープ とらろーぷ 【解説】 危険を示すのに黄色と黒の縞模様が使われているロープ。 その視認性、注意を払う配色から世界的にもこの2色が主流。現場の危険箇所がある場合、黄色と黒のロープを張ったりテープを貼って注意を促す。2色の縞模様から「トラロープ」と呼ばれる。

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知って得する!安全帯 第三回

安全帯の全てを解説しようというこの企画。 第三回となる今回は安全帯の点検方法についてご紹介します。 自分の命を守る大切な存在だからこそ、その状態には常に気を配ってなければなりませんよ!   要チェック!安全帯点検項目完全版!   安全帯の点検を行う上でチェックしなければならない場所は大きく分けて5つ。   ①フックと安全帯を繋ぐロープ(命綱) ②躯体や足場、親綱に引っ掛けるフック類 ③命綱を安全帯に取り付けるD環 ④バックル ⑤ベルト   となります。それでは早速、これらについてそれぞれ詳しく触れていきましょう。   ①ロープ (http://www.dcm-ekurashi.com/goods/43089より) ・さつま編み込み部のほつれ、ゆるみ、抜けているもの・・・強度が低下しています。 ・焼き傷、切り傷のあるもの・・・強度が低下しています。 ・キンク(よじれてコブ状になったもの)や形くずれしているもの・・・強度が低下しています。 ・塗料、油などが著しく付着しているもの・・・強度が低下しています。 ・著しく摩耗があるもの・・・強度が低下しています。 ・著しく太くなったり縮んだりしているもの・・・強度が低下しています。 ・シンブル(D環とロープを繋ぐ輪の内側に入っている金具)がないもの・・・摩耗を促進させ強度が低下してしまいます。 まとめるとロープで一番気を付けることは強度が低下しているかどうかという部分です。緊急時にロープが劣化しており、私たちの体を支えきれず千切れてしまった・・・なんてことにはならないようにしなければなりませんね。   ②フック類 (http://store.shopping.yahoo.co.jp/forest-world/tsu-fs90.htmlより) ・フックのかぎ部の内側に傷があるもの・・・強度が低下しています。 ・外れ止め装置の動きが悪いもの・・・引っ掛けたフックが外れやすく、操作に誤りが生じます。 ・赤さびが激しいもの・・・ばねに悪影響を与える。 ・変形したもの。・・・外れ止め装置の動きが悪くなり引っ掛けたフックが外れやすく、操作に誤りが生じます。 ・フックの外傷に深さ一ミリ以上の傷のあるもの・・・強度が低下しています。 ・ばねが折損しているもの、及び弱くなっているもの・・・外れ止め装置の動きが悪くなり引っ掛けたフックが外れやすく、操作に誤りが生じます。 いくらロープがしっかりしていても、そのロープを構造物に取り付けるフックが機能してなくては意味がありません。特に目立った損傷はないか、外れ止め装置の動きは悪くないかはしっかりチェックしましょう。   ③D環 (http://store.ponparemall.com/hanwa-ex/goods/4956133019340/より) ・深さ一ミリ以上の傷のあるもの・・・強度が低下しています。 …

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法面【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 法面 のりめん 【解説】 切土や盛土により作られる人工的な斜面のこと。道路建設や宅地造成などに伴う、地山掘削、盛土などにより形成される。法面に関連する工事は、斜面崩壊や地すべりなど土砂災害の拡大防止を目的として施工することが多い。 水平でない地面というのは足場にとって大敵の一つだ。多少の傾斜であればジャッキのレベルを変えて対応できることも多いが、法面のような傾斜の強い斜面となるとそうもいかない。法面ブラケットを使い、宙に浮かす形にするか、足場板やジャッキベースを上手く使って斜面に足を立てるか・・・いずれにせよ職長はどう攻略するか頭を悩ませる羽目になるだろう。

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ヒヤリハットは大事故のもと!?ハインリッヒの法則で労災を防げ!

  鳶の皆さん、今日も一日お疲れ様です! 突然ですが、最近皆さんは「ヒヤリハット」に遭遇したことってありますか? 未然に防げはしたものの、危うく事故になりかねなかった、まさにヒヤリ、ハッとさせられる事例、それがヒヤリハットです。 現場作業は体力と集中力を要するきつい仕事。疲れだったり不意のアクシデントなどで、緊張の糸が切れてしまい・・・なんてことはよくある話、とまでは言いませんが、現場経験のある人なら気持ちは十分わかりますよね。 とはいえ、実際にことが起こったわけではありませんし、ひとまずはほっと胸をなでおろし、なんならちょっとした休憩時間の話のネタになったりなんてこともあるでしょう。 ・・・だからと言って、ヒヤリハットは決して笑って流していいようなものではありません。何故ならば、積もり積もったヒヤリハットは、いつしか恐ろしい大事故を引き起こすといわれているからです! えっ?なんで事故が「起こらなかった」のに、大事故につながるの?と思うかもしれませんが、これは世界中の労働現場で活用されている、とある経験則から導き出された関係性なのです。今回の特集記事は、この経験則、その名も「ハインリッヒの法則」について紹介する記事です。   重大災害の陰には無数の小さなミスがあった!?1:29:300の法則の謎に迫る!   (http://www.d-produce.net/archives/cat_50048850.htmlより)   ハインリッヒの法則とは、「不注意によるヒヤリとしたミスの積み重ねが 軽微な事故の原因となっており、軽微な事故の積み重ねが 重大事故の原因になっている」というもの。 このハインリッヒの法則は、アメリカの損害保険会社にて技術・調査部の副部長を務めていたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ(Herbert William Heinrich)という人物が、1929年に初めて発表した内容です。 具体的には、 •1件の重大な事故・災害(=重傷者が出る程)が発生した場合、 •29件の軽微な事故・災害(=軽傷者が出る程)が既に発生しており、 •300件のヒヤリ・ハット(=怪我人は出ないものの、ヒヤリとした出来事)が既に発生している。 表立ってマスコミを賑わせるような重大事故が1件発生した場合、実はその裏では 29件の軽微な事故が発生しており、さらにその裏では 300件もの些細なミスが発生している。 (引用:HOT NEWS『ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)を知って、労働災害・大事故を防止せよ!』)   上記の通り、ハインリッヒの法則は小さなミスが積もりに積もることで致命的な大災害を引き起こしてしまう、という法則です。 それぞれのミスの発生頻度から別名1:29:300の法則とも言われています。 小さなミスと重大事故に何の関係があるのかと思うかもしれませんが、これはハインリッヒ氏が約5000にも及ぶ労働災害の内容を調査した結果、発見した比率なのだそうです。気のゆるみからくるヒヤリハットが頻発するような環境では、いつ大きな事故が起こってもおかしくはないということでしょう。 この法則の精度をわかりやすく証明した事例が、2005年に発生した有名な電車の脱線事故でしょう。   例えば、2005年に発生したJR福知山線の脱線事故。 多くの死傷者を出しマスコミを賑わせた大事故でしたが、その後の調査によれば、停止線にきっちりと止まれなかったオーバーラン・減速するはずのカーブでのスピード超過が、脱線事故前に300件以上も発生していたそうです。 これらオーバーラン&スピード超過は「電車の運転手がヒヤリ」とする程度の些細なミス(=ヒヤリ・ハット)でしかなく、後々の事故調査によって初めて明らかになったもの。 報告さえもされておらず、脱線事故が発生しない限りは「運転手のみが把握していたミス」だったそうですが、そういったヒヤリ・ハットを積み重ねていった結果、脱線事故という大事故に繋がってしまったというわけです。 (引用:HOT NEWS『ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)を知って、労働災害・大事故を防止せよ!』) …

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平尾化建 城祐也
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通り(を見る)【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 通り(を見る) とおりをみる 【解説】 建物平面の柱を結ぶ縦横の基盤目の基準線。その1本1本を通りといい、各通りはアルファベットや数字で区別する。 線そのものは「通り心」と呼んで墨出しの基準になる。また、直線になる状態のことで「通りが悪い」とは曲がっていること。「通りをみる」とは直線になっているかを確認することを指す。 足場は繊細なもので、少しでも柱が傾いていると足場材が噛み合わなくなり、作業効率が大きく落ちてしまう。最悪の場合、高層まで足場を伸ばした段階になって、柱の開きが大きくなりすぎて足場材が入らなかったり届かなることさえある。通りを見て、しっかりと柱が垂直に立っていることを確認してから足場を組み始めよう。

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知って得する!安全帯 第二回

高所作業員の命綱、安全帯を徹底解説するこの特集 第二回となる今回は安全帯の使用時の注意点を紹介していきます!   つけているだけじゃ意味がないぞ!これで完璧、安全帯使用マニュアル!   安全帯を装着していても、危険場所で使用しなければ何の役にも立ちません。 また、安全帯を使用する場合でも、その取り付ける物が不完全であったり、取り付けられる箇所がなければ全く効果を発揮できないままです。安全帯を取り付ける設備又は構造体としては、次のようなものがあります。   ①水平親綱、垂直親綱 ②専用の取り付け金具(鉄骨の柱、梁等の安全帯のつり元となるループ状等の金物を溶接することが多い。) ③足場やその他建造中の構造体   この中で、私たち足場鳶が活用するものとしては①と③が多くなるでしょう。特に①の親綱は、取り付けたまま広範囲に移動が可能なので、活用機会は多いと思われます。 足場の組み立て、解体作業中は、開口部などの墜落の危険箇所が多くなりやすいです。親綱の配置、安全帯の使用が安全作業を行う上で何よりも留意すべき点として挙げられるほどに重要になります。 足場の層が一つ上がったら、何よりもまずは親綱を頭の位置にピンと張る!この一工程があるだけで一気に作業の安全度が変わります。   (http://tobisyoku.net/testu.htmlより)   続いて、実際に安全帯を使用する際の注意点を挙げていきましょう。   ①装着状態 まず最初に気を付けるのはベルトです。ベルトの位置は必ず腰骨の位置でしっかりと固定しなければなりません。もしこれが緩んでいたり、低い位置で固定してしまうと、落下時の衝撃で足の方から抜けてしまう危険があるからです。 もうひとつの注意点としては安全帯のフック、ロープです。これらを中途半端に垂らしたままにしてしまうと、足場や部材に引っ掛かって躓いたり、平井落下災害の原因となってしまいます。 フック、ロープは肩から首へ回してタスキ掛けの状態にしてからフック掛けにかけるようにするか、ベルトに備え付けてある収納袋にしまっておくようにしましょう。   ②腰道具の配置 続いて気を付けなければならないのが胴ベルトにつけているであろう腰道具の配置です。 ロープの根元部分、或いはフック掛けの役割を持つD環の位置は体の真横よりも前に来ないようにしなければなりません。これは落下時に仰向け態勢で吊られてしまうと、衝撃が背骨にかかってしまう危険性があるからです。 また、しのやスパナ等の先端が尖った工具は、ベルトに刀差しにせず、これもまた腰の真横前後でケースにきちんと収納するようにしましょう。これもまた落下時に自身の身体が屈折した拍子に太ももなどに刺さってしまう可能性があり危険です。   ③ロープ、フックの取り付け位置の高さ。 最後に注意するべきなのがロープ、フックの高さです。フックの位置は必ず腰よりも上に取り付けるようにしなければなりません。これが腰より下だったり、足元だったりしてしまうと、万一墜落した際の落下時間が長くなり、落下が止まった時に発生する衝撃が大きくなってしまうからです。また、フックの位置が低いとたるんだロープが足元に来てしまうため、転倒災害を引き起こしやすい、というのもあります。 足場上で安全帯を取り付けるのにベストな箇所は、上でも書いたようにまずは親綱。それがないならば腰手すりか柱の胸、頭位置に来るポケットが良いでしょう。   まとめ 安全帯は万一墜落してしまった際に私たちの命を救ってくれる命綱です。ただし、正しく使用しなければその効果は激減してしまいます。使用時はただ適当に装着し、手当たり次第にフックをかけるのではなく、「この状態でもし落ちてしまった場合、自分はどうなるのか?」ということを意識しながら使用することで、間違った使用法を防ぐだけでなく、作業中の危機意識も高まり、より安全で確実な作業が行えるようになるのではないでしょうか。 さて、次回はいよいよ最終回!知っているようで意外と知らない、安全帯の点検方法をご紹介します!こうご期待!   参考資料:建設業労働災害防止協会『足場の組み立て等工事の作業指針』

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番頭【知って得する!鳶用語辞典】

【読み方】 番頭 ばんとう 【解説】 現場監督のリーダーこと。番頭は職人を束ね、現場をこなし、売り上げ目標に向けて工程を組む、いわゆるプレイングマネージャーだ。 具体的な業務内容は、営業・施工管理・職人管理・工程管理・お客様との打合せ・現場調査(下見)・見積もりの作成等がある。

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今日の現場 第十六枚目 『部分架け』

――今回紹介する一枚は、とあるマンションのガラス交換工事用に架けられた、部分架けの足場だ。 普通に足場を架けるより時間もかからず、必要な足場材もかなり少ない。チョロい仕事である・・・なんてことは決してない。足場はぐるりと一周組んで緊結させることで格段に強度を増す。逆にこのような面ですらない低スパンで高層の足場は、取れる控えの箇所も少なく、雑に組んでいては不安定で倒壊まっしぐらになってしまう。 短時間で終わる工事はあるが、「チョロい仕事」なんてものは足場工事には存在しないのだ。

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【知って得する!鳶の種類】鉄骨鳶 編

  知って得する!鳶の種類!今回は鉄骨鳶をご紹介します。 鳶の中でも最も高く、最も危険な作業を行うと言われる鉄骨鳶。彼らは普段どんな仕事をし、どんなテクニックを駆使して活躍しているのでしょうか?   上空と地上と!鉄骨鳶の作業は精神力が試される!?   鉄骨建方 我々、職人は鉄骨を組み立てる作業のことをこう呼ぶ。 建築現場では最高位にあたるこの作業。 仕事の難易度も高く、一つ間違えれば命を落とす。 鉄骨建方は「下まわり(地走り)」と「取付け」の2グループに分かれて作業し、 「下まわり(地走り)」の主な作業とは地上にて荷を吊るための段取り、 「取付け」は地上から吊ってきた鉄骨を、高所にておさめる作業が主となる。 (引用:http://www.tobisyoku.net/testu.html)   鉄骨鳶の主な業務は、ビル工事などで骨組みとなる鉄骨を組み立てることで、「鉄骨建方」と呼ばれています。 高層ビルが立ち並ぶ現代社会において彼らの存在は絶対に欠かせません。地上100m地点で命綱と自分の足だけを頼りにすいすいと作業を進めていく姿は、まさに現代の忍者と言ってよいでしょう! ちなみに上の引用文にある通り、「鉄骨建方」は大きく分けて二つのチームに別れて作業を行います。それぞれの作業について詳しく見ていきましょう。   ・下まわり(地走り) 下まわりは、「取り付け」組の使用する資材をクレーンで吊りあげるために、地上で玉かけを行う役割を持ちます。 一見楽そうに見えるかもしれませんが、実はこの作業こそが鉄骨建方において最も重要で、最も難しく、最も危険な作業なのです。 何故ならば、様々な形状、量、吊り方の鉄骨の重心を毎回見極め、確実に玉かけを行わなければならないからです。 万一この重心の把握と玉かけのいずれかが欠けていると、クレーンで吊りあげる最中に資材がずり落ちたりワイヤーが外れたりしてしまい、大惨事が起こりかねません。 そうならないよう下まわりは毎回しっかり丁寧に玉かけを行わなければならないのです。 更に、下まわりはただ玉かけをおこなえばよい、というわけでもありません。「取り付け」チームが円滑に作業を行えるよう地上に資材がある間に仕込みをしておいたり、吊り上げ中も万一に備えて資材の下に人が入らないよう誘導したり・・・といったように、下まわりは非常に忙しく、神経を使う大役なのです。そのため、下まわりはベテランや職長が担当することが多いようですね。   ・取り付け 取り付けは、文字通り、地上から上がってきた「梁」を「柱」と柱の間に取り付け(現場用語ではこれをおさめるという)、鉄骨を組み上げていく作業です。 作業としてはシンプルですが、少しでも柱の角度がずれていては梁が綺麗におさまりません。 鉄骨の組み立ては数ミリの誤差さえ許されない、とても精密な作業といえるでしょう。 しかも「取り付け」チームは、この作業を上空100m以上の高さで行うのです! 高所での作業は強風が吹き、手元が狂うどころかまともに立っていることさえ難しいでしょう。 そんな中でミリ単位の誤差すらなく取り付けをやり遂げてしまう鉄骨鳶・・・まさに達人としか言いようがありませんね!   まとめ   鉄骨鳶の主な業務、「鉄骨建方」には地上で玉かけを行う「下まわり」と、100mをも超える高所で組立作業を行う「取り付け」がありました。 地上と上空、正反対の場所での作業ではありますが、どちらも長年の経験や知識、そして強靭な精神力が必要な作業には変わりありません。 そんな仕事を平然とこなしてしまう鉄骨鳶は、まさしく現場の華と呼ばれるに相応しい方々だと言えるのではないでしょうか! …

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