足場法改正注目ポイント
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【足場法改正注目ポイントその2】足場の組立てなどの作業に特別教育が必要

平成27年7月より、6年ぶりに労働安全衛生規則が見直されて新しくなりました!前回大きく改正された5項目のうち第1項目を見ていきましたが、今回は第2項目【足場の組立てなどの作業に特別教育が必要】という項目を詳しくチェックしていきたいと思います! こんにちは。日に日に秋が深まって参りましたね。 まず、茨城県をはじめ関東周辺地域に甚大な豪雨被害がありましたことを心よりお見舞い致します。 さて、先日連載スタート致しました足場法改正に関するブログ記事の更新です。今回は、【足場の組立てなどの作業に特別教育が必要 】という第2項目を観て行きたいと思います。それでは参りましょう! —–【足場の組立てなどの作業に特別教育が必要】—–とは? 書いている通りではあるのですが、2015年(平成27年)7月1日以降からは足場の組み立ての作業に関わる方々すべてに特別教育(実習)が必要になりました!ということです。 ただし地上または堅固な床上での補助作業、運搬、整理などの作業をする方、足場材の緊結や取り外しの作業や足場上の補助作業はこの対象にはなりません。 —–【特別教育】の内容とは?—– さて、【特別教育】の内容です。 まあ、学生時代の授業や車やバイクの免許の学科授業のような感じですね。笑 1 足場及び作業の方法に関する知識 3時間 1時間30分 2 工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識 30分 15分 3 労働災害の防止に関する知識 1時間30分 45分 4 関係法令 1時間 30分 ・・・こうやって書くと本当に車やバイクの免許の学科授業みたいですね。笑 もちろん鳶職人さんの日々の業務の中でもう解っていることだとは思いますが、今一度きちんとオフィシャルな形で勉強のしなおしをしないといけないわけです。 現在業務従事されている鳶職人さんは、2017年(平成29年)月30日までの間は経過措置があるのでそれまでに特別教育を行うようにしなければなりません。 —–特別教育の全部をパスできちゃう人もいる!?—– でも、実はこちらの特別教育。免除される方もいるんです。 下記を満たしている方はパスされます! ①足場の組立て等作業主任者技能講習を修了した方 ②建築施工系とび科の訓練(普通職業訓練)を修了した方、居住システム系建築科または居住システム系環境科の訓練(高度職業訓練)を修了した方など足場の組立て等作業主任者技能・講習規程(昭和47年労働省告示第109号)第1条各号に掲げる方 ③とびの1級または2級の技能検定に合格した方 ④とび科の職業訓練指導員免許を受けた方 —–特別教育は何処で受けることができるの??—– こちらは全国各地の建災防や労働技能協会、足場アクセスに日程が随時掲載されています。 建設業労働災害防止協会 …

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ラッセル【知って得する! 鳶用語辞典】
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ラッセル【知って得する! 鳶用語辞典】

【用語名】 ラッセル らっせる 【使用用途など】  足場と躯体の間に設置するネット。足場での作業中、小物工具や資材が下層に落下することを防ぐ役割を持つ。  ラッセルネットの「ラッセル」とは、ネットの編み方の種類を指す言葉。ラッセル編みは結束部がなく、レース状に編んでいく編み方であり、この編み方で織られた網は切ってもほつれにくいだけでなく、糸一本一本が太く、耐久性や衝撃吸収性に優れている。まさしく落下防止にはうってつけの材質と言えるだろう。 【市場価格】 一枚3000円前後

アップステップ 浜本健一さん
Posted in アップステップ 浜本健一, 職人インタビュー

第2回 綺麗に足場を組むことの意義

足場の世界では綺麗に組めた足場こそ、使いやすい足場だと評価されるのだという。しかし“綺麗”が意味する内容は見た目だけのものではないようだ。 2002年、足場鳶を生業とすることを決心した浜本さん。以来、アップステップ所属の鳶として日々、作業にはげむ。仕事のやりがいを感じる瞬間を尋ねると、「綺麗に足場が組めたとき」だという。 しかし、足場を「綺麗に組む」とはどういう状態なのであろうか。 「綺麗に足場を組むというのは、1800(mmの資材)で組める箇所は全部使用し、あまり細かい資材を組み合わせずに架設することでしょうか」 浜本さんはこのように答えてくれた。細かく組まない、いわば材料をできるだけ少なく組み上げるかが美しさや早さとともに現場で評価が高い足場なのだという。 しかし、早さや美しさが足場を組む際に重視されることは理解できるものの、なぜ材料を少なく組むかことが求められるのだろうか。 その理由として、仮設物である足場はただ組み立てるだけでなく撤収することを考え組み上げなくてはならないことだ。同じ足場を組む場合、資材が多いとその分、撤去時間がかかってしまうのは当然のことである。 「綺麗に組み上げられたときとは逆に、納得いかなかった足場とは全体的にゆがんでいたり、レベルが狂っていたり、割り付けがあわないときですね」 そんな足場を組んでしまったときは反省しきりだと話す浜本さん。 だが、「足場とは工事現場に係わる職人がいかに使いやすく架設できるか」という鳶の信条を胸に焼き付けながら作業することで、失敗を繰り返さないように心がけている。 「一人前の鳶とは、綺麗に足場を組み上げる人。ただ、足場を組むのはひとりではできない仕事なので、若い子たちとのチームワークを重視することも必要ですね」 ここ10年、日曜以外は現場に出ている浜本さんにとって成功と失敗を繰り返しながら足場を組み上げてきた。 「ここはこうしろ」と若手の鳶に指摘するだけではなく、足場を綺麗に組み上げることで、鳶の哲学を示している。

アップステップ 阿部篤志
Posted in アップステップ 阿部篤志, 職人インタビュー

第1回 鳶の「かっこよさ」とは アップステップ 阿部篤志さん(34歳)

鳶になるきっかけを問うと金銭面とともに圧倒的に多い答えが「鳶を見てかっこいいと思ったから」。彼らが感じた鳶の「かっこよさ」とはどういうものなのだろうか。 「かっこよさ」をきっかけに生業とすることを決心する──建設業界に生きる職人たちのなかで、これを理由に世界へ飛び込む若者の人数は鳶職人がダントツで多いのではないだろうか。 辞書をひくと「かっこよさ」は“見栄えがしたり、態度・行動がさわやかなことで心ひかれること”と書かれている。 これを鳶に照らし合わせると、独自の服装を着こなす容姿、高所で颯爽と働く立ち振る舞い、チームで団結し作業を行う男の世界など職を極めた者たちが見せる多彩な表情なのだろう。 17歳のとき、この世界に飛び込んだアップステップの阿部さんも鳶が発するかっこよさに魅入られたひとりだ。 彼が魅了されたのはゴト着と呼ばれる作業着を着こなす風貌ではなく、現場で汗を流す職人の姿だった。 「ひと足先に鳶になった友人に勧められたのがこの仕事に就くきっかけになったのですが、なにより先輩鳶さんが高所で働く姿に魅了されました。とにかくかっこよかったんですよ!」 鳶の仕事は鉄骨むき出しの足場を組み上げる命に関わる危険な作業だ。 高所での作業は気をつけていても一瞬吹き付けた風や滑りやすい足場に脚を取られるなど数多くの危険が潜んでいる。 だからこそ、命綱付きの腰ベルトをかけて作業を行いながら仲間と協力し足場を組んでいく。 命をかけて働く鳶の姿、いわば「職人魂」に人びとは魅了されるのだ。 阿部さんに一人前の鳶とはどのような人かを質問すると単純明快、次のような答えが返ってきた。 「現場でなにより安全第一を考える鳶ですね。この仕事は安全に足場を組んでなんぼですから」 自らは危険な目にあったことがないと話す阿部さんだが、鳶の世界は我々が想像する以上に危険と紙一重のようである 。 「若い子には仲良く接するように心がけていますが、(危険な現場だからこそ)作業中は頭ごなしに怒ることもあります」 実際に足を踏み入れたからこそわかる鳶の世界観を胸に作業する阿部さんの姿は、我々を魅了する「職人魂」を間違いなく備えていた。

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【連載コラム第8回】要注意!よくある筋トレの「勘違い」~総まとめ~

身体が資本!筋力が資本!鳶職人よくある筋トレの「勘違い」をまとめました。間違ったトレーニングをすると筋力UPどころか体を壊すことにも繋がりかねません…!悲劇を生まないように鳶人の筋トレ連載コラムを要チェックです! ここまでの連載記事で筋トレについていろいろな話をしてきました。 その中でも時々注意点をとりあげてきましたが、そこですでに紹介したことも含めて、今回は筋トレについて多くの人がしている勘違いについてまとめています 過去の連載記事を読んでいない人も、ぜひこの記事を読んだ後に見てください。 【勘違いその1】とにかく回数をこなせばいいと思っている 筋トレはとにかくたくさんやればいいと思っている人、いませんか? 筋トレにおいていちばん大切なのは量より質。 正しい形でトレーニングできていなければ、何度やっても大した効果は出ません。 逆に言えば、たとえ回数が少なくても、正しい形でしっかり筋肉に負荷をかけてやれば、しっかり筋力がつきます。 たとえば腕立て伏せなら、頭や肩だけをさせるだけのものを何10回やってもあまり効き目はありません。頭から足までをまっすぐに保ったまま全身を上下させるトレーニングを10回や20回するほうが、はるかに効果があるのです。 【勘違いその2】ずっと同じメニューでトレーニングしている 筋トレをしていれば筋肉がだんだん鍛えられていくわけですから、ずっとトレーニングを続けていても、そのうち効果が出なくなってきます。 同じメニューを続ける中で前より楽になったなと感じてきたら、少しずつ回数を増やす、負荷を大きくするなどしてみましょう! 【勘違いその3】早く効果を出したくて、毎日筋トレしている 「筋トレはすればするほど効果がある」と思っていませんか? 実はそれはよくある間違い。 筋肉をつけるためには「負荷」だけではなく、充分な「休息」が必要なのです。 充分に休息しないと、栄養が傷ついた筋肉繊維の修復に使われてしまい筋肉量は増えませんし、けがの原因にもなってしまいます。 ハードな筋トレをしたら必ず2~3日間をあけるようにしましょう。 今日は腕立て伏せ、明日は腹筋、明後日はスクワットといったように、毎日鍛える部位を変えてトレーニングをするのも1つの方法です。 ◆まとめ ・筋トレは量より質! ・トレーニングメニューに慣れてきたら少しずつ負担を大きくする! ・同じ場所を毎日繰り返し鍛えない! どうでしょうか、思い当たることはありましたか? 実は筆者も現役時代にこうした勘違いをしていて、筋トレの効果が出ないだけでなく、翌日の仕事に支障をきたしてしまったこともありました。仕事でベストな結果を出すためのトレーニングのはずが、これでは本末転倒です。 みなさんもぜひ参考にしてみてくださいね。

さあ、鳶職人として働くぞ!
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ワカトビ第5回!【さあ、鳶職人として働くぞ!】となった時に必要なものリスト!

好評頂いています連載、「ワカトビ」ですがこれまで鳶職のキャリア、会社選び、忘れてはならない特別加入といったあたりのことを解説してきました。今回は【さあ、鳶職人として働くぞ!】となった時に必要なものリストをまとめています! さて!ワカトビ連載第5回目です。鳶職人を始めるに当たっての必要なものリストを作りました。 必須アイテムとあったらいいかも、に分けています。 必須アイテムも会社に余ってたり先輩に分けてもらったりできるかもしれないので事前に全部買わなくても、話を聞いてから買いに行けばよいです。 ではどうぞ! 必須アイテム ・安全帯  ・ハンマー(0.7~0.9kg)&ハンマーさし ・ラチェット&ラチェットさし  ・スケール  ・セーフティーコード ・番線カッター(クリッパー)  ・水平器  ・ヘルメット  ・メモ帳 ・替えシャツ(速乾系の生地) ・替えズボン  ・タオル(多め) ・水筒  ・大きめのカバン  ・カッパ  ・安全靴 ・長靴orゴムたび  あれば便利 ~必要に応じて買い揃えよう~ ・腰袋 ・腕時計(安価で頑丈なものが理想) ・手甲or手首サポーター(あれば)  ・眼鏡拭き(くもり止め、防水加工) ・防塵ゴーグル(コンタクト使用者) ・バンテリン  ・絆創膏 ・中型免許(MT) どうでしたでしょうか。 全部まともにそろえるとかなりの金額になってしまいます。 くれぐれもいきなり揃えようとせず、先輩に聞いてから買いに行ってください! これでいよいよ鳶の準備はできました。 次回は気になる先輩鳶職人さんとの関係をスムーズにする秘密のテクニックをお知らせします。 お楽しみに!

エンドストッパー【知って得する! 鳶用語辞典】
Posted in 足場・鳶用語集

エンドストッパー【知って得する! 鳶用語辞典】

【用語名】 エンドストッパー えんどすとっぱー 【解説】 足場の末端に付ける手摺り。作業員の墜落事故を防止する為だけでなく、関係者に進入禁止区域を知らせる目印にもなる。立ち上げ途中の通路の端部に、一時的に付けられることもある。  端部での作業は足場内でも特に墜落災害の多いタイミングであり、何らかの墜落防止措置をしておくことが必須とされている。この措置を怠ると最悪の場合、現場作業ストップの命令が出る可能性すらあるのだ。なかでもエンドストッパーは付け忘れが多い措置の一つであり、新人鳶の皆様はくれぐれも注意するべきだろう。

鳶職人にオススメ! 腕時計ベスト5
Posted in THE 鳶~鳶のすべて, コラム

鳶職人にオススメ! 腕時計ベスト5

鳶人編集部が独断と偏見で選んだ鳶にぴったりの腕時計ベスト5を発表します! 鳶職といえば過酷な環境下で体を動かし続けるリアルアスリートです。 特に親方ともなれば足場を組むのはもちろん、新人達の疲れ具合を見ながら適宜休憩を入れたり現場監督と打ち合わせたり、体を使うだけではない気遣いや頭脳労働が必要になってきます。となると当然時間管理も重要です。一昔前の現場では時間確認といえばガラケーパカパカが多かったですが、最近はスマホで汗をかくと操作できないということでスマホを携帯せずに腹時計や現場のサイレンで動くという職人が目に付きます。しかしできる職人なら時間に正確なのはとても大事。最近はシンプルな腕時計に回帰しつつあるようです。 皆さんいろんなこだわりがあると思いますが、鳶人編集部が独断と偏見で選んだ鳶にぴったりの腕時計ベスト5を発表します! ぜひ参考にしてください。 鳶の彼氏へのプレゼント選びにもいいかも!? ※こちらの記事も併せてご覧ください! 「鳶職人にオススメ! 腕時計ベスト5in2017 【1000~3000円編】」 ではどうぞ! 第5位 CITIZEN Q&Q 腕時計 Falcon (フォルコン) スポーツタイプ Amazon.co.jp: [シチズン キューアンドキュー]CITIZEN Q&Q 腕時計 Falcon (フォルコン) スポーツタイプ アナログ表示 10気圧防水 ブルー VP84J850 メンズ: 腕時計通販 安い!1000円。安いからといって侮るなかれ。安心の日本メーカーcitizenです。視認性の優れたアナログ文字盤、10気圧防水と現場系腕時計の要件はほぼ満たしています。その優れた性能はアマゾンレビュー数235件中200件以上が星4&5な所からもわかります。ただ残念なのはライト機能がないところ。暗くなると見えなくなるのはかなり惜しいです。 第4位 CASIO 腕時計 PHYS フィズ ランナーウォッチ2980円 Amazon.co.jp: [カシオ]CASIO 腕時計 PHYS …

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アップステップ 田中仕
Posted in アップステップ 田中仕, 職人インタビュー

第2回 親方に必要な人間性とは。

技術・経験がものをいう鳶の世界。しかし、親方というポジションは腕の良さだけでなく、組織を引っ張る人間力が必要となってくる。 職人たちを束ね現場を仕切る「親方」になるためには、経験・技術はもちろん統率力や若い鳶から慕われる人間性が求められる。 「玉掛け」「足場(足場の組み立て等作業主任者)」の資格を取得し、アップステップの親方に就いた田中さんも重視しているのはその人間性。しかし、現場ではジレンマも多い。 「若い鳶はすぐに辞めてしまうため、感情的になるのを我慢してあまり怒らないようにしています」 高所での作業では命を落とす危険を伴う鳶の世界。それでも頭ごなしに怒ることなく根気よく若手を指導する理由について、トラウマになっている自らの経験が大きいと田中さんは続けた。 「鳶になったばかりのころ、よく怒られていたんです。仕事で失敗したときはしょうがないのですが、その日の気分で親方にあたられたりしたときの辛さがいまでも忘れられないんですよ…」 新人に対する手荒い薫陶ともいえるが、“理不尽”なことには変わらない。田中さんが「怒りすぎない」のは当時の親方や辛い経験を反面教師にして、自らが考える親方像を構築しているからである。 そんな田中さんにとって一人前の鳶とは仕事をスムーズにこなすことだと語る。 足場を架設する上でスムーズとは、現場に必要な人の配しかたや、作業の手順を円滑に進めることなどが思い浮かぶ。 いずれにしろ、技術だけでなくコミュニケーションが上手くないと勤まらない。 「将来について独立などは考えていませんが、若い子に慕われる鳶になるのが目標ですね」 ひとりではできない鳶の仕事は、とくに人の上に立つためには人間性が重要視される。 ただ怒るだけではなく、若い鳶の話を聞く度量と存在感が求められるのだ。 建設現場で足場は縁の下の力持ちといえる存在だが、その足場を架設する現場は職人たちを統率し作業を仕切る田中さんのような親方たちが支えていることを忘れてはならない。

作業の墜落防止措置
Posted in コラム, 最新足場ニュース

【足場法改正注目ポイントその1】足場の組立てなどの作業の墜落防止措置を充実

平成27年7月より、6年ぶりに労働安全衛生規則が見直されて新しくなりました!前回大きく改正された5項目を見ていきましたが、今回は【足場の組立てなどの作業の墜落防止措置を充実】という項目を詳しくチェックしていきたいと思います! さて、猛暑のピークも去ってきましたね。天気予報では「秋雨前」という言葉も聞こえてくるようになって、線関東ではほんの少しずつ秋の気配を感じることもあります。 前回は足場法改正の話題の中で大きく変わったチェックポイントをサラッとご紹介させていただきました。 今回はその第1ポイントの【足場の組立てなどの作業の墜落防止措置を充実】を見て行きたいと思っております。それでは参りましょう! 【足場の組立てなどの作業の墜落防止措置を充実】とは? いきなりですが、さらっと読んだ感じだと「今までより足場作業での転落防止対策を強化しますよ!」ということなのはなんとなく判りますよね。そう、大雑把に言うとその通りなんです! 具体的には、足場材の緊結、取り外し、受け渡しなど作業時の安全帯取付設備の設置等… つり足場、張出し足場、高さが2m以上の構造の足場を組立てや解体、変更をするとき。そして足場材の緊結や取り外し、受け渡し等の作業を行うときは、下記の措置が必要となりました! 1.困難な場合※1を除き、幅40cm以上の作業床を設置してください。<BR> ※狭い場所や昇降設備を設ける箇所に幅40cm未満の作業床を設けるとき、つり足場の組立てなどの作業で幅20cm以上の足場板2枚を交互に移動させながら作業を行うときを含みます。 <strong>2.安全帯を安全に取り付けるための設備などを設置し、労働者に安全帯を使用させるか、 これと同等以上の効果を有する措置をとってください。 安全帯取付設備というのは、安全帯を適切に着用した労働者が墜落しても、安全帯を取り付けた設備が脱落することがなく、衝突面などに達することを防ぎ、かつ、使用する安全帯の性能に応じて適当な位置に安全帯を取り付けることができるもののこと。 この条件を満たすように設計や設置された手すり、手すり枠と親綱も含まれます。 また、建わく、建地、手すりなどを、安全帯を安全に取り付けるための設備として利用することができる場合もあります。 これらにくわえて、墜落する危険を低減させるための「手すり先行工法」を積極的に採用、指導をしなければなりません。 これまでは親綱に安全帯をつけて作業をするシチュエーションもあったかと思いますが、安全に取り付けられた手すりわくに直接安全帯を結びつける方法を率先するようにしてください。 (留意点) 安全帯取付設備などを設置し、労働者に安全帯を使用させる措置と「同等以上の効果を有する措置」には、つり足場を設置する際に、あらかじめ「墜落による危険を防止するためのネットの構造等の安全基準に関する技術上の指針」(昭和51年技術上の指針公示第8号)によって設置した防網を設置することが含まれます。 それだけじゃない!他の墜落防止措置とは? 墜落防止措置はこれだけではありません!「まだあるの!?」となりそうですが、備えあれば憂いなし!安全に安全を重ねるのは悪いことではありませんよね。 —-その他の墜落防止措置とはなんぞや?? つり足場、張出し足場、高さが2m以上の構造の足場を組立て、解体、変更する際は、先ほどの措置に加えて次の措置が必要となりました。 1.組立て、解体または変更の時期、範囲と順序をこの作業に従事する労働者に周知さ せること 2.組立て、解体または変更の作業を行なう区域内には、関係労働者以外の労働者の 立入りを禁止すること 3.強風、大雨、大雪などの悪天候のため、作業の実施について危険が予想されるときは、 作業を中止すること 4.材料、器具、工具などを上げ、または下ろすときは、つり綱、つり袋などを労働者 に使用させること。 ただし、地上から材料を手渡しするときであったり労働者に危険を及ぼすおそれがないときは必要ありません。 当然、ケースバイケースで厳守しすぎると帰って危険になるケースもあると思います。それはその都度現場スタッフと確認をしつつ、安全に目を光らせて作業をしていただきたいと思います。 それでは次は今回の法改正で最も特筆すべきとも言われている【足場の組立てなどの作業に特別教育が必要】について見て行きたいと思います!それではお楽しみに!

朝礼【知って得する! 鳶用語辞典】
Posted in 足場・鳶用語集

朝礼【知って得する! 鳶用語辞典】

【用語名】 朝礼 ちょうれい 【解説】  現場には我々鳶だけでなく、塗装、防水、警備など様々な役割を持った作業員が携わることになる。そんな彼らの足並みを揃えるために行われるのが朝礼だ。  朝礼は現場監督指揮の下作業開始前に行われ、そこで作業員は担当作業ごとに本日の作業内容、及び作業に伴う危険予測(KY)を確認しあう。これにより作業員たちが各々の動きを把握し、円滑に工事を進められるようになるのだ。  余談だが、朝礼の空気感は現場の規模や工事内容によって大きく異なる。なかでも大手ゼネコンの手がける大規模新築工事での朝礼などは特別で、その朝礼は私語など絶対許されない、厳格な雰囲気と緊張感に包まれている。

アップステップ 田中仕
Posted in アップステップ 田中仕, 職人インタビュー

第1回 稼ぐ鳶に必要なこと。

10代の若者が鳶に憧れる理由のひとつが「身ひとつで稼ぐことができる」だ。ただ、大金を稼げる鳶になるための道のりは楽なものではない。 「早朝集合は苦にならなかったのですが、鳶をはじめて1ヵ月間はずっと筋肉痛に悩まされましたね。肩などずっと痛いまま、体が仕事に慣れるのに2年くらいかかったと思います」 18歳のとき鳶の世界に飛び込んだアップステップの田中さんは、がむしゃらに働くだけだった新人当時をこう振り返った。 職人の証であるゴト着(作業着)に惹かれこの世界に飛び込んだものの、いざ入ってみると想像以上に大変な仕事であることを体で思い知らされたのだ。 だが、その分、自らの体で稼いだ給与を手にするときの喜びはひとしおだった。思えば当時の日給は7~8000円くらい。親方なったいまとは比べものにならない額だったが、給与を受け取る時が仕事のやりがいや歓びを感じる瞬間であることはいまも昔も変わらない。 「いま現場に出るのは、平均してひと月25日くらいだと思います」 要は、日曜以外は現場に出ていることになる田中さんにとって、鳶になって以来の大きな目標がある。 「目指すのは月に100万円を稼ぐことができる鳶になることですね」 鳶の世界は結果を残し実力を持つ者が一流と称される。大金を稼ぐという目標を胸に秘め鳶になっても、この世界で認められ評価を受けられなければその夢はかなわない。 現場で常に結果を出し続けないと仕事が回ってこない厳しい世界なのだ。 「仕事をいっぱいこなさないと稼げないですが、数をこなすには指名を得ることが必要になってきます」 足場を架設後、会社宛に「次回も田中君でよろしく」と連絡がくることが鳶として誇らしいと胸を張る田中さん。指名を得るためにある思いを胸に焼き付け作業を行っている。 「使う人の気持ちにたって足場を組む。シンプルなことですが、これが一番重要なことだと思っていますから」

平尾化建 沈保興
Posted in 平尾化建 沈保興(ちん・ほこう), 職人インタビュー

「安全第一」の精神を中国に。

中国から鳶の技能実習生として来日した沈さん。足場自体は中国と大きく違うと言うが、建設現場で一番大切なものを日本で学んでいる。 2013年、外国人技能実習制度を利用して中国から来日した平尾化建の沈さん。 外国人技能実習制度とは、法務省入国管理局が実施する制度で、日本の企業が外国人を受け入れ、最長3年の期間において技能実習生が実習により修得した技術・技能・知識を、雇用関係の下、より実践的かつ実務的に習熟することを目的としている。 受け入れ業種は建設関係だけで21種31作業があり、鳶もそのひとつだ。 「ちょっと怖いイメージがありましたが、お金を稼げそうだったことが鳶を選んだ理由です」 中国でも建設現場で働いていた沈さんだが、日本の足場と中国の足場は組み方を含め大きく違った。とくに中国の足場は危険が伴うため「鳶=怖い」との思いが強かったのだ。 しかし、いざ日本で働き始めると作業時の安全管理や足場資材など、気を抜かない限り怖くはないことがわかった。 「でも思っていた以上に疲れましたし、なにより夏の暑さがこれほどツラいとは予想していませんでした(苦笑)」 仕事のペースがつかめたため、以前に比べて体力を温存できるようになった。しかし月に20日以上現場に出るため、腰痛に悩まされている。 それでも高いモチベーションを保ちながら働き続けられるのは、異国の地で真面目にしっかり働くことが母国に戻ってからの自分の将来に繋がると考えているからだ。 「将来は中国に戻ると思いますが、いまの経験は役立つと考えています。ただ足場の組み方は日本と中国ではまったく違うので経験を活かせないですけどね(笑)」 沈さんは笑顔でこのように語ったが、先を見据えているからだろうか。「一人前の鳶とは?」との問いに迷いなくこう答えた。 「安全に事故なく作業できる鳶だと思います」 事故の発生が相当数あるとも言われている中国は、行政主導で事故に繋がる要因を調査し、改善に力を入れているそう。ただ残念ながら現在は発注側、そして労働者ともに安全の意識がまだ低いという。 日本で学んだ「安全第一」の精神を、沈さんが中国で浸透させていけるのか。国と国との架け橋とはこういうところから繋がっていくのかもしれない。

筋肉をつけるための正しい食生活
Posted in THE 鳶~鳶のすべて

【連載コラム第7回】忘れちゃいけない!筋肉をつけるための正しい食生活~その2

今回も、前回に引き続き筋肉をつけるために欠かせない正しい食生活編です。 ここまでの連載記事をまだ読んでいないという方はそちらもぜひ読んでみてくださいね。 前回は筋肉を効率よくつけるためにはどんな栄養を取ればいいのかを紹介しましたが、ただ必要な栄養素を取っていればいいというわけではありません。 なにより大切なのは「食べ方」や「タイミング」。 今回はそれについて解説したいと思います。 ◆「1日3食」は必須! 1日のうち、食事と食事の間隔が長いと体はエネルギーが足りなくなり、筋肉を作っているタンパク質を分解してしまいます。 ですからまずは、毎日しっかり朝昼夜三食食べることで「筋肉を減らす」原因を無くさなくてはいけません。 朝忙しくて食べている暇がない!という人も、おにぎり1つ、バナナ1本だけでも食べるようにしましょう。 ◆食事は運動の後に 運動後というのは、筋肉が傷ついたりエネルギーを使った後なので、体が一番栄養を欲しがっているタイミングです。このときに食事とるのが大切です。 特に筋肉を作るタンパク質を取ることが、差をつけるポイントになります。 スポーツ選手やボディビルダーが運動後にプロテインを飲むのもこれが理由です。 ◆筋トレは食事の前に 運動後に食事をとるのが良いということは、逆に言えば筋トレを食事の前にすることで、食べ物に含まれる栄養を効率よく体に取り込めるということです。 「家に帰ったらまず筋トレ!」を習慣にすることで、トレーニングの効果を高めていきましょう。 筋トレの方法については過去の記事でも紹介しているので、参考にしてみてくださいね! ◆おわりに 何度もしつこいようですが、ただがむしゃらに筋トレをたくさんするだけでは、なかなか筋肉はつかないものです。 「筋トレ」というとそのトレーニング自体に注目しがちですよね。 しかし、それこそ「縁の下の力持ち」、外からは見えない基礎の部分が建物全体を支えるように、筋トレにおいてもいちばん大切なのは「食事」なのです。 みなさんも少し、意識してみてはどうでしょうか? これで筋トレ食生活編は終わりです。 次回は「筋トレについてのよくある勘違い」です!お楽しみに。

一人親方のための強いセーフティネット
Posted in ワカトビたち

ワカトビ第4回!一人親方のための強いセーフティネット!これで安心、特別加入!

殆どの鳶職人が選ぶ一人親方(個人事業主)という働き方。 自分の才覚一つで大きく儲けられる反面、厳しい自己責任という壁があります。 では怪我したら何にも保障がないの? そんなことはありません。一人親方のための強いセーフティネットが国の制度としてきちんとあります。それが「特別加入」です。 今回はこの特別加入を解説します。 ●日当制だけど怪我して働けなくなった、どうしよう 労働者が労災で休業を余儀なくされたときは労働保険から休業補償が支給されます。 企業は人を雇用するときに労働保険に加入することが義務付けられており、給与からも保険料を控除されているのでいざというとき安心できるわけです。 では個人事業主である鳶職の方が業務災害で怪我をして働けなくなった時、何か保険で守られているのでしょうか。 何もしていなければ当然保険はありません。 ここら辺が自己責任の個人事業主のツラいところですよね。 でも安心ください。国が用意している「特別加入制度」が存在しています。 ●特別加入=休業補償保険 この特別加入、初めて聞くと変な感じがしませんか? 特別に加入?しかも何に加入するのかもわからないし。 これは労災に加入できるのは労働者というのが普通ですが、個人事業主のような働き方の人が「特別に加入できる」制度という意味合いと考えられます。 ではこの特別加入、何ができるかといいますとズバリ怪我の治療費補償と休業補償です。 ●特別加入 利用の流れとその費用 年会費と年間保険料を支払って加入する→怪我をしたら請求する→治療費、休業補償を受け取る という流れです。 年間保険料の目安ですが、最安25,000円程度です。これに年会費約20,000円を合わせて45,000円程度から特別加入を利用できます。※年会費は団体によって月割りのパターンもあります 基本的に治療費は全額支給、怪我のせいで働けなかった日数分、支払保険料に応じた補償日額をもらえます。※補償日額は3500円~25,000円まで自分で選択します。 補償を手厚くしたい場合に支払保険料が増えるのは一般の保険と同じです。 ●特別加入に加入するには? 加入するには全国の特別加入を行っている団体にお問い合わせいただければよいのですが、鳶として働き出したらお世話になる会社でお付き合いのある団体があるはずなのでそこから加入するのが手っ取り早いです。このとき会社の人が「特別加入?なんだそれ?」といっているようならちょっと怖いです。他の会社を探したほうがいいかもしれません。 ちなみに「建設業 一人親方 特別加入」などで検索すれば特別加入を扱っている団体がたくさん出てきます。 ●特別加入は必須? イマドキの現場では元請さんから安全書類の提出が義務付けられています。 この安全書類には現場で働く職人さんの氏名生年月日などと共に特別加入の加入番号の記入欄もあったりします。 ここが空欄だと働けない現場も出てきますので、特別加入は必須といえるでしょう。 また、当たり前ですが危険な高所作業、いつ怪我をして働けなくなるかわからないのでいざというときのための備えとして特別加入はしておいた方がよいでしょう。 ●まとめ ・特別加入は治療費補償と休業補償 ・年間支払総額は45,000円ぐらい~(探せばもっと安いところもあるかも?) ・先輩に聞いてわからなければ自分で探して加入しよう ・いざというときの備えなので必ず入ろう!

ヤード【知って得する! 鳶用語辞典】
Posted in 足場・鳶用語集

ヤード【知って得する! 鳶用語辞典】

【用語名】 やーど ヤード 【解説】  資材置き場。足場架設に用いる資材の積み込み、荷降ろしを行う場所であると同時に、鳶職人たちの活動拠点でもある。  ヤードはその性質上、市街地から離れた郊外に存在することが多く、基本的に鳶たちは自動車やバイクなどを用いてやってくる。時には広大なスペースを利用し職人たちでスポーツに興じたり、休前日などはBBQが催されることもあるとか。  余談であるが、ヤード内の風景は会社や地域によってかなり毛色が異なる。写真のようにきちんと整理整頓されているヤードもあれば、ある程度資材の置場所を決めておいて、後はそこに乱雑に放置しておくだけのところもある。ヤードを見れば、その会社や営業所の職人たちの性格がわかる、かもしれない。

信和 三上浩一
Posted in 信和 三上浩一, 職人インタビュー

第2回 顧客の期待以上の足場を仕上げる。

全国各地を飛び回る橋梁鳶から、戸建を中心とした現在の会社に転職して10年目。同じ鳶でも仕事の内容が変わったわけだが、今の仕事に充実感を感じているようだ。 橋梁鳶をしている頃は、1年間家に帰れず、現場にずっと滞在することが珍しくなかった三上さん。今では毎日のように家族の顔を見て現場に通っている。そうした生活のリズムが前職と大きく違う点だ。 「それと、今は戸建の足場を組む仕事が多いので、工期が短いですよね。先が見えやすいから、ホッとするんです。コンクリート橋だと完成までに数年かかることも珍しくないので、終わりが見えにくくて…」 先が見えるほど「よし、もうすぐ終了だ」という気持ちになれる。だからそこまで頑張ろうと思える。しかし、いつ仕事が終わるのか分からない環境では、自分を追い込み気持ちを奮起させるのは難しい。 「だから工期が短いというのも、仕事を頑張れるモチベーションの一つになります」 また三上さんは現在「施工開発部」という部署にも属している。信和はくさび緊結式足場の最大手メーカー。新製品に現場としての意見を役立てるため、三上さんは開発のサポート的役割も担当。これもまた、前職ではなかったことで、仕事のモチベーションの一つになっているのだろう。そんな三上さんが考える「一人前の鳶」とはどんな鳶だろうか。 「すべての面で高いスキルを持っていることじゃないですかね。それはお客様が依頼したもの以上、期待以上の足場を作れるというスキル」 ただ言われたように作るのではなく、依頼したほうが想像以上に満足できるような足場を作ること。それには相手の求めていること、より便利に使うために必要なことなどを観察し、それを実現できる技量も必要になる。 そのためには、やはり場数を踏むしかない。三上さんも、現場は日々勉強になるという。 「例えばある排水場の現場では初めて使う部材が必要だったのですが、その組み立てはとても勉強になりました」 自分のスキルを上げるため、数多くの現場で考え、動いて、学んでいくことが出来る。そんな今の仕事を三上さんは気に入っているようだ。 「ただ、肉体的には橋の鳶の頃よりきついですね。特に夏場は暑くて。でも嫌なのはそれくらいかな」 家族と毎日一緒に暮らせて、勉強もできる。現在の職に夏場のきつさ以外の不満はなさそうな三上さんだった。

信和 三上浩一
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第1回 足場鳶という仕事の魅力。

高速道路など橋梁を手掛ける会社から、10年ほど前に現在の会社に転職してきたという三上さん。大きな建築物の仕事から戸建の足場が中心の今の会社に転職した理由は何だったのか? 「この会社に入る前から鳶をしていましたが、以前の現場は高速道路などにあるコンクリート橋でした。そうなると、全国各地に行かなければならなくなります。また現場に1年間滞在することもありました」 しかし、26歳で結婚したのを機に転職を考えたという。 「やはり新婚なのに妻と1年間も会えなくなるというのは、ちょっとどうかなと(笑)」 子どももすぐ生まれ、本気で転職先を探すようになったという三上さん。やがて見つけた今の会社は戸建の足場が中心のため住居から近い場所が多く、現場に1年間滞在などということは無いそうだ。 また、転職したもう一つの理由には、正社員になって安定したかったというのもあったそう。家族ができたことで、先々のことを考えるようになったのだろう。 その子どもも、現在は中学3年生になったという。 「娘なんですが、最近反抗期を迎えて(笑)。でもそれがまた、親から見るとかわいいんですよね。憎たらしくない」 それにしても、せっかく家族と過ごす時間を大切にするために転職したのに、娘さんと一緒に出かけたりするのが減ったら悲しくないだろうか。 「もともと1人で映画を見に行ったり、買い物に出かけたりするのは好きなので。妻と娘と一緒に買い物なんかに出かけたら、何を買うにもいちいち時間がかかって(笑)。私はパパッと決めるのに。だから1人のほうがストレスはないんです」 そのため休日は家族と買い物、というよりも1人で出かける事が多いそう。 「鳶という仕事はオンオフのメリハリをつけないと、ストレスがたまってしまいます。休みの日は、仕事を忘れ、出先で足場があっても見る事はありません。そして好きな映画を誰にも邪魔されずに見る。それが私のルールですね」

良い足場会社の選び方
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ワカトビ第3回!運命の足場会社に出逢おう!〜「良い足場会社の選び方」〜

これから鳶職人を目指している方、そして新人鳶職人向けにお届けする新連載企画!その名も【ワカトビ】今回は第3回目! 今回は「良い足場会社の選び方」についてお届け致します。 当然ながら鳶職人を目指す貴方にとって、人生に大きく関わり長く付き合っていくことになる最初の一歩の会社になるわけです。だからこそ慎重に足場会社を選んでいきましょう! こんにちは!ワカトビ連載第3回目。 前回は鳶職人のキャリア形成について、理想的なものを考察しました。 今回はその理想のキャリアを阻む、ブラック足場会社の話をします。 ぜひ足場会社選びの参考にしてください。 ダメ会社の特徴1 身分がはっきりしない 第2回で詳しく説明しましたが鳶職人は正社員か、個人事業主かに大別されます。 それぞれ保険関係がまったく違うので気をつけなければなりません。 正社員なら労働保険・健康保険・年金がしっかり機能しているか。 給与明細では引かれてたのに実際は会社が払っていなかった、なんて会社もあったりします。 いざ怪我をしたときに労働保険を利用できなかったら最悪です。しっかり確認しましょう。 また、個人事業主でも特別加入(一人親方のための労働保険のようなもの)は必須です。 そういった保険加入の話をきちんと説明してくれるかがダメ会社かどうかのひとつの目安です。 ダメ会社の特徴2 【小さい会社なのに高級車?】 ちょっと成功するとすぐ贅沢に走る社長は世の中にたくさんいます。 ただ、ちょっと考えてください。 従業員の雇用の安定を考えれば高級車の前にやれることはたくさんあるはず。 給与を上げたり、社員を増やしたり、資材を買ったり、会社のトラックを直したり・・・。 会社が安定しているといえない段階で高級車があるような会社は、従業員の待遇がないがしろにされている可能性が高いです。 要注意! ダメ会社の特徴3 【謎の控除項目】 1ヶ月働いて報酬をもらって中身を確認、あれ?思ってたより少ないぞ!? よくよく見ると●●積立金、××協力金…。 きちんと事前説明があって納得できるものならいいんです。 ただ説明無しでいきなり差し引かれて、使い道もぼんやりしているようだと嫌ですよね。 働き出す前に何を引かれるのか、よく確認しましょう。 ダメ会社の特徴4 【自腹】 現場でモノを壊した!職人なら絶対に出てくる話です。 でもこの後の対応は労働形態によって分かれます。 請負…最初から最後まで、全責任を負うのが請負です。当然現場でモノを壊したら自分たちで弁償するのが基本です。 社員…報償責任の原則により、雇用主が弁償する義務があります。よほどの大きなうっかりミスでない限りは社員が弁償を求められるのはおかしいです。 ダメ会社の特徴5 【雰囲気が悪い】 ここまで具体的なことばかりでしたがいきなり抽象的になりました。 しかしこの雰囲気、バカにできません。 観葉植物が枯れている、事務員さんが暗い、ピリピリしている。 銀行マンも意外とこういうところを重視しているそうです。 君子危うきに近寄らず。理屈を飛び越えて本能に従うのも大事ですよ。 ダメ会社の特徴6 【給料遅配】 …

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良い足場会社の選び方
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ワカトビ第2回!運命の足場会社に出逢おう!〜良い足場会社の選び方〜

こんにちは!ワカトビ連載第2回目。 前回は序章と致しまして、鳶職人になりたいと思った動機について考察してみました。 もしかしてあれから、「鳶職人の世界に興味がある!」という方もいらっしゃるかもしれません。だとしたら、この連載を初めて執筆している甲斐があったってもんです!笑 とても嬉しいです。 第2回では、鳶のキャリアについて考えてみたいと思います。 世の中にあるいろんな職業にはそれぞれキャリアがありますよね。 わかりやすいのはサラリーマン。平社員から係長、課長、部長、役員、社長。 活躍を続ければ出世をしていくし、活躍できなければ平社員のまま、なんてことも。 では鳶の世界のキャリアはどんな感じでしょうか。 結論からいうと鳶の世界でもやはり行き着く先は「社長」です。そこまでの流れを見てみましょう。 ●そもそも鳶の身分ってどうなってる? これは大きく分けて2種類に分かれます。ズバリ正社員と個人事業主です。 それぞれのメリット・デメリットは以下のようになります。 正社員・・・安定している反面、個人事業主に比べて給与は安め。福利厚生もついてくる。 個人事業主・・・不安定ながら自分の才覚一つで儲けを増やせる。確定申告で節税できるがめんどくさい面も。 鳶職人は個人事業主の形態が圧倒的に多いです。 やはり自分の腕で稼ぐんだ!というタイプが多いのでしょうね。 業界外の人から見てもそういうイメージが強いのではないでしょうか? ●正社員タイプの鳶のキャリア これは各会社さんによってまちまちですが、よくあるパターンは鳶職人として現場を理解したあと、営業系に進むか、現場系に進むかにキャリアが分岐します。 営業系の場合はそこから営業所長に、現場系の場合は新人鳶の指導だったり安全担当になったりします。現場系は独立して職人会社を起業する場合もあります。 独立する以外はサラリーマンなので、社内の出世コースをしっかり見極めて頑張ってください。 ●個人事業主タイプのキャリア ステップ1 日当 サラリーマンではない個人事業主タイプは安定性は低いですが、能力一つで大きく稼いでいけます。 まず初心者の場合、報酬は日当制で始まることが多いです。 地域差がありますが関東エリアだと新人鳶で日当8000円~10000円ぐらいが多いです。 その後、キャリアを積んでいくと日当が上がっていきます。 日当2万円以上もらえる親方も普通にいます。 ●個人事業主タイプのキャリア ステップ2 請負 日当制で進む職人もいますが、「請負」という形態に移行するパターンも多くあります。 これは足場の営業さんが獲得した現場を一定割合の金額で仲間数人で工事を請け負うことを指します。 ちょっとわかりにくいですね。具体的に説明します。 足場会社の営業さんが100万円で足場工事を獲得してきた→50万円でその足場工事を請け負う→50万円を仲間で分け合う(リーダーが分配します) この請負という形態になると一般的にリーダーは日当制に比べて大きく稼げるようになります。 ただし自分ばかり得するような分配は仲間からの反感を買ってしまうので面倒見の良さやバランス感覚も大事になってきます。 ※請負率は各会社・現場でバラバラです。上記の例は参考程度にご理解ください。 ●個人事業主タイプのキャリア ステップ3 独立 仲間が増え、売上が増えてきたらいよいよ法人化も検討する時期です。 月に60万円以上の粗利が残れば法人にしたほうがよいという意見もありますが具体的には税理士さんに相談ください。 法人化すればあなたはいよいよ社長です。 …

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ブレス【知って得する! 鳶用語辞典】
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ブレス【知って得する! 鳶用語辞典】

【用語名】 ブレス ぶれす 【使用用途など】  筋交いとも称される支柱から支柱に斜めに取り付ける斜材。ブレスという名称の由来は支える、補強するという意味の英単語「brace」から来ている。  ブレスは足場の耐震性を高め揺れを防ぐ役割を持ち、これを入れることで足場の安定度は大きく向上する。建築基準法で、全ての建築物や足場において一定の割合でブレスを使用することが義務付けられていることからも、ブレスの重要性がわかるだろう。  ちなみに、最近では取り付けることで手摺りとブレス両方の性質を持つ先行手摺という資材も存在する。 【市場価格】 一本あたり4000円~5000円(種類によって変動)

相模テック 小倉直登
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第2回 昔とは違う、鳶の上下関係。

趣味のビッグスクーターや家族と過ごす時間などが、この仕事に対する小倉さんのモチベーションになっている。さらに、一緒に仕事をする仲間たちの存在も、ツラい仕事を乗り切るには欠かせないもののようだ。 同社の平均年齢は25〜26歳。そこから考えると親方になって8年が経ち、32歳という年齢の小倉さんは先輩として彼らを見守る立場になる。若い後輩たちをどんな風に見つめているのだろうか。 「普段のやりとりとかは、そうですね、何かのクラブ活動という感じでしょうか。人間関係でギスギスすることもないし、和気あいあい、という言葉がピッタリです」 もちろん、慣れ合うだけの仲良しクラブではない。「昔ほどではないにせよ、きちんとした上下関係はあります」という。その上で、仕事上で後輩に伝える言葉も選びながら仕事をしているそうだ。 「例えば『何やってんだバカヤロー!』ではなく、なぜこうしたほうがいいのかなど、わかりやすく説明するとか、そういうことです」 そんな先輩としての立ち振る舞いを、小倉さんが自然とやれるようになったのは、やはり職歴11年の経験からのようだ。 「図面を見てどんな足場にするのか、当時は先輩のやり方を『見て覚える』というのが当たり前でした。自分も頑張って覚えましたが、今の若い人を見ていると、それがなかなか難しいようで。じゃあどうするかと考えたら、やはり教えられることは教えようと思ったのです」 また自身が若いときに先輩に可愛がってもらった経験も、今の彼の姿勢に影響を与えているようだ。 「仕事はキツかったんですけど、とにかく一生懸命頑張っていました。すると先輩である親方がちゃんと見ていてくれて『こいつは頑張っているから』と会社に給料を上げてやってくれと、言ってくれたことがあったんです」 頑張ればその姿を誰かが見ていてくれて、認めてくれる。そんな体験が小倉さんの、後輩を見つめる目に宿っている。若くて和気あいあい。でも上下関係にはメリハリをきちんとつけ、上に立つものは下のものをよく見てあげなければならない。若い集団の中で先輩として働く小倉さんは、そんな役割も仕事のモチベーションになっているように感じられた。

相模テック 小倉直登さん
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第1回 家族を守るために、鳶であり続ける 。

水商売も経験したことがあるという小倉さんが、なぜ鳶を続けているのか。他の仕事にはないこの仕事の魅力とは? まだ10カ月になったばかりという愛娘がかわいくて仕方がないという小倉さんに聞いた。 「若いウチはいろいろやってみようと思っていましたから」という小倉さんは、型枠大工もやったし、水商売の世界で働いたこともあったそう。その後はまた型枠大工や鳶の派遣の仕事を経験。そこで誘われて現在の会社へ入社した。いくつかの仕事を体験した彼にとって、鳶はどんな仕事として映るのだろうか。 「この仕事は日曜日がきちんと休めるなど、メリハリがあります。水商売の時は曜日感覚がなかったし、昼夜逆転の生活で、一日寝て終わってしまった、なんてこともありました」 鳶になってからは、例え休みの日でも朝は必ず7時には起きて、家族と遊びに行くなどオンオフともに充実させるよう心がけている。特にプライベートの時間をきちんと取れることは、今の小倉さんにとってはとても大切なことだ。 「娘がまだ10カ月なのですが、最近は家に帰るとハイハイして来て『パパ』と呼んでくれるようになって」 そんなふうに、愛娘とのやりとりを破顔で説明してくれる小倉さんの様子からも、毎日夜になれば家に帰れること、休日は家族と過ごせることがいかに大切なことなのか、よく伝わる。もちろん鳶の仕事はきつい。 「毎年夏になると辞めたくなります(笑)。そう思いながら、がむしゃらに働いているうちにいつも夏が終わってしまう感じ」 それでも、型枠大工ではなく鳶をやり続けているのは、やはり給料の良さが大きいようだ。 「ビックスクーターに乗っているんですけど、結構いじっていて。バイク雑誌にも何度か載ったことがあるんですよ」 周りはクルマにお金をかける人が多いそうだが、自分はバイクなんです、と小倉さん。さらにこうも続ける。 「それと、やっぱり家族ですね。家族ができてからは、目標も変わりましたから」 大切な家族を養っていくんだという気持ちが、ツラい夏を乗り越えさせている。今年も夏が間もなくやってくるが、仕事中に愛娘の顔を思い出せば、小倉さんのギアはグッと切り替わるに違いない。

鳶職人とマイナンバー
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鳶職人とマイナンバー

テレビや巷で耳にする【マイナンバー制度】。俺達には関係ない!と思うかもしれませんが、鳶職人はもちろんすべての日本国民に関わる大事な制度なのです!でも現場で日々忙しい鳶職人の方々にとっては調べるのも面倒くさい…今回はそんなマイナンバー制度について判りやすく記載してみました。 鳶職人の皆さん、マイナンバーのこと、調べていますか? 現場が忙しくてなかなか難しいですよね。 そこで今回はざっくり簡単にマイナンバーについて大まかな説明をしてみます。 ●そもそもマイナンバーって何? 日本国内在住の全ての人に与えられる12桁の番号のことです。個人だけでなく法人にも13桁の番号が与えられます。(なお、個人事業主には法人番号は与えられません。業務で求められたら個人の番号をお答えください。) ●何がどうなるの? いろんな行政サービスをこの番号で受けられるようになります。 ・年金やハローワークといった社会保障関係 ・確定申告などの税務関係 といったあたりがちょっと調べると出てくる説明なのですが・・・、 「鳶の俺たちにどう関係するんだ?」とお思いですよね。 鳶職の皆さんにどう関係するかをズバリ解説します ●毎日の現場にて 頭を悩ます安全書類。氏名年齢生年月日、住所に社会保険関係の番号など、記入項目が多岐に渡ってめんどうですよね。マイナンバーが導入されると、上記項目に加えてマイナンバーも記入必須項目になってくると鳶人編集部では予想しています。 ですので元請さんに聞かれたらすぐに答えられるように、自分の番号をしっかり把握しておきましょう。 ●個人事業主とマイナンバー 皆さんは個人事業主ですか?それとも社員でしょうか。 社員(=誰かに雇用されている人)は今回のマイナンバー、あまり関係ないです。 行政サービスがちょっと便利になるなー、ぐらいに思っておいて間違いないです。 では個人事業主の鳶職の皆さんはどうでしょうか? 今回大きく変わるのはここだと鳶人編集部は考えています。 つまり、マイナンバー導入により「個人事業主である皆さんの所得を税務署がワンタッチで把握できるようになる」のではないか?ということです。 ●マイナンバー導入で個人事業主の所得は丸裸に? 今まで元請さんが「資料せん」というものを作成して提出することで個人事業主である鳶職の皆さんの所得を税務署は把握していました。 でもこの資料せん、個人名・住所・電話番号・支払額が載っているだけだったので税務署は実態把握をするのがとても難しかったんです。 いろんな会社から仕事を請け負っているAさん、●×社から200万円、▲□社から150万円・・・というような場合、Aさんが年間総額いくらの収入があったかは税務署が手集計しないとわからなかったんですね。 でもこれからマイナンバーを資料せんに記入することになったら、番号をパソコンに打ち込めばAさんがどの会社から年間いくらの収入だったかをワンタッチで把握できるようになるわけです。 ●つまり、どういうこと? 収入を簡単に追跡できるということは・・・そう、税務署は確定申告の照合が簡単にできるようになります。 今までは「本当は年間800万円の収入だったけど、300万円で申告しておくか」としていても税務署に指摘されることは殆どありませんでした。追跡調査は膨大な手間がかかるのである意味お目こぼしされていたんですね。 でもこれからはマイナンバーで調べれば嘘がすぐバレるわけです。 ●資料せんにマイナンバー記入が必須になった時、抜け道は? ありません。確定申告をしなければすぐにわかるでしょうし、過少申告もバレることでしょう。そもそも脱税はダメですからね。 でも節税はできます。これからは元請さん主催の節税セミナーなどが行われることが多くなるのではないでしょうか。ぜひ元請けさんにも聞いてみてください。 ●資料せんにマイナンバー記入は必須になる? これは現時点では不明ですが、マイナンバーの導入目的の一つが「公平公正な社会の実現」である以上、不正の温床になっている個人事業主の所得把握の為にいずれ行われるようになると当編集部は考えています。 ●マイナンバー導入までのスケジュール 1まず、10月から住民票のあるところに書留で通知が来ます。 ポイントは書留という点です。郵便局員さんから手渡しで受け取らないと手に入りません。 …

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新人鳶職人や鳶職人志望者向け「ワカトビ」
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新連載!新人鳶職人や鳶職人志望者向け「ワカトビ」のコーナー爆誕!

鳶人が送る、新人鳶職人や鳶職人志望者向け「ワカトビ」のコーナー連載が遂にスタートです! 暑い日が続いていますが、そろそろ秋が見えて来ようとしています。 春と同様、秋も新しい門出を迎えるシーズンとも言えます。 (北米やカナダの方では、秋口が入学卒業、就職とった門出のシーズンとされている地域もあります) 鳶職人に少しでも興味がある方や今は別に興味ないけどたまたまこのページを覗いている方には、もしこれから鳶職人になる上での心構えや何かのきっかけになってくれることを願っております。 そしてもう鳶職人の世界で翔いている方は、昔の頃の記憶を思い出してノスタルジーを感じながら、今回の新連載をご一読していただければと思っております! 〜鳶職人になったきっかけ!のよくある動機〜 そもそも、鳶職人になろうかな!?と思っても、そう思うための動機って必要ですよね。 何にしてもきっかけってありますよね。 例えば… 「憧れのミュージシャンがいたからギターをはじめた!」 「幼少の頃にプロ野球を観戦して憧れを抱いて野球部に入った!」 「消防士の親父がカッコ良くて消防士になった!」 等々… 鳶職人になったきっかけでよくある動機や事例を見て行きましょう! コレを読んで、鳶職人への意識スイッチが入って鳶職人に興味を持った!なんていう方がいてくれるととても嬉しく思います。 もう鳶職人の世界で活躍中の方は「懐かしいなあ〜オレの場合はこうだったなあ…」と思いを馳せていただきたいと思います。笑 ■先輩の紹介でこの世界に興味を持った! 硬派でストイックなこの世界。 たまたま学生時代の先輩や、同級生のお兄ちゃんが鳶職人になっていて、その繋がりで鳶職人の世界に足を踏み入れたというパターン。 小さい頃は一緒に外で遊んだりゲームをしたり、よく遊んでくれる近所のお兄ちゃんだったけど、自分が中学〜高校生位になったときに作業着を来てカッコ良い車に乗っているのを見て、ひしひしと憧れを抱くというパターンもあるそう。 「あれ!?ちょっと前まで一緒にドラクエとかポケモンやってたのに、いつの間にか男らしくて逞しい出で立ちで作業してるしカッコ良い車乗ってる…!」 みたいな経験はわりと有りがちかもしれませんね。 ■「がんばったらがんばった分だけ稼げる!」という話をなんとなく聞いていた! 昔から鳶職人という世界は、「がんばったらがんばった分だけ稼げる!」という話があります。 実際に、鳶人の中でも連載しているインタビュー記事においても、この世界に飛び込む前からそういったイメージがあって、鳶職人の道を歩むことを決意したというパターンも多いようです。 当然ながら生きていくにはお金が必要ですし、当然贅沢をするためにはもっとお金が必要ですから、「稼げる」という話で鳶職人の世界に興味を抱くのは至極自然なことと言えますよね。 ■元々から建設業界に従事していたけど、鳶職人に興味が出てきた! 元々建設現場作業に従事をしていて、鳶職人の世界に興味を持ったという方もいらっしゃるよう。 上記にも記載したように、「がんばった分だけ稼げる!」というのを業界の横のつながりから耳にして門を叩くというパターンのようです。 建設業界の中で働く中で様々な軋轢に揉まれて少しジャンルの近い鳶職人の世界に興味を持ったり、建設業界の中で興味の対象が鳶職人の世界に傾いたりするというパターン。 この手のタイプの方は、ある程度業界のイロハが解っている方が多いかもしれません。 …と、言うわけで今回は鳶職人を志すときの動機についてをまとめてみました! これからの新連載の序章といったところでしょうか。定期的にビギナー向けの記事を投稿していきますのでお楽しみに! 既に鳶職人として従事されている方や親方の方は、「初心忘るべからず」という言葉を心に刻むためにも、読んでいっていただきたいと思います! それでは今回はこの辺で☆

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昇降階段【知って得する! 鳶用語辞典】

【用語名】 昇降階段 しょうこうかいだん 【解説】 昇降設備。 足場内を昇り降りする為に設置される設備。 労働安全衛生規則では、高さ(または深さ)が1.5mを超えるところで作業を行うときは、安全に昇降する設備を設けなければならないとされており、昇降設備の設置は仮設足場において必須といえる。 「昇降設備」には他にも梯子やハッチ式アンチ等が存在するが、基本的には手に資材や工具を持ったまま昇降が可能な階段が設置されることになる。 くさび緊結式足場において階段を設置した通路には、2層ごとに踊り場を設ける施工方法が標準となっている。これは踏み外し時の転落を防止するだけではなく、狭い足場内に資材の仮置きスペースを確保する意図もあるのだ。 【市場価格(昇降階段の場合)】 一基あたり14000~40000円(材質、長さにより変動)

川西興業 山川和雄
Posted in 川西興業 山川和雄, 職人インタビュー

第2回 小方ではわからなかった、人を使う難しさ。

若いうちにしっかり稼いでおけ」。社長から言われがむしゃらに働いてきた山川さん。最近は別の夢が生まれた。親方として人を動かし、いずれは一国一城の主として多くの職人を束ねていこうとしている。 くさび緊結式足場を扱う川西興業に入って4年。山川さんは社長から言われた言葉を今でも覚えている。 「鳶になったら若いうちに稼いでおけ」 年齢を重ねたらだんだん体が動かなくなるのはもちろんだが、そこには若いうちから多くの経験をしろという社長の思いもこもっているはず。 「だから今はなるべく現場に出る機会を作っています。一方、最近は稼げる鳶になるためには息抜きも必要だなと感じるようになってきました」 山川さんの心境の変化。本人は気付いていないようだったが、そこには会社内での立場が変わってきたことが関係していた。これまで、山川さんは小方として親方と一緒に現場に向かい足場を組んできた。今でも社内では小方の立場だが、少しずつ下を動かし現場を仕切る機会が増えてきた。5月24日に開催された鳶-1グランプリでも、足場を仕切ったのは山川さんだ。 「自分が下のときは気付かなかったけれど、人を動かすようになって感じるのは大変な現場が続くとみんな知らないうちに気持ちが落ちちゃっていること。そんなときは仕事終わりでみんなを誘って飲みに行ったりします。すると辛かったことも忘れて翌日から頑張れる。結果的に自分を含め、みんなが稼げる鳶になれるんじゃないかと思って」 がむしゃらにやるばかりでなく、仕事を忘れる時間も作る。メリハリが人を育てることを経験から学んだ。きっと川西興業の社長も山川さんを含む若い鳶に同じことをやっていたのだろう。目標とする鳶を聞いたところ、山川さんは迷わず「(川西興業の)社長」と答える。 「うちの社長は本当にすごいです。4年前に社長の下についてから、本当にいろんなことを学べたし自分の人生でプラスになることが多かったと感じます。社長は動き、早さ、人の使い方…どれをとっても凄いと感じます。とくに人の使い方は、常にみんなが現場で動いていられるように持っていくのが本当に上手いんです。動かし方が悪いと現場で誰も楽できない。休めないから結果的に効率が悪くなっていくんですよね。社長にはそれがない」 もちろん山川さんはまだ社長のように人を動かすことはできない。でも現場に入るときに「ここは何時くらいまでに仕上げられる」と考え、その通りに終わると達成感がある。現場で“時間”を意識するようになったのはここ2年ほどだ。 親方になるのはまだ…と謙遜するが、山川さんが現場を任される日は遠くないはず。川西興業の社長もそれを期待していることだろう。最後に山川さんに鳶としての夢を訪ねた。 「やっぱり鳶になった以上、自分が社長になってみたいですね。今は21歳。あと4年かけていろんなことを吸収して、25歳までに実現したいです」 若き鳶の大きな夢に期待したい。

川西興業 山川和雄
Posted in 川西興業 山川和雄, 職人インタビュー

第1回 すぐ辞めるやつは根性がなかっただけ

自分の技術を武器に稼ぐ職人に憧れ、鳶の世界に飛び込んだ。好きで始めた仕事。辛いことがあってもすぐ辞めるわけにはいかない。そんな山川さんの意気込みを聞いた。 “鳶”と一言で言っても、仕事の内容により鉄骨鳶や重量鳶、橋梁鳶などいろいろな呼び方がある。また仮設足場を組み上げる足場鳶でも、使う資材はそれぞれ。川西興業の山川さんは、中学卒業後、枠組足場を扱う会社に入った。 「最初は右も左もわからず鳶になったけれど、仕事をしているうちに枠よりくさびのほうが稼げるっていう話が聞こえてくるようになって。同じ時間だけ仕事をするなら多く稼げた方がいいじゃないですか。会社を変わるのに迷いはなかったです」 工法や資材にはそれぞれメリットがある。枠組足場は高層建築向き。一方でくさび緊結式足場は足場設置の自由度が高いのと同時に納期短縮やコスト削減ができるというメリットがある。山川さんが鳶になった頃は景気低迷で世の中が暗く沈んでいたとき。くさび緊結式足場は時代のニーズにマッチしたのだろう。 「同じ鳶とはいえ、くさびに変わったときは大変でした。重い資材をたくさん担ぐから肩が痛くて。材料を上げるのも辛い。最初の1週間は痛みとの闘いでした。ただ不思議なもので仕事をしているときは痛みを忘れちゃうんですよね。痛いとか言ってられないくらいだったのかもしれないけれど(笑)」 職人に大切なものは?と尋ねたら「根性」と即答。鳶への憧れ、給料に惹かれ、仕事がないから…さまざまな理由で会社に入ってきたが、あっという間にいなくなる人を何人も見てきた。山川さんが体の痛みと闘った1週間。まずはそこを乗り切ることが最低条件?と聞いても「なんとも言えない。根性があるかどうかってだけです」と。山川さんには根性があったんだねと言ったら、「自分は先輩が怖かったので(辞めたいと)言えなかった」とおどける。 「今でも辛いと思うことはたくさんありますよ。人手が足りなくて現場に2人で行かなきゃいけないときなんかは上に行くと材料が届かなかったり。必然的に上げる回数も多くなりますしね。でもそこで文句を言っても仕方ない。辛いならその分、早く現場を終わらせることを考えたほうがいいかなって」 小学校時代の作文。山川さんは「大人になったら職人になる」と書いた。外で黙々と働く姿を見てカッコいいと思ったからだという。幼い頃の夢を叶え、山川さんは次のステップへと向かっている。

鳶職人にとっての永遠のテーマ「高所」について
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鳶人アンケート結果第2弾!鳶職人にとっての永遠のテーマ「高所」についての結果発表〜後編〜

昨日発表した鳶職人の「高所」に関するアンケート結果第2段!鳶と高所の関係は切っても切れないもの。前編は高所の恐怖心についてスポットを当てましたが、後編は恐怖心をどのように克服したかについてです! 前回のレポートの続きとなります!後編では恐怖心の克服についてと、安全認識についてが中心です。 さてさて、今回はどんな結果が飛び出すのでしょうか…? どうやってみんなが高所を克服しているか、向き合っているかの結果発表です。 それでは参りましょう! ■恐怖を克服した!という方の理由は!? (オープン回答です) ——— なんかいつのまにか怖くなくなってた 低いところから慣れていった 少しずつ克服した 高い所にいっぱい登ったから自然に慣れた 慣れた 気合で乗り切る 毎日の作業でなれた ——— こちらはほとんどの方が日々の業務で恐怖に慣れたというニュアンスの回答でした。自然とコレが一番の現実的な克服方法ですよね。 1名の方だけ、「気合いで乗り切る!」という潔い回答をいただきました。 ■何があったの…!?怖くなかったが、怖くなったという方々の回答 (オープン回答です) ——— 落ちそうになったことがあるから 年齢かな 揺れたりして落ちそうになるから がむしゃらじゃなくてもしものことを考えるようになった ——— 高所から落ちて怪我をしてしまったとか怖い思いをした等、トラウマのような経験をされて恐怖心が芽生えてしまったという回答が一番多い結果でした。 年齢かな…という答えもありました。若い頃は怖いもの知らずだったけど…ということでしょうか。それもわからなくないような気がします。 少しずつ予想され得るリスク等に敏感になってしまっているということですね。 それはある意味では大きな成長であるとも言えます。 ■安全第一!高所に上がる時に意識していることは? (オープン回答です) ——— 常に危機感を忘れない 早さを求めず無理な作業をしないようにして急がないようにしてます。 360度すべて考えはじめたらキリがない 高い所にいると、なるべく思わない 慣れたとは思わないいかなる時でも考えながら作業する 怖くないとおもうこと 仕事に集中して、下を見ない …

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鳶職人にとっての永遠のテーマ「高所」について
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鳶人アンケート結果第2弾!鳶職人にとっての永遠のテーマ「高所」についての結果発表〜前編〜

今回はアンケート結果第2段!今回も鳶職人の皆様に協力していただいた「高所」に関するアンケート結果を発表致します!鳶と高所の関係は切っても切れないもの。高所について鳶職人の皆様はどのようにお考えでしょうか! 「高所」…鳶職人にとっての永遠のテーマ…。 鳶職人の「鳶」と名前がついているものの、人間は翼を持たない哺乳類…。 特に海外の方々は日本を観光で訪れた際、高所で作業をしている鳶職人の姿を見て現代の忍者だと思うこともあるそう。 その姿に大きく感動するそうなのですが、そう思われてしまうところも辛いところではあります。笑 憶測は様々、キリがないですがどのような答えが飛び出すのでしょうか…! それでは見て行きましょう! ■最初は「高所は怖いですか?」という質問!結果は…!?(100人回答) ——— ・怖い 43票 ・怖くない 30票 ・怖かったが克服した 21票 ・怖くなかったが怖くなった 4票 ・その他 2票 ——— 高所は怖いという方が多かった! ふむ。結果は「怖い」という意見が最も多く全体の40%ほど。 怖くないという方も30%。克服した!という方も多いですね。 「怖くなかったが怖くなった…」という方もチラホラ。トラウマ的なことがあったのかもしれませんね。 中には【気の持ちよう】といった「心頭滅却すれば火もまた涼し」…無念無想の境地的のような回答もいただきました。ある意味こういった高いメンタリティを保つための自己暗示法は大事ですね。 鳶職人の世界に限らず、時に大きな危険が伴うプロスポーツの世界においても大きな成果を出す人はこういった心のケアを怠らないと言われています。 それでは鳶の私たちが高所に怖さを覚える“ワケ”とは一体・・・ ■「怖い」と回答した方のその理由について。 (こちらはオープン回答です) ——— ・高い所が苦手だから ・落ちた時のことを考えると怖い ・理由もなにも、怖いものは怖い ・恐怖心を持っていないと危険余地が疎かになりそう」 ・慣れが一番ダメだと思う ・一回落ちそうになったから ・その他 ——— 【高い所が苦手】【落ちた時のことを考えると怖い】 という方はやはり多かったです。 …

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